2015年入間基地航空祭(2015年11月3日)
今年の入間の入場者数は20万人だったそうな。昨年(29万人)一昨年(32万人)に比べればかなりゆったりしてた感があって、道理で混雑のピーク時でもエプロンの路面が見えたわけだ。いやそれ20万人でも充分過ぎるほどの混雑だろ感覚が麻痺してないか、と思わないでもないが、お陰で今年は売店で買い物もできたし毎年このくらいならまぁなんとかなるんだけどな。
とまれ、今年は百里でブルーインパルスが飛ばなかったので、入間にはブルーを見に来たのである。それ以外の目的はない(爆)。特に目玉展示になりそうなものもなさそうだし。それでも混雑を見越して今年も始発で宮崎台駅を出て0649には稲荷山門で入場待ちの列に付いたのである。
地上展示は20機種28機(格納庫内展示3機とブルーインパルス7機を含む)。今年も他社のゲストは陸自と海自に横田の米軍機。機数は多いが特に「これ!」というものがないのが寂しい限り、とか贅沢言うモンじゃない(笑)。昨年は6機だったブルーインパルスは、今年は7機揃って並んでおり、快晴の空の元久し振りの第1区分でのフルショーを見せてくれた。まぁ、今年はブルーを見に来たんだからこれでいいのだ。
なお、今年はミス航空祭を少しはきちんと見たようだ。(゚∀゚)
今年のメダマ展示は…マジでないんだなこれが。どれもいつでも見られるようなものばかり。強いて挙げればUH-60Jの百里救難隊創隊50周年記念塗装機だが、これも前週の百里航空祭で見てきたばかりだし。まぁとりあえずこれにしておくか。(^^;)
入間にも配備された新型の救難消防車(I-B型)。入間のはオシュコシュ社のストライカーで、従来の破壊機救難消防車(A-MB-2)の後継車として導入されたものである。
この新型消防車、オシュコシュ社、ローゼンバウアー社、モリタ社の3社の車体が3自衛隊それぞれの基地で入り乱れて使われているけれど、これは各基地の消防隊が好みで選んでいいということなのかな。ただし百里のモリタ社製のは「大型破壊機救難消防車」という、他の2社の「救難消防車」より一回り大きい別の車種なので、これもゆくゆくは入間にも配備されるのであらうか。
ブルーインパルスの演技が終わって各機に横付けされた20kl燃料給油車のタンク脇には、『入間基地からブルーインパルスへ』というカッティングシートアートが貼られていた。この時のために補給隊の隊員ががんがったのだらうな。佳き哉。
格納庫内展示は例年通り。コクピット展示場とされた格納庫では2機のT-4がコクピットを公開しており、その隣の装備品展示場とされた格納庫にいたT-4はジャッキアップされ、動翼の動きや脚の出し入れをデモっていた。またその脇に入間基地に所属する機体のエンジン(今年も2基だけ)やパイロットの装備品、救難隊の装備品、災害救助時に使用するツール類などが展示されていたのは例年通り。
その脇では第一空挺団がパラシュートなどを展示していたが、今年は無事空挺降下も行われて何より。
飛行展示は去年とおおむね同じだが、ラストにF-15とF-2の帰投がプログラムに組み込まれていた。マニアの間では「入間では帰投する地上展示機のお見送りまでが飛行展示」と言われていたのだが、ついに公式が認めたか(笑)。
●飛行点検隊のYS-11FCとU-125による飛行点検業務シミュレーション飛行
●中部航空方面隊司令部支援飛行隊のT-4×5機による編隊&機動飛行
●百里救難隊のU-125AとUH-60Jによる捜索救難展示と、入間ヘリ空輸隊のCH-47J(LR)による物資輸送展示
●第402飛行隊のC-1×5機+U-4による編隊&機動飛行と空挺降下
●ブルーインパルス
●F-15JとF-2の帰投
最初は一般来場者の入場前に天候偵察で上がったT-4が、帰投時にオープニングフライトと称して一航過。飛行点検隊や中部航空方面隊司令部支援飛行隊“シルバーインパルス”のフライトは昨年とほぼ同じ。救難隊の展示は、今年は百里救難隊の救難展示を先に行ったが、飛んだのはUH-60Jのみ。入間ヘリ空輸隊のデモのナレーションはごく普通に大人しく進められ、例のアレはなくなったのかなと思ったら最後にやってくれた。チヌーク!(笑)
第402飛行隊のフライトは、U-4とC-1による異機種編隊はやってくれなかったが空挺降下は予定通り行われ、久々に入間上空に空の神兵が(マテ。ナレーションは整備のWAF二人の掛け合いで進められたが、やはりそこは素人、ぎこちなさが目立った。来年はさらなるパワーアップをw
昼休みを挟んでブルーインパルス。快晴の空の元、文句ナシの第一区分。だったのだが「レインフォール」はブレイクのタイミングが合わなかったか、ただのデルタループになってしまったのが残念。というか珍しいモノを見たというか。(^^;)
最後は地上展示のF-15JとF-2Aのお帰りなのだが、プログラムに組み込まれたせいかロープ際の人垣が思ったほど崩れず最前列まで出られなかったため、F-15Jの離陸は完全に撮り逃し、F-2Aも離陸直後のフリフリを撮ることができなかった。無念。
なお今年もペトリオットを始めとする車両類の展示は正門近くの広場周辺だったのだが、今年は帰りにそちらを回る気力がなくなったので、素直に稲荷山公園駅から電車に乗ってしまったのだった。(^^;)
《地上展示機一覧》
【航空自衛隊】
C-1(第2輸送航空隊第402飛行隊(入間)) ※機内公開
U-4(中部航空方面隊司令部支援飛行隊(入間))
CH-47J(LR)(航空救難団入間ヘリコプター空輸隊(入間)) ※機内公開
U-125(飛行点検隊(入間))
YS-11FC(飛行点検隊(入間))
F-2A(第3航空団第8飛行隊(三沢))
F-15J(第6航空団第303飛行隊(小松))
U-125A(航空救難団百里救難隊(百里)) ※飛行展示実施
UH-60J(航空救難団百里救難隊(百里)) ※創隊50周年記念塗装機、飛行展示実施
T-400(第3輸送航空隊第41教育飛行隊(美保))
C-130H (第1輸送航空隊第401飛行隊(小牧)) ※機内公開
T-4(第4航空団第11飛行隊“ブルーインパルス”(松島)) ※飛行展示実施
T-7(第11飛行教育団(静浜))
《格納庫内展示》
T-4(中部航空方面隊司令部支援飛行隊(入間)) ※2機、コクピット公開
T-4(中部航空方面隊司令部支援飛行隊(入間)) ※脚出し入れ展示
【陸上自衛隊】
OH-1(東部方面航空隊第4対戦車ヘリコプター隊本部付隊(木更津))
UH-1J(東部方面航空隊東部方面ヘリコプター隊第1飛行隊(立川))
OH-6D(第1師団第1飛行隊(立川))
【海上自衛隊】
P-3C(第4航空群第3航空隊(厚木))
SH-60J(第21航空群第21航空隊(館山))
【アメリカ空軍】
C-12J(374th AW/459th AS (Yokota AFB))
UH-1N(374th AW/459th AS (Yokota AFB))
《展示機以外》 ※一部は飛行展示実施
C-1(第2輸送航空隊第402飛行隊(入間))
U-4(第2輸送航空隊第402飛行隊(入間))
T-4(中部航空方面隊司令部支援飛行隊(入間))
CH-47J(LR)(航空救難団入間ヘリコプター空輸隊(入間))
U-125(飛行点検隊(入間))
救難消防車(I-B型) (中部航空警戒管制団基地業務群施設隊(入間))
破壊機救難消防車(A-MB-2) (中部航空警戒管制団基地業務群施設隊(入間))
大型破壊機救難消防車(A-MB-3) (中部航空警戒管制団基地業務群施設隊(入間))
救難車(R-2) (中部航空警戒管制団基地業務群施設隊(入間))
化学消防車 (中部航空警戒管制団基地業務群施設隊(入間))
クラッシュクレーン20t (中部航空警戒管制団基地業務群施設隊(入間))
20kl燃料給油車 (中部航空警戒管制団整備補給群補給隊(入間))
資材運搬用軽トラック (航空戦術教導団電子作業群(入間))
●オマケの写真はこちら。
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