2013年入間基地航空祭(2013年11月3日)

2013年入間基地航空祭パンフレット

 テレビの力はまだまだスゴイ。4月から6月に掛けて放映された例のドラマの影響は秋になっても続いており、各地で開催された空自の航空祭はどこも例年を上回る人出を記録している。都心から1時間で来られる“駅前空自基地”であるところの入間も当然この影響を受けるわけで、例年20万人からの人を集める(昨年は22万人、ちなみに過去最高だったのは2010年の28万人)入間基地航空祭も今年の入場者数は驚くなかれ32万人! 入間基地のある入間市と狭山市の人口を合わせたくらいの人数がイチ時にあの狭い基地内に集まったわけで、ブルーインパルスの演技が始まる頃のエプロンは例年に輪を掛けた混雑ぶりで文字通り立錐の余地もないくらいであった。その後の帰り時にはさすがの西武池袋線もこの人数を捌ききれずに遅延が続発し、運転しているのに振替輸送の案内をするくらいであったという。((((;゚Д゚)))
 こちらは当然その事態を見越しており、それでなくても地上展示機を撮るには朝イチで中に入らないと無理なので、今年は始発で宮崎台駅を出て0644稲荷山公園駅到着。中に入ってからの動きを考え稲荷山門で入場待ちの列に付いたのである。


 地上展示は17機種18機+格納庫内展示3機、それにブルーインパルスが5機。今年もファントムがおらん!ヽ(`Д´)ノウワァァン!! 他社のゲストは陸自のヘリ3機のみで、予定にあった海自のSH-60Jは当日朝になって不参加(泣)。ブルーインパルスは松島出発時にバードストライクがあったため2機減って5機での展開だったため、演技も5機で行ったのだが、今年は空域にレスキューミッションの防災ヘリが進入するという予定外の事態のため演技の中断を余儀なくされ、結局そのまま打ち切りとなってしまった。昨年に続いて不運なことである。。・゚・(ノД`)・゚・。
 え、ミス航空祭?…いいえ、知らない娘たちですね。(゚∀゚)


 今年のメダマ展示は戦競塗装のF-2Aか。第3航空団第3飛行隊所属の戦競出場2番機でモノクロ仕立ての渋い色合い。どうせならハデな隊長機をと思わないでもないけど、これはこれで良き哉。翼下にはパイロンだけを並べてたけど、せっかくだから何か吊ってきてくれればとか思うのはゼイタクというものだらう。帰投時には離陸直後にハデな捻りを見せてくれたが、最前列に出られなかったので写真は撮れず。(>_<)


 地上展示された第6航空団第303飛行隊のF-15は、珍しくJ型DJ型の2機で展示された。第303飛行隊所属機が入間で展示されたのは2008年以来であるが、実を言うと第306飛行隊のF-15J近代化改修機のほうが見たいなぁとか思ってたり。(^^;)


 美保から参加の第41教育飛行隊のT-400は、ここでもコクピットにキティちゃん。このキティちゃんは築城航空祭でも見られたそうなので、どうやら今年の41TSはこれで押し通すらしい(笑)。


小牧の第401飛行隊のC-130Hは背中に衛星通信アンテナのレドームを載せた機体。見たのは初めてのような気がする。ひと目で判ったくらいなので結構目立つのねこれ。


 地上展示のOH-1には「IATH」の部隊表記。帯広駐屯地の第1対戦車ヘリコプター隊所属を示しているのだが、朝方UH-1Jと一緒に飛来したので恐らく立川の東部方面ヘリコプター隊に配置換えになったばかりの機体と思はれ。一方そのUH-1Jのほうは東部方面ヘリコプター隊第1飛行隊を示す白帯が描かれているものの、部隊表記の「EH」は消され部隊マークも剥がされていた。こちらは転出直前ということか。


 格納庫内には3機のT-4。コクピット展示場とされた格納庫では2機がコクピットを公開しており、その隣の装備品展示場とされた格納庫にいた1機はジャッキアップされ、動翼の動きや脚の出し入れをデモっていた。またその脇に入間基地に所属する機体のエンジンパイロットの装備品、空挺降下した陸自第一空挺団による落下傘装着体験、さらに災害救助時に使用するツール類などが展示されていたのは例年通り。


 飛行展示は次の通りで、例年とは若干の変更あり。

 ●飛行点検隊のYS-11FCとU-125による飛行点検業務シミュレーション飛行
 ●航空総隊司令部飛行隊のT-4×5機による編隊&機動飛行
 ●百里救難隊のU-125AとUH-60Jによる捜索救難展示と、入間ヘリ空輸隊のCH-47J(LR)による物資輸送展示
 ●第402飛行隊のC-1×6機+U-4による編隊&機動飛行と空挺降下
 ●ブルーインパルス
 ●F-15Jによる飛行展示

