2016年百里基地航空祭(2016年11月27日)
今年の百里はファントム祭りだ ワッショーイ!ヽ(´▽`)/
今年は百里基地創設50周年であり、そして今年の航空祭は10月末に第301飛行隊が百里に戻って初めての航空祭である。長年のファントムフリークとしては、例え天気予報が「雨のち曇り」であってもニッポンのファントムが一堂に会した姿をやはり見たいではないか!(`・ω・´)
ということで、今年は前夜早くに就寝して0320ごろ起床、0350ごろに出発して基地近辺に0600ごろに着くような行き方にしてみた。予想通り0550ごろから駐車場待ち渋滞にはまり、滑走路南端近くの駐車場にクルマを駐められたのは0820ごろ。結局クルマを駐めるまで2時間半待ったわけだが、それでも駐められないというわけではないし、何より前の晩にしっかり家で寝たほうが帰りもラクであるということが判ったので、次回以降このパターンで行こうと思ふ。
地上展示機は17機種23機(格納庫内展示含む)。ワタシ的地上展示のメダマはやはり帰ってきたケロヨンであり、初めて見れたC-130H空中給油・輸送型(以下KC-130H)であったが、現在活動している空自飛行隊のうち百里をベースにした全ての戦闘飛行隊所属機をエプロン中央で一同に集結させた展示はシビレるものがあった。そのほか、エプロンの北端に81式短距離地対空誘導弾(短SAM)、ペトリオットシステム(今年もPAC2、たぶんPAC3は北の第一書記様のお相手で忙しいのであらう)、20mm対空機関砲(VADS-1改)といった車両系の装備が展示されていたのは例年通り。格納庫内展示は今回も2棟だけで、F-4EJ改とRF-4EJ改を使って航空機搭載兵装紹介とパイロット装具等の展示、それにコクピット見学。飛行展示はドン曇りであっても百里基地所属飛行隊の分はスケジュール通りだったが、ブルーインパルスは第4区分よりもさらに大人しい「航過飛行」であった。
ということで、まず航空祭のメイン展示(であったといま決めたw)であるところの“百里歴代戦闘飛行隊揃い踏み”である。百里をベースにした戦闘飛行隊のうち、現在活動している204/301/302/305の4個飛行隊を揃えるべく、那覇とニュータに移ったイーグル飛行隊を呼び戻しただけでなくファントムに梅丸マークを貼ってしまうという、オールドファンには涙がちょちょぎ出るウレシイ演出。懐かしの梅丸ファントムに化けたのは第301飛行隊所属機であったが、マークが気泡を噛んだままだったのはご愛敬。恐らくマークソフターと綿棒で密着させる時間がなかったのだらう(←プラモのデカール貼りじゃないw)
ワタシ的メダマその1は31年ぶりに百里に帰ってきた第301飛行隊“ケロヨン”。ファントム3個飛行隊が揃った百里航空祭は、33年前に初めて行った時を思い出させるものがあってワタシのような古くからのマニアには感慨深い物があるのである。マークも31年前に戻るのかと思いきや、7個に戻ったマフラーの中の星の配列がV字型になっていたりするのがまた佳き哉。
ワタシ的メダマその2はKC-130H。翼下の給油ポッドを改めてじっくりと観察してみたり。9月に横田で見たMC-130Hが吊っていたポッドと同じ物のはずであるが、よく見ると先端にプロペラ(ドローグを展開・収容するためのモーターを動かす電源を供給する発電機を回すためのもの)が付いていない。これは単に外してあるだけみたいなのだが何故なのだらうか。
最初に書いたように今年は百里基地創設50周年。所属飛行隊の各機にはそれを言祝ぐワッペンが貼られていた。描かれている機体のシルエット、デルタ編隊の先頭はどう見てもF-15なのだが、デザインした頃はまだ第305飛行隊がいたのだろうなぁと。(^^;)
飛行展示は下記の如く。
・「航過飛行」(第301飛行隊のT-4×2、天候偵察を兼ねた飛行)
・「航空機の会場上空通過」(百里基地所属固定翼機×5による異機種編隊)
・「ファントムビッグフォーメーション」(第301/302/501飛行隊のF-4×9)
・「機動飛行」(第306飛行隊のF-15J×1)
・「デモスクランブル」→「空対地射爆撃」(第302飛行隊のF-4EJ改×2)
・「捜索救難展示」(百里救難隊のU-125AとUH-60J)
・「ブルーインパルス」
ここでお昼を挟んで(この間に小松組の2機はお帰りになった)
・「戦術偵察」(第501飛行隊のRF-4E×2)
・「機動飛行」(第302飛行隊のF-4EJ改×2)
・「地上展示機帰投」
