2012年百里基地航空祭(2012年10月21日)
燃え上が〜れ、燃え上が〜れ、 燃え上が〜れ、百里〜♪(゚∀゚)
危惧されたタイフーンMk.21(違)の影響もなく、雲ひとつ無い快晴の空のもと開催された今年の百里航空祭。10月というのにTシャツ一枚で汗かいて日焼けまでするってどんだけなんだか(笑)。
今年も前夜の20日2238に出発。大橋JCTから中央環状線経由(初めて山手トンネルをくぐったお)で常磐道に入り、千代田石岡ICで降りて懐かしのR355を東に向かい、0049に南門側の駐車場待ち行列にクルマを付ける。1時間ほどで列が動いて駐車場に入ったのは0150。お陰で0730までぐっすり寝ることができた(0400過ぎに寒さで一度目が覚めたがw)。
今年はブルーインパルスが飛ばないので、その分第302/305飛行隊が記念塗装機を用意して気合い充分。事前情報では第501飛行隊も記念塗装機があると聞いていたのだが、結局2機に鮫口を描いただけだったようだ。地上展示機は15機種23機(格納庫内展示含む)に加えて飛行展示用に17機を並べていたが、記念塗装機をその中に入れて飛行展示を中心にしていたため、マーキングの詳細をじっくりと間近で見られなかったのは残念なところ。エプロンの北端にペトリオットシステム、91式携帯式地対空誘導弾(SAM-2)、20mm対空機関砲(VADS-1改)、81式短距離地対空誘導弾(短SAM)、移動管制塔といった装備が展示されていたのは例年通り。また昨年同様、格納庫3棟に実機を配して、それぞれ航空機搭載兵装やエンジン、パイロット装具、コクピット解放、脚の上げ下げデモを行っていた。
飛行展示はブルーがない分各飛行隊の飛行展示が充実。第305飛行隊など機動飛行を2度も行ったり(笑)。
じっくり見られなかったとはいえ、メダマはやはり記念塗装機。まず第302飛行隊のF-4EJ改は航空自衛隊F-4装備40周年記念塗装機。デザインは隊内で行ったそうだが(けど本当は以下自粛)、サムライブルーのマントをはためかせたスプークおじさんが機体の左右に配されたシックなデザイン。尾翼の星7個は第7航空団を現し、黄色い2個は隊長機を現してるそうだ。両主翼下の370gal増槽には歴代F-4装備飛行隊の部隊マークが並んでいるのもポイント高し(欲を言えば303と306はF-4装備当時のものにして欲しかったなり)。
次いで第305飛行隊のF-15Jは飛行隊F-15装備20周年記念塗装機。第305飛行隊の機種改編は1993年8月ということになっているので1年フライングしているのだが、細けぇこたぁ(ty というわけか(笑)。機首に鷲、尾翼には前身の第206飛行隊マークに重ねて歴代使用機であるマルヨンとファントムのシルエット、そして背中には巨大な梅丸。
残念だったのは、両機とも飛行展示をメインにしていたせいでロープ際に展示されず、せっかくの記念塗装の詳細を近くでじっくり見る機会がほとんどなかったこと。せめて半日くらいはロープ際に置いて欲しかったぞ。
第302飛行隊にはT-4の航空祭記念塗装機も。尾翼に東京スカイツリーを持ったゆるキャラ風のオジロワシのヒナを配した機体で、なぜにスカイツリーかといえば機番が「634」だから(笑)。脱力系のデザインが気合いの入ったF-4EJ改のそれと対照的で良き哉。
脱力系といえばゲストの海自第203教育航空隊のP-3C、コクピット内がくったりと脱力していた(笑)。
第3飛行隊のF-2Aは2010年納入の機体で、GPSを搭載しJ/AAQ-2前方監視赤外線装置(FLIR)が運用できるフル装備機。残念ながらJ/AAQ-2は付けてきてくれなかったが、インテーク側面の取り付け部分にボルト穴が確認できたのは収穫。これがあれば付けられるということだ罠。
地上展示の第302飛行隊のF-4E改、センターラインパイロンにMER(マルチプル・エジェクター・ラック)を吊っていた。兵装展示でMk.82をくっつけてる姿はお馴染みではあるが、爆弾だけでなくJAQ-1水上標的を吊る際にも使用されるものである。だがこれを実際にパイロンに吊っている姿は何気にレア物ではなかろうか。実は現場では気付いてなくて、後日写真整理をしてて初めて気付いた次第。だから写真が不鮮明なのである。(^^ゞ
陸自からは第4対戦車ヘリ隊第2飛行隊のAH-1Sが来ていたが、先週の狂乱の木更津を見たあとでは実に物足りない(笑)。
米軍機はマリンコのF/A-18Dが2機。色つき隊長機を期待したけど残念ながらダブルナッツ。(´・ω・`)
飛行展示は下記の如く。
・第302飛行隊のT-4による天候偵察を兼ねた「オープニング飛行」
・第302飛行隊のF-4EJ改×4、第305飛行隊のF-15J/DJ×4、第501飛行隊のRF-4E/EJ×3、百里救難隊のU-125Aによる「航過飛行」
