2005年度木更津駐屯地航空祭(2006年2月12日)

2005年度木更津駐屯地航空祭パンフレット

 2005年度の木更津航空祭は、なぜか年が明けた2006年2月12日の開催なのである。真冬である。海辺の駐屯地は寒そうなのである。でも行くのである。前回(2003年)の時に下道を走って3時間もかかったので、今回は日和って上を走ってしまうことにした。気になる高速料金であるが、昨年夏から我が家のクルマにもETCを導入したおかげで、木更津駐屯地の最寄りICである木更津金田ICまで、湾岸をぐるっと回った場合と東京湾アクアラインをびゅーんと突っ切った場合とでほとんど変わらないのである。ならば突っ切ろうではないか。0610頃に家を出て浮島ICまで川崎市を縦断し、そこからアクアラインに乗ってびゅーんと木更津金田ICへ。右折する交差点を間違えて(ひとつ手前を曲がってしまった)ちょっと道に迷ったりしつつも、それでも0720頃には一般車駐車場の入口である海上自衛隊正門に着いてしまった。速すぎである。おかげで駐車場所がエプロン地区のすぐ隣の野球場になってしまい、出るのに難渋することになるのであった。あと1時間くらい遅くてもいい鴨。(~。~;)


 地上展示は22機種25機(用廃機含む、うち4機は飛行展示後に展示)。メダマ的機体は・・・ない。_| ̄|○
 気を取り直してパンフレットのスケジュールを見る。『創立記念式典』『音楽隊演奏』に続いて『飛行展示』『祝賀編隊飛行』『体験搭乗抽選会』『ラッパ吹奏』『太鼓演奏』『高機動車試乗』『ヘリ地上滑走試乗』『ヘリ体験搭乗』・・・『空挺・ヘリボン展示』はどこ? 今回はないの!!??_| ̄|○
 さらに北よりの風がびゅんびゅん吹きまくって寒いのなんのって。もっと分厚い上着を持ってくればよかった的。((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル


 まぁそれでも興味深い展示機はあるもので、まずは雪国仕様のCH-47JACH-47Jである。雪国仕様とはいっても脚にスキーを着けているというだけであるが、航空祭が秋に開催されていたなら見ることはできなかっただらうから、この季節ならではと言えるだらう。


 地上展示された第1ヘリコプター団本部管理中隊のLR-1の垂直尾翼左側面には、今年も航空祭記念マークが描かれていた。しかしこの「昌」の文字と黄色の稲妻マークの由来が判らないのであった。例によって旧日本陸軍機ネタであらうか。どなたかお判りになります?


 今回は警察と消防のヘリも参加。警察は地元千葉県警のベル206L-4“かとり”(ウェスカム付き!)と警視庁のベル412EP“おおとり8号”、消防はご近所千葉市消防局のAS365N3“おおとり2号”が並んだ。余談だが2年ほど前に警視庁が導入したEC155B1(AS365N3の発展型)の愛称は「おおとり1号」である。ちょっと紛らわしい的。(^◇^;)


 久しぶりにグロブG109Bを見る。どっかで見たレジだな、と思ったら航空写真家の瀬尾央氏の機体であった。機体の前に出したテーブルに瀬尾氏自らが座って、自らが撮った航空自衛隊50周年記念写真集『JASDF TODAY』の販売などもしていた。いやもちろんこの写真集は欲しいわけであるし、ここで買えれば撮影者のサイン本にして貰えるわけなのであるが、いかんせんその価格は財布に厳しすぎるのであることよ。ヽ(`Д´)ノウワァァン!!


 地上展示のOH-1ははるばる八戸からやって来た第2対戦車ヘリコプター隊所属。霞ヶ浦にもいるのになぜ?


 UH-60JAはその霞ヶ浦駐屯地の、航空学校霞ヶ浦校所属機。部隊マークやら白文字やら機体各部に散りばめられていて賑やかなことよ。(^o^)


 飛行展示に参加した第2ヘリコプター隊第2飛行隊のCH-47JAの中に、Jウイング誌05年3月号85ページで紹介されていた、エンジンインテークのフィルター(IBF=Inlet Barrier Filter というらしい)が大型の円筒形のものに換装された機体が混じっていた。確認できたのはこれ1機のみだったが、これは今後増えるのであらうか。


