2011年入間基地航空祭(2011年11月3日)
天気予報が前日になって悪化して「曇り」になったせいか、今年の入場者数は17万人だったそうな。去年より5万人少ないとはいえ、『人間航空祭』っぷりは相変わらず。昼時に売店地区に行くという失策を犯した昨年の教訓を生かし、今年は昼食は朝のウチに予め外で買って持ち込み、展示機を一通り撮ったらあとは格納庫前辺りの位置から動かなかったので危険な目には遭わずに済んだ(笑)。
今年は航空観閲式の年に当たっていて百里航空祭が開催されなかったため、首都圏で空自機が飛び回りブルーインパルスの展示飛行が見られる航空祭は入間だけ。混雑はイヤだが他にないから仕方ない(爆)。今年は例年より朝の到着を早くすることにして、家を出たのが0510。この時間だと武蔵野線経由でも都心経由でも同じ時刻に着くので、久しぶりに渋谷−池袋を経由して稲荷山公園駅に着いたのが7時ごろ。結論、例年通りあと30分は遅らせても問題なさそうだ(笑)。
地上展示は20機種23機+格納庫内展示3機、それにブルーインパルスが7機(展示飛行は6機)。外来は陸自のヘリ4機と海自のヘリ1機のみで米軍機はおらず、F-15も小松での増槽不時落下事故の影響で飛来せず。ブルーインパルスは左インテーク脇に「絆」ステッカーを貼った“2011年スペシャル”で登場(パイロットの右肩に付けられた2011シーズンパッチには「がんばろう日本!」の文字入り)。天候は曇りであったが第一区分での演技を行ってくれた。なお、今年はタイミングが合わずミス航空祭のお嬢さん方にはまったく出会えなかった。(´・ω・`)
今年のメダマ展示となったのは百里基地の第501飛行隊所属のRF-4E、第501飛行隊創設50周年記念塗装機であった。BI以外ではこれを目当てに行ったわけであるが、入間では珍しくエプロン中央での展示。周囲をくまなく観察(笑)できるのはありがたいが、逆にドコで撮っても周囲の観客の姿が写真に入ってしまうのは痛し痒し。
朝のウチは地上展示の列にいたF-2Bは、岐阜基地の飛行開発実験団所属の#102。元XF-2Bの2号機なので機体下面の四隅にカメラが装備されていたりする。初めて見たのでじっくりと観察(笑)。飛行展示のあとそのまま帰投してしまったので、朝のウチに撮っておいて正解だった。
展示機ではなかったが、地元のT-4の列線に混じってこちらにも飛行開発実験団所属のT-4がいた。元XT-4の#603なので、隣にいたノーマル機と機首周りの違いなどを比べてみたり。地上統制の支援で来ていたらすい。
格納庫内には3機のT-4。コクピット展示場とされた格納庫では2機がコクピットを公開しており、その隣の装備品展示場とされた格納庫にいた1機はジャッキアップされ、動翼の動きや脚の出し入れをデモっていた。またその脇に入間基地に所属する機体のエンジンやパイロットの装備品、さらに災害救助時に使用するツール類などが展示されていたのは例年通り。
滑走路の反対側に駐機してピクリとも動かなかった入間ヘリ空輸隊のCH-47J(LR)、後で写真を見たら今年納入されたド新品の#500であった。どうせならこっちを展示して欲しかったなりよ。(´・ω・`)
飛行展示は次の通り。
●航空総隊司令部飛行隊のT-4×4機によるオープニングフライト(慰霊飛行)
●飛行点検隊のYS-11FCとU-125による飛行点検業務シミュレーション飛行
●航空総隊司令部飛行隊のT-4×5機による編隊&機動飛行
●第402飛行隊のC-1×5機による編隊&機動飛行と空挺降下
●飛行開発実験団のF-2Bによる機動飛行
●百里救難隊のU-125AとUH-60Jによる捜索救難展示と、入間ヘリ空輸隊のCH-47J(LR)による物資輸送展示
●ブルーインパルス
例年3機だったオープニングフライトが今年は4機。東日本大震災の犠牲者への慰霊飛行としてミッシングマン・フォーメーションを行った。飛行点検隊のフライトは例年通りだが、今や自衛隊でしか見られないYS-11のフライトは貴重かも。地元のT-4×5機の『シルバーインパルス』も健在(笑)。C-1は機数を増やして5機での展示。ソロ機(?)がけっこうハデに飛んでくれた。救難団の展示、CH-47J(LR)が吊り下げてデモったコンテナ2個にそれぞれ「絆 2011」「STAND UP JAPAN」の文字が入っていた。百里救難隊の救難展示は例年通り。
