2010年入間基地航空祭(2010年11月3日)
今年の入場者数は約28万人だそうだ。タダだからとはいえ、首都圏でたったの一日でこれだけの人を集められるイベントはそうはあるまい。であるからして、今年はより一層『人間航空祭』っぷりに拍車が掛かったわけで、エプロンに近い方の売店地区なんか昼時に運悪く(爆)通りかかったら、たまたま救急車なんか来てて通行制限なんてしてたこともあって、誰かひとり転けたら将棋倒しになってパニックになるんじゃなイカ、と危険な思いすらしたくらいだった。
ま、それはともかく、今年はブルーインパルス創設50周年の記念すべき年。7月の百里での演技がカナーリ物足りなかったこともあり、やはり晴天下で第一区分を見たいじゃなイカと、朝6時前に家を出て東急田園都市線−JR南武線−JR武蔵野線−西武池袋線と乗り継いで、その混雑に飛び込んでいったのであった。
地上展示は22機種23機(機内・コクピット公開4機を含む)に加えて格納庫内展示が2機、それにブルーインパルスが7機(展示飛行は6機)。外来は陸自のヘリ4機と海自の2機のみで米軍機はなし。ブルーインパルスは創設50周年なれども機体にスペシャルマーキングの類は一切なしでいささか寂しい。とはいえ天気は申し分なし、晴天下でのフルショーを久々に堪能したのであった。
今年のメダマ展示となったのは三沢基地の第8飛行隊所属のF-2A、第8飛行隊創設50周年記念塗装機であった。これが来てるとは想定外だっただけに嬉しさ倍増(笑)。ただ残念なのはロープに対して左側面を向けて斜めに展示されていたので、右側面が全く見られなかったことであるか。せっかくスペマーなのになぁ。(´・ω・`)
機内公開をしていた地元・入間ヘリコプター空輸隊のCH-47J(LR)は春先に納品された新品。アゴの下には機体下面に吊した貨物の状態をモニターするカメラが付いている。FLIRに似ていて紛らわしい(笑)。従来のCH-47Jでは機首右下方にバックミラーが付いていたのだが、CH-47J(LR)になって機首が伸び、バックミラーが付けられなくなったのでこうしたのだとか。
ついこないだまで百里にいたと思っていたT-4の#680、いつの間にか航空総隊司令部飛行隊に移っていた。ちょっと残念(笑)。 とか思ってたら、2年前にはもうここにいたのね。(^^ゞ
海上自衛隊から参加、第21航空隊のSH-60Jのソノブイシュートカバーに何やら賑やかなマーク。遠洋航海の時に交流があった他国の部隊のステッカーだそうだ。DD125「さわゆき」は今年5月から10月にかけての遠洋練習航海に参加したので、その時のものであらう。
格納庫内にはT-4が2機。右手の機体は機体じゅうの点検パネルが開けられて臓物をさらけ出しており、左手の機体はジャッキアップされ動翼の動きや脚の出し入れをデモっていた。またその脇には入間基地に所属する機体のエンジンやパイロットの装備品、さらに災害救助時に使用するツール類などが展示されていた。
飛行展示は次の通り。
●航空総隊司令部飛行隊のT-4×3機によるオープニングフライト
●飛行点検隊のYS-11FCとU-125による飛行点検業務シミュレーション飛行
●航空総隊司令部飛行隊のT-4×5機による編隊&機動飛行
●第402飛行隊のC-1×3機による編隊&機動飛行と空挺降下
●百里救難隊のU-125AとUH-60Jによる捜索救難展示と、入間ヘリ空輸隊のCH-47Jによる物資輸送展示
●ブルーインパルス
今年はU-4が飛ばなかった。地上展示機のほかに2機見掛けたのだが。C-1は今年も3機。『入間インパルス』はやめちゃったのかな(涙)。その代わりなのか、T-4×5機のフライト(こちらは通称『シルバーインパルス』(笑))がハデ目。今年は元ブルーメンバーが率いていたとかで、編隊科目とソロ科目を交互に入れて機敏に動き回っていた。本家と違ってスモークがないのが物足りない(爆)。救難隊による展示は2年前と違ってオーソドックスなものであった。