 今年もオープニングフライトに相当するプログラムはなく、昨年同様天候偵察と思われるT-4が1機上がっていた。飛行点検隊や航空総隊司令部飛行隊“シルバーインパルス”のフライトは昨年とほぼ同じで、シルバーインパルスが離陸時に見せてくれたスプレッドアウトは昨年の教訓を生かして目の前でバッチリ頂いた。(^^)v

 次は昨年とは順番を変えて百里救難隊の救難展示であったが、今年は地上展示のラインにいたU-125AとUH-60Jが上がっての飛行展示。その後の入間ヘリ空輸隊のフライトのナレーションも昨年同様痛いくらいにノリノリ(爆)。第402飛行隊のフライトも昨年とほぼ同様で、U-4とC-1による異機種編隊も空挺降下もやってくれた。

 今年はこの次に昼休みを挟んでブルーインパルスが飛んだわけだが、天候が良くないので第2区分と第3区分を混ぜた演技を5機で行うという変則展示。これはこれでレア物かもしれない(爆)。全体的にはソロ2機の演技はそのままで、4機の編隊科目が3機に変わったくらいの変化であったように見受けられた。ところが演技終盤のチェンジオーバーループ(これも通常4機のところ3機)が終わったところで先に書いた理由により中止となってしまった。実に残念なり。

 例年ならばこれで観客が一気に減るのだが、今年はこの後F-15Jの飛行展示があるというのであまり減らず、ロープ際まで前進できなかった。F-15(地上展示された第303飛行隊の2機が帰投も兼ねて飛行した)はエンジン始動から離陸開始まで30分も掛かっていたが、これはブルー中止の原因となったレスキューヘリが去った後で、別件でドクターヘリの出動が掛かってまたまた空域が開かなかったためだそうだ。そのせいかF-15は編隊で1回パスしただけであっさりと帰ってしまい拍子抜け。F-15JとDJ、それとその直後のF-2Aの帰投も離陸時にはなかなか良いヒネリを見せてくれたりしたのだが、それも最前列まで行けなかったためまったく撮れず(号泣)。これで心が折れたのでこの後の帰投シーンは見ずに基地を後にしたのだった。


《地上展示機一覧》

【航空自衛隊】
C-1(第2輸送航空隊第402飛行隊(入間)) ※2機、うち1機は機内公開
U-4(第2輸送航空隊第402飛行隊(入間))
T-4(航空総隊司令部飛行隊(入間))
U-4(航空総隊司令部飛行隊(入間))
CH-47J(LR)(航空救難団入間ヘリコプター空輸隊(入間)) ※機内公開
U-125(飛行点検隊(入間)) ※飛行展示後に展示
YS-11FC(飛行点検隊(入間)) ※飛行展示後に展示
F-2A(第3航空団第3飛行隊(三沢)) ※戦競塗装
T-4(第4航空団第11飛行隊“ブルーインパルス”(松島)) ※飛行展示実施
F-15J(第6航空団第303飛行隊(小松))
F-15DJ(第6航空団第303飛行隊(小松))
T-400(第3輸送航空隊第41教育飛行隊(美保))
C-130H (第1輸送航空隊第401飛行隊(小牧)) ※機内公開
U-125A(航空救難団百里救難隊(百里)) ※飛行展示実施
UH-60J(航空救難団百里救難隊(百里)) ※飛行展示実施
T-7(第11飛行教育団(静浜))
パトリオットPAC-3 (第1高射群第4高射隊(入間))
移動式防空レーダー、水タンク車、炊事車等の車両
 (中部航空警戒管制団第2移動警戒隊(入間))ほか


《格納庫内展示》
T-4(航空総隊司令部飛行隊(入間)) ※2機、コクピット公開
T-4(航空総隊司令部飛行隊(入間)) ※脚出し入れ展示

【陸上自衛隊】
AH-1S(東部方面航空隊第4対戦車ヘリコプター隊第2飛行隊(木更津))
OH-1(東部方面航空隊東部方面ヘリコプター隊(立川))
UH-1J(東部方面航空隊東部方面ヘリコプター隊第2飛行隊(立川))

《展示機以外》
T-4(航空総隊司令部飛行隊(入間)) ※一部は飛行展示実施
その他地元入間基地所在の航空機 ※一部は飛行展示実施

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