2000年百里基地航空祭(2000年10月1日)

2000年百里基地航空祭パンフレット  10月1日は航空自衛隊百里基地航空祭、去年は厚木と重なったため行けなかったので、ワタシ的には2年ぶりの出撃と相成ったのであった。(^o^)

 ここ数年の石岡〜小川あたりの朝のラッシュはヒドイので朝4時過ぎに川崎の自宅を出たら、さすがに早い時間だったため2時間で与沢百里側(東門側)の駐車場に着いてしまった。ただし前夜からの雨で駐車場は泥濘と化していて、基地の出口に一番近い第11駐車場に入れようとしたらロードスターが泥にハマって入口を塞いでいたので、隣の第10駐車場に入れたら自分もハマってしまった(笑)。こういう時はやはり4駆が強い。


 さて航空祭。地上展示機としては24種24機が展示された。また、普段ならブルーインパルスが占める会場正面の場所には地元第7航空団のF-15J/DJが8機と三沢の35FWデモチームのF-16Cが2機置かれ、また格納庫内ではF-15Jが2機(コクピット公開と兵装展示)RF-4EJ(コクピット公開)T-4が展示されていた。そのほか、南側エプロンには展示飛行に備えた第501飛行隊のRF-4E/EJが並んでいた。メダマといえるようなものは、ここ数年自衛隊機しか並ばない百里航空祭の例に漏れずやはりなかったものの、三沢のF-16Cは百里で見た久々の米軍機であった。

 また航空機用エンジン、RF-4EJ用偵察ポッドやミサイル・爆弾などの航空機搭載品、第3高射隊のペトリオットシステム、第401基地防空隊の81式短距離地対空誘導弾(短SAM)91式携帯式地対空誘導弾(SAM-2)20mm対空機関砲(VADS-1)といった装備が展示されていたのも例年通りであったが、、場外救難車1型(高機動車のバリエーション)やトーイングカー、タンクローリーなどの支援車両も展示されていたのは目新しいところであった。

 飛行展示は、午前中は雨が降っていたのであまり飛ばなかったものの、晴れ間も出た午後は高機動飛行も行われた。また百里初登場のブルーインパルスJr.も、来られない本家に代わって熱の入った飛行(?)展示を繰り広げていた。(^o^)


 強いてメダマと言えば、地上展示のRF-4Eの機首と両翼下の370gal増槽に描かれたシャークマウスであらうか。あまりいい出来ではないような気がするが(笑)、今まで空自ではF-4EJ/EJ改のシャークマウスは数あれどRF-4Eに描いたのは初めてであらう。しかも増槽にまで。あとこの機体、センターラインの増槽が今主流の610galハイGタンクではなく、F-4オリジナルの600galタンクであった。


 地上展示に飛来するF-4EJ改がここのところケロヨンの第301飛行隊なのは、やはり“里帰り”という意味なのであらうか。


 地上展示のMU-2SKV-107IIはともに新潟救難隊所属。ここの機体が新潟以外で見られるてのはちょっとレア?


 地上展示された第4対戦車ヘリ隊のAH-1S、胴体側面の「IVATH」の文字の上に日の丸が描かれ、垂直安定板には“烈”の文字。ヤキマ帰りだらうか。


 ブルーインパルスJr.の飛行(?)展示は初めて見ることができた。そこここに見られる凝っていつつも笑いを誘う仕掛けと、さりげなく高度な走行ワザで楽しませていただいた。次は本家と一緒に見たいものである。


 飛行展示は、雨のため午前中は大幅にスケジュールが変更された。まず第305飛行隊のF-15DJが単機でフライパスを行い、続いて百里救難隊のUH-60Jがフライトを行ったが、これも雨のため救難展示は行えず高機動飛行を行ったのみであった。U-125Aのフライトも見たかったのだが。次に第501飛行隊のRF-4EJが単機で上がってフライパス。ダーティ形態で思いっきりフリフリしてくれた。またそのあと2機上がったRF-4E/EJはそのまま霞目駐屯地記念行事に飛んでいってしまった。次に第305飛行隊のF-15JとF-15DJが編隊で上がってフライパスしたが、その頃から次第に空が明るくなってきた。

 午後になって晴れ間が出たのでT-4、F-15J、F-16Cが高機動飛行。第305飛行隊のT-4はブルーインパルスの穴を埋めるがごとく2機で飛んでくれたが、機体が小さくエンジン音が静かなのでスモークなしだとどうしても迫力に欠けるようだ。第204飛行隊のF-15Jは2機でベイパー引きながら思いっきりブン回していた。また第204飛行隊の別のF-15J×2による模擬スクランブルの展示も行われたが、この2機は駐機位置から出ていったのに飛ばないで引き返してきてしまった。なんでやねん。トリは三沢のF-16Cデモチーム。この展示を見たのはは初めてであったが、人から聞いた内容から想像していたより低く飛んでくれた。だがやはり小さな機体、写真は400mmレンズでも豆粒になりがちであった。しかし小さいとはいえそこは戦闘機、機体の大きさはT-4とさほど変わらないのにエンジン音がすごいのでその迫力のすさまじいこと。でももしブルーインパルスがF-2になったら、あの音で演技するのかと思うとちょっと困ったな的。(^_^;)


 F-16の飛行の前、陸自のLR-1(所属は読みとれなかった)が降りてきて、すぐに上がっていった。何の用だったのであらうか。


 飛行展示終了後、ホントは模擬対地射爆撃や偵察航空隊の飛行展示の時に使うはずだった爆弾(のつもりの火薬)やVADSの空砲を盛大かつ無駄に鳴らしていた(笑)。


【地上展示機と所属部隊一覧】

【航空自衛隊】
F-15J (第7航空団第305飛行隊)
RF-4E (偵察航空隊第501飛行隊)  ※シャークマウス付き
T-4 (第7航空隊第204飛行隊)
F-4EJ改 (第5航空団第301飛行隊)
F-1 (第3航空団第3飛行隊)
T-2後期型 (第4航空団第21飛行隊)
E-2C (警戒航空隊第601飛行隊第1飛行班)
U-4 (航空総隊司令部飛行隊)
T-3 (第11飛行教育団)
C-130H (第1輸送航空隊第401飛行隊)
C-1 (第2輸送航空隊第402飛行隊)
T-400 (第3輸送航空隊第41教育飛行隊)
U-125A (航空救難団百里救難隊)
UH-60J (航空救難団百里救難隊)
MU-2S (航空救難団新潟救難隊)
KV-107IIA-5 (航空救難団新潟救難隊)
CH-47J (航空救難団入間ヘリコプター空輸隊)
T-1B (第5術科学校)
YS-11FC (飛行点検隊)

F-15J (第7航空団第204飛行隊)×4 ※飛行展示
F-15J (第7航空団第305飛行隊)×3 ※飛行展示
F-15DJ (第7航空団第305飛行隊)  ※飛行展示

F-15J (第7航空団第305飛行隊)×2 ※格納庫内展示、1機はコクピット公開
RF-4EJ (偵察航空隊第501飛行隊)  ※格納庫内展示、コクピット公開
T-4 (第7航空隊第204飛行隊)    ※格納庫内展示

RF-4E (偵察航空隊第501飛行隊)×6 ※南側エプロンに駐機、2機は霞目に出張
RF-4EJ (偵察航空隊第501飛行隊)×3 ※南側エプロンに駐機、1機は飛行展示
F-15J (第7航空団第204飛行隊) ※南側エプロンに駐機
F-15DJ (第7航空団第204飛行隊)×2 ※南側エプロンに駐機
F-15J (第7航空団第305飛行隊) ※南側エプロンに駐機
U-125A (航空救難団百里救難隊) ※南側エプロンに駐機
UH-60J (航空救難団百里救難隊)×2 ※南側エプロンに駐機、1機は飛行展示

ブルーインパルスJr. (第4航空団)

【海上自衛隊】
P-3C (第4航空群第6航空隊)
US-1A (第31航空群第31航空隊)
U-36A (第31航空群第81航空隊)

【陸上自衛隊】
AH-1S (東部方面航空隊第4対戦車ヘリコプター隊)
OH-6D (東部方面航空隊第4対戦車ヘリコプター隊)

【アメリカ空軍】
F-16C (35th FW/14th FS、35FWデモチーム)×2  ※1機は飛行展示


 飛行展示が終わったらすぐに帰途についたのだが、早く来るとクルマを出口に近いトコロに駐められるのである。駐車場を出るのに5分もかからず、そのまま潮来に向かって東関道に乗り、帰宅したのは午後6時過ぎ。渋滞らしい渋滞にもハマらず3時間で帰れてしまったのだった。


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