冒頭のT-4は第301飛行隊所属だったが、降りたらすぐにどこかに隠してしまったので地上でその姿を見ることができなかった。残念なり。片方がニュータから連れて帰ってきた680号機のようだったので「百里の#680」を再び見たかったのだが(汗)。異機種編隊は今年も売店地区に出店していたスタジオROSE RIDGEの渡辺さんと話をしているうちに通り過ぎてしまい(爆)、過ぎた後の姿を押さえるのが精一杯であった。迂闊なり。ファントムビッグフォーメーションは、これぞ今年の百里を象徴する編隊であるなぁと。これもあと何年見られるのであらうか。
F-15Jの機動飛行は小松の第306飛行隊所属機が担当。この後機動飛行をしたファントムもそうだったが、湿気が高い中での機動飛行はベイパー背負いまくりである(笑)。F-4EJ改のデモスクランブル、発進は去年押さえたので今年はパス。それに続く空対地射爆撃は例年通りのマンネリ展示であるが、今年は地上でVADSが応戦する振りをしていたのが懐かしかった(笑)。遠かったので姿は見えなかったが。捜索救難展示はこうも天候が悪いとロクマルが真っ黒になってしまって絵にならない(爆)。
ブルーインパルスは天候があまりに悪かったせいか航過飛行になってしまい、種々の編隊を組み替えては上空を通過するというだけなので、この課目でしか見られない編隊というのはあるにせよ正直ちょっとつまらなかった。RF-4Eの戦術偵察は、今年も実際に撮影はしなかったので単なる機動飛行。ラストのF-4EJ改の機動飛行は、今年は2機ともトラブルなくベイパーを背負いまくったのであった。
【地上展示機と所属部隊一覧】
【航空自衛隊】
F-4EJ改 (第7航空団第301飛行隊(百里))
F-4EJ改 (第7航空団第302飛行隊(百里))
T-4 (第7航空団第302飛行隊(百里))
RF-4E (偵察航空隊第501飛行隊(百里))
U-125A (航空救難団百里救難隊(百里)) ※救難展示実施
UH-60J(SP) (航空救難団百里救難隊(百里)) ※救難展示実施
F-2A (第3航空団第8飛行隊(三沢))
T-4(第4航空団第11飛行隊“ブルーインパルス”(松島)) ※飛行展示実施
T-400 (第3輸送航空隊第41教育飛行隊(美保))
F-15J (第9航空団第204飛行隊(那覇))
F-15J (第5航空団第305飛行隊(新田原))
C-130H[空中給油・輸送型] (第1輸送航空隊第401飛行隊(小牧))
U-4(第2輸送航空隊第402飛行隊(入間))
KC-767J (第1輸送航空隊第404飛行隊(小牧))
T-7 (第11飛行教育団(静浜))
大型破壊機救難消防車(A-MB-3) (第7航空団基地業務群施設隊(百里))
81式短距離地対空誘導弾(短SAM) (第7航空団基地業務群第7基地防空隊(百里))
対空機関砲VADS1改 (第7航空団基地業務群第7基地防空隊(百里))
移動式管制塔装置J/TSC-701 (航空保安管制群移動管制隊(百里))
地対空誘導弾ペトリオット(PAC-2) (第1高射群第3高射隊(霞ヶ浦))
《格納庫内展示》
F-4EJ改 (第7航空団第301飛行隊(百里)) ※コクピット公開
F-4EJ改 (第7航空団第302飛行隊(百里)) ※コクピット公開
F-4EJ改 (第7航空団第301飛行隊(百里)) ※空対空兵装展示
RF-4EJ改 (偵察航空隊第501飛行隊(百里)) ※偵察装備展示
その他格納庫内の展示物
《地上展示機以外(飛行展示機含む)》
F-4EJ改 (第7航空団第302飛行隊(百里))
T-4 (第7航空団第302飛行隊(百里))
RF-4E/EJ (偵察航空隊第501飛行隊(百里))
T-4 (偵察航空隊第501飛行隊(百里))
UH-60J (航空救難団百里救難隊(百里))
F-15J/J改 (第6航空団第306飛行隊(小松))
軽装甲機動車(第7航空団基地業務群(百里))
いすゞフォワード4×4(第7航空団基地業務群(百里))
【陸上自衛隊】
AH-1S[C-NITE](東部方面航空隊第4対戦車ヘリコプター隊第1飛行隊(木更津))
AH-64D(航空学校明野本校(明野))
オマケの写真はこちら。
午後のファントムの機動飛行を見た後、プログラムの最後にある地上展示機帰投はパスして駐車場に急ぐ。タイミング良くF-2Aの離陸は見れたがその最中に雨が降り出したので、エプロンで帰投を見届けていたら恐らくずぶ濡れになっていたことだらう。1440ごろにはするすると駐車場を出て潮来方面に向かい、例年よりはるかに軽いスク水スイマーの攻撃を華麗に躱しつつ1845ごろに無事RTBしたのであった。
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