飛行展示のプログラムに「F-2」の文字を見たときは「をいをい大丈夫なのか!?」と思ったその展示、飛行開発実験団のF-2Bが模擬空対地攻撃も織り交ぜてぶんぶん飛んでくれた。高いだの遠いだのと文句を言うなかれ、入間で戦闘機のデモフライトが見られるなんて、それだけでも感涙モノなのだから。。・゚・(ノ∀`)・゚・。
天候は曇りで若干ガスっていたものの雲底は高かったようで、ブルーインパルスは第一区分でのフルショーをやってくれた。とはいえ白っぽいグレーの空が背景なので機体やスモークの白が映えないのが実に残念。それでも1年ぶりの展示を堪能したのであった。(^^)v
入間では外来の地上展示機の帰投もショーのうちだが、今年はBIがお泊まりだというアナウンス。それでもブルーの演技が終わって一斉に帰り始めた観客の動きに逆らってロープ際へ。自分がいた位置から撮影できた、帰投する展示機はこちら。結局、BIのほかはRF-4E、T-7、C-130Hがお泊まりであった。
《地上展示機一覧》
【航空自衛隊】
C-1(第2輸送航空隊第402飛行隊(入間)) ※機内公開
CH-47J(LR)(航空救難団入間ヘリコプター空輸隊(入間)) ※機内公開
T-4(航空総隊司令部飛行隊(入間))
U-4(航空総隊司令部飛行隊(入間))
U-125(飛行点検隊(入間))
YS-11FC(飛行点検隊(入間))
F-2A(第3航空団第8飛行隊(三沢))
T-4(第4航空団第11飛行隊“ブルーインパルス”(松島)) ※飛行展示実施
T-400(第3輸送航空隊第41教育飛行隊(美保))
C-130H (第1輸送航空隊第401飛行隊(小牧))
RF-4E(偵察航空隊第501飛行隊(百里)) ※第501飛行隊創設50周年記念塗装機
E-2C(警戒航空隊飛行警戒監視隊(三沢))
U-125A(航空救難団百里救難隊(百里)) ※飛行展示実施
UH-60J(航空救難団百里救難隊(百里)) ※飛行展示実施
T-7(第11飛行教育団(静浜))
F-2B(飛行開発実験団(岐阜)) ※飛行展示実施
パトリオットPAC-2 (第1高射群第4高射隊(入間))
移動式防空レーダー、炊事車等の車両 (中部航空警戒管制団第2移動警戒隊(入間))ほか
《格納庫内展示》
T-4(航空総隊司令部飛行隊(入間)) ※コクピット公開
T-4(航空総隊司令部飛行隊(入間)) ※コクピット公開
T-4(航空総隊司令部飛行隊(入間)) ※脚出し入れ展示
機動衛生ユニット(航空機動衛生隊(小牧))
【陸上自衛隊】
AH-1S(東部方面航空隊第4対戦車ヘリコプター隊第1飛行隊(木更津))
OH-1(東部方面航空隊第4対戦車ヘリコプター隊本部附隊(木更津))
OH-6D(東部方面航空隊東部方面ヘリコプター隊第1飛行隊(立川))
UH-1J(東部方面航空隊東部方面ヘリコプター隊第1飛行隊(立川))
【海上自衛隊】
SH-60J(第21航空群第21航空隊(館山))
《展示機以外》
T-4(飛行開発実験団(岐阜))
C-1(第2輸送航空隊第402飛行隊(入間))
CH-47J(LR)(航空救難団入間ヘリコプター空輸隊(入間))
T-4(航空総隊司令部飛行隊(入間)) ※一部は飛行展示実施
U-125(飛行点検隊(入間)) ※飛行展示実施
その他の地元機大勢(笑) ※一部は飛行展示実施
●オマケの写真はこちら。
最後に帰投したUH-1JとOH-6Dを見送ってから1530過ぎにエプロンを後にする。稲荷山公園駅脇の踏切が例年になく大混雑していて、踏切を渡らない池袋方面臨時改札に向かう人たちもとばっちりを受けてちぃとも進めず。改札にたどり着いたら今年は切符専用改札がない(爆)。昨年の教訓を生かして切符を買っていたのに無駄な努力になってしまった(笑)。
電車にはホームに入ったらすぐに乗れたので、復路は武蔵野線経由で帰る。途中溝ノ口で寄り道をして18時過ぎに帰宅。これで今年のワタシ的航空祭予定はすべて終了なのであった。(^o^)
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