 先に書いた通り、スケジュールが面白味に欠けるものであったので、飛行展示が始まる1100過ぎまで場内をあっちこっちと彷徨ってみたり(爆)。駐屯地所在の各部隊の模擬店はH格納庫内にあって、テーブルと椅子、それにストーブが設置された休憩所も併設されていたのでここは始終人がたくさん。一方で業者の売店は野球場脇の露店だったが、売られている食べ物はもちろんこちらのほうが良さ気(笑)。ワタシもカミさんへの土産など仕入れてみたり。
 1100をかなり過ぎてようやく飛び始める。『祝賀編隊飛行』のため飛行場地区に並んでいた各機が一斉にローターを回して離陸していく様はやはり圧巻。編隊がいったん洋上へと去ったあと、レッドスバルのFA200エアロスバルがアクロ飛行を行う。次いで第1ヘリコプター隊第2飛行隊のCH-47Jが2機で息のあったヘリダンス(!)を見せる。いや、これはいいモノを見せて貰った的。最後に隊形を整えた各機が2〜5機の編隊を組んで会場上空に進入、祝賀編隊飛行を行い、これにて飛行展示は終了。ヽ(`Д´)ノウワァァン!!
 その後は事前に抽選が行われた体験搭乗と、先着順で待てば乗れる体験タキシーが行われていたが、寒すぎるので早々に引き揚げた(爆)。


《地上展示機一覧》

【陸上自衛隊】(★印は飛行展示終了後に展示)
CH-47J(第1ヘリコプター団第1ヘリコプター隊第2飛行隊(木更津))
CH-47JA(第1ヘリコプター団第2ヘリコプター隊第1飛行隊(木更津))
CH-47J(第1ヘリコプター団第2ヘリコプター隊第2飛行隊(木更津))
OH-6D(第1ヘリコプター団第2ヘリコプター隊本部付隊(木更津))
AS332L(第1ヘリコプター団特別輸送飛行隊(木更津))
LR-1(第1ヘリコプター団本部管理中隊(木更津))★ ※航空祭記念マーク入り
LR-2(第1ヘリコプター団本部管理中隊(木更津))
AH-1S(東部方面航空隊第4対戦車ヘリコプター隊第1飛行隊(木更津))
UH-1J(東部方面航空隊東部方面ヘリコプター隊第1飛行隊(立川))
UH-1H(東部方面航空隊東部方面ヘリコプター隊第1飛行隊(立川))
LR-1(東部方面航空隊本部付隊(立川))
OH-1(東北方面ヘリコプター隊第2対戦車ヘリコプター隊(八戸))
UH-60JA(航空学校霞ヶ浦校(霞ヶ浦))
82式指揮通信車(所属どこ?(^◇^;))
高所作業車(制式名称、所属共に不明、CH-47の整備用らしい(^◇^;))

CH-47J/JA(第1ヘリコプター団第1/第2ヘリコプター隊(木更津)) ※飛行展示参加機
OH-6D(第1師団第1飛行隊(立川)) ※格納庫内
軽装甲機動車(所属どこ?) ※格納庫内
KV-107II-4A(第1ヘリコプター団第1ヘリコプター隊(木更津)) ※木更津駐屯地の保管機

展示機以外に見掛けた機体

【海上自衛隊】
SH-60J(陸上型)(第21航空群第101航空隊(館山))

【航空自衛隊】
C-1(第2輸送航空隊第402飛行隊(入間))
T-400(第3輸送航空隊第41教育飛行隊(美保))

【民間】
ベル206L-4“かとり”(千葉県警察本部航空隊)
ベル412EP“おおとり8号”(警視庁航空隊)
AS365N3“おおとり2号”(千葉市消防局航空隊)
富士FA200-180エアロスバル(レッドスバル・アクロバットチーム)
グロブG109B(個人オーナー)
セスナA150L(個人オーナー)
セスナ172Hラム(個人オーナー)

オマケ:73式小型トラック新旧比較(笑)


 今回は1100過ぎに今は亡きPC-VANのSIG「SKYER'S CLUB」でお世話になったさとうさんに連絡を取ってみると、OH-1の近くにいるというので行ってみる。そこには同じく「SKYER'S CLUB」でお世話になったちのさんMM3さんもいるのであった。MM3さんなんてお会いするのは何年振りだらうか。4人で寒風に震えながら飛行展示を見たあと、例によって流れ解散となる。


 帰りは1310頃に駐車場からクルマを出そうとしたものの、車列がピクリとも動かないまま1時間強(爆)。ようやく正門を開けたので車列が動き出し、1440頃にやっと駐屯地を出る。あとは木更津金田ICから東京湾アクアラインをびゅーんと渡ってアッという間に川崎へ戻り、下道をちんたら走って帰宅したのは1700頃(途中寄り道はしたが(^◇^;))。アクアライン、ETCが普及したあとも安いままだといいんだがな〜。(-_-;)


inserted by FC2 system