・第302飛行隊のF-4EJ改×4による「慰霊飛行」
・第501飛行隊のRF-4EJ×2による「写真撮影」
・百里救難隊のUH-60Jからの「パラシュートジャンプ」は中止。(´・ω・`)
・第302飛行隊のF-4EJ改×2による「機動飛行」
・第305飛行隊のF-15J×2による「機動飛行」
ここでお昼を挟んで、
・第501飛行隊のRF-4E/EJ×2による「戦術偵察」
・第302飛行隊のF-4EJ改×2による「デモスクランブル」→「空対地射爆撃」
・百里救難隊のU-125AとUH-60Jによる「捜索救難」
・第305飛行隊のF-15J×2による「機動飛行」
「慰霊飛行」は東日本大震災の犠牲者を追悼するミッシングマン・フォーメーション。「写真撮影」は後でその時撮った写真を会場内に掲示するという恒例のもの。F-15Jのスペマー機は「航過飛行」と2回の「機動飛行」で飛びまくり、背中の梅丸をこれでもかと見せつけてくれた。一方F-4EJ改のスペマー機は最初の「航過飛行」で大人しめに飛んだだけだったのでイマイチ物足りず。
「デモスクランブル」は一日基地司令を務めた「いばらきスカイガイド」の齋藤奈美さんが押すボタンを合図に要員が機体に駆け寄って離陸準備をする、というものだったが、齋藤さんがいた位置から一番遠い2機でやってくれたので齋藤さんの前の位置にいたワタシは肝心なトコロをよく見られなかった。(´・ω・`)
午後の飛行展示は完全に逆光となり、10月だというのにギラギラ照りつける太陽のお陰で写真が撮りにくいったらない。南側を向いて撮った写真はどれも真っ黒(爆)。まぁ曇りで真っ黒になるよりはいいのだけれど。
南門を入ってすぐのところにある『ファントムの墓場』、F-4EJ改の#302はまだそのまま置かれていた。第501飛行隊に続いて第305飛行隊もベースオペレーション前に垂直尾翼を使ったモニュメントを設置しているのだから、第302飛行隊も早よ(笑)。
【地上展示機と所属部隊一覧】
【航空自衛隊】
F-4EJ改 (第7航空団第302飛行隊(百里))
T-4 (第7航空団第302飛行隊(百里)) ※百里航空祭記念塗装機
F-15J (第7航空団第305飛行隊(百里))
U-125A (航空救難団百里救難隊(百里))
UH-60J (航空救難団百里救難隊(百里)) ※救難展示実施
F-2A (第3航空団第3飛行隊(三沢))
T-400 (第3輸送航空隊第41教育飛行隊(美保))
C-130H (第1輸送航空隊第401飛行隊(小牧))
C-1 (第2輸送航空隊第402飛行隊(入間))
T-7 (第11飛行教育団(静浜))
U-4 (航空総隊司令部飛行隊(入間))
CH-47J(LR) (航空救難団入間ヘリコプター空輸隊(入間))
移動管制塔、ペトリオット、短SAM、VADSなど
《格納庫内展示》
F-4EJ改 (第7航空団第302飛行隊(百里)) ※3機
F-15J (第7航空団第305飛行隊(百里)) ※3機
T-4 (第7航空団第305飛行隊(百里))
《飛行展示》
F-4EJ改 (第7航空団第302飛行隊(百里)) ※6機
F-15J/DJ (第7航空団第305飛行隊(百里)) ※4機
RF-4E/EJ (偵察航空隊第501飛行隊(百里)) ※3機
U-125A (航空救難団百里救難隊(百里))
《展示機以外》
F-4EJ改 (第7航空団第302飛行隊(百里))
F-15J (第7航空団第305飛行隊(百里))
RF-4E (偵察航空隊第501飛行隊(百里))
T-4 (第7航空団第302飛行隊(百里))
T-4 (偵察航空隊第501飛行隊(百里))
UH-60J (航空救難団百里救難隊(百里))
F-4EJ改 (第7航空団第302飛行隊(百里)) ※格納庫内で整備中?
RF-4E (偵察航空隊第501飛行隊(百里)) ※格納庫内で整備中?
【陸上自衛隊】
AH-1S(東部方面航空隊第4対戦車ヘリコプター隊第2飛行隊(木更津))
【海上自衛隊】
P-3C(下総教育航空群第203教育航空隊(下総))
【アメリカ海兵隊】
F/A-18D(MAG-12/VMFA(AW)-242(MCAS Iwakuni)) ※2機
オマケの写真はこちら。
今年の入場者数は6万人くらいで、やはりブルーが来なかったせいか少なめ。そのせいか最後の機動飛行を見終わってから駐車場に向かい、1530ごろにクルマを出しても途中渋滞に引っかかることなく潮来ICから東関道に乗れた。酒々井SAでカミさんへの土産を買い(何を買うか悩んでて40分くらいかかったw)、混み混みの京葉道〜首都高を走って20時前にRTBしたのであった。
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