2008年木更津駐屯地創立記念行事(2008年10月5日)

2008年木更津駐屯地航空祭パンフレット

 一昨年は模擬戦なし、昨年は雨で出撃せず、ということで“模擬戦欠乏症”を癒すべく(笑)、そして何より昨年は展示されたアパッチタソを見たいぢゃないかい!? ということで、前日のジャパンエアロスペースと2日続けての出撃となったわけである。0618出発で0722到着という時間は前回より30分以上早いのであるが、これは前回同様早く入っても出るのも早いことを期待してのことである。(^◇^;)


 地上展示は18機種18機(エアロックと用廃機含む、うち5機は模擬戦終了後に展示)でまぁこんなもんだらう。民間からの参加がエアロックだけだったのは、やはり燃料費の高騰が影響しているのだらうか。メダマはなんたってアパッチタソ! そして模擬戦!! もうこれが見れれば言うことナシなのである。


 てことで、まず最大のメダマは何度も書いている通りAH-64Dである。霞ヶ浦の航空学校霞ヶ浦校に配備されている4号機で、関東では今のところ唯一の配備機である。実のところアパッチというヘリはあまり好きではないのだが、実機を目の前にすればそんなことはとりあえず脇に置いといて、周囲をぐるぐる回って舐め回すのである(ホントに舐めたわけぢゃない(^◇^;))。


 模擬戦終了後に展示されたUH-60JAは、第1ヘリコプター団第102飛行隊(今年3月の組織改編で新編)の武装UH-60JA、通称「ドアガン飛龍」である。模擬戦で飛行した同機は増槽を外していたが、この機体は付けたままで、これがあると肝心のドアガンの射界が制限されるのがよく判る(笑)。コクピットのパイロットシートの脇に防弾板があるのも物々しい。


 同じく模擬戦終了後に展示された第1ヘリコプター団連絡偵察飛行隊のLR-1は、昨年までの恒例だった航空祭記念塗装がされておらず(残念(´・ω・`))、代わりに部隊マークが描かれていた。でもこの図柄は何を象っているのだらうか?


 エプロン地区南端には、西部方面航空隊西部方面ヘリコプター隊第1飛行隊(目達原)のUH-60JAが置かれていた。展示されるでもなし、かといって仕舞われるでもなし、なぜそこにあったのかはよく判らないが、佐賀県の駐屯地に配備されている機体などという珍しいモノを見れたのは確かである。(^o^)


 格納庫内には第102特殊武器防護隊(今年3月の組織改編で新編)の化学防護車除染車3型が展示されていた。第1ヘリ団は中央即応集団隷下にあるのでその繋がりだらう。


 海上自衛隊からは第21航空群第21航空隊(今年3月の組織改編で新編)のS-61A-1SH-60Kが参加。S-61A-1は最後の1機で10月16日で退役するとのことである。


 航空自衛隊からは第11飛行教育団のT-7が参加。ここで静浜基地創設50周年記念塗装機が見られるとは思わなかった。もっと意外だったのはT-7Jr.の参加。すべての飛行展示が終わったあとで、T-7の脇にJr.の機体(?)を並べて展示していた。


 陸自の駐屯地祭の場合、飛行展示の前に創立記念式典が延々と続くのがお決まりなのであるが、今回