午前中は文字通り快晴であった空模様も、ブルーインパルスが飛ぶ頃には断雲がところどころに浮かぶようになってしまった。とはいえもちろん第一区分のフルショー。今年の新技「サンライズ」もバッチリである。(^^)v
入間では外来の地上展示機の帰投もショーのうち。ブルーの演技が終わると会場を埋め尽くした観客が一斉に帰り始めるので、ロープ際まで出て見送るのである。てことで、自分がいた位置から撮影できた帰投する展示機はこちら。F-2Aはこの時になってようやく右側面を拝むことができた(遠かったけど)。また、上がった直後に小さく翼フリフリしてくれた。ブルーインパルスは、最初に1-4番機が編隊で上がると、上空で1番機がスモークを出して旋回し、5/6/7番機は単機で上がりつつスモークを出して去っていった。F-15J、RF-4E、F-2B、T-7はこの日のうちに帰投しない様子だったので、ブルーインパルスの帰投を見届けてこちらも引き上げた。その後でC-130Hが帰っていったが。
《地上展示機一覧》
【航空自衛隊】
C-1(第2輸送航空隊第402飛行隊(入間)) ※機内公開
CH-47J(LR)(航空救難団入間ヘリコプター空輸隊(入間)) ※機内公開
T-4(航空総隊司令部飛行隊(入間))
T-4(航空総隊司令部飛行隊(入間)) ※コクピット公開
T-4(航空総隊司令部飛行隊(入間)) ※格納庫内展示
U-4(航空総隊司令部飛行隊(入間))
U-125(飛行点検隊(入間))
YS-11FC(飛行点検隊(入間))
パトリオットPAC-2およびPAC-3 (第1高射群第4高射隊(入間))
移動式防空レーダー、炊事車等の車両 (中部航空警戒管制団第2移動警戒隊(入間))
F-2A(第3航空団第8飛行隊(三沢)) ※第8飛行隊創設50周年記念塗装機
T-4(第4航空団第11飛行隊“ブルーインパルス”(松島)) ※飛行展示実施
T-400(第3輸送航空隊第41教育飛行隊(美保))
F-15J (第6航空団第306飛行隊(小松)) ※コクピット公開
C-130H (第1輸送航空隊第401飛行隊(小牧))
RF-4E(偵察航空隊第501飛行隊(百里))
E-2C(警戒航空隊飛行警戒監視隊(三沢))
U-125A(航空救難団百里救難隊(百里)) ※飛行展示実施
UH-60J(航空救難団百里救難隊(百里)) ※飛行展示実施
T-7(第11飛行教育団(静浜))
F-2B(飛行開発実験団(岐阜))
【陸上自衛隊】
AH-1S(東部方面航空隊第4対戦車ヘリコプター隊第1飛行隊(木更津))
OH-1(東部方面航空隊第4対戦車ヘリコプター隊本部附隊(木更津))
OH-6D(東部方面航空隊東部方面ヘリコプター隊第1飛行隊(立川))
UH-1J(東部方面航空隊東部方面ヘリコプター隊第2飛行隊(立川))
【海上自衛隊】
P-3C(第4航空群第3航空隊(厚木))
SH-60J(第21航空群第21航空隊(館山))
《展示機以外》
C-1(第2輸送航空隊第402飛行隊(入間))
T-4(航空総隊司令部飛行隊(入間))
U-125(飛行点検隊(入間))
YS-11FC(飛行点検隊(入間))
その他の地元機大勢(笑)
●ミス航空祭候補者一覧はこちら(笑) 。
●オマケの写真はこちら。
ブルーの帰投を見届けて1600過ぎにエプロンを後にする。ここでかつてのPC-VAN時代のマニア仲間とばったり(笑)。3人で駅の臨時改札を通過する時、ワタシともうひとりは大混雑のPASMO/Suica窓口に並んだのだが、切符を持った別のひとりは空いている切符専用窓口からさっさと改札内に入ってしまった。そうか今となっては切符のほうが利用者が少ないから早いのか。これは盲点だった(笑)。
電車には1本待っただけで乗れたので(毎度思うが西武鉄道の客さばきはさすがである)、往路とは逆の行程を辿って帰る。途中溝ノ口で寄り道をして1830ごろ帰宅。これで今年のワタシ的航空祭予定はすべて終了なのであった。(^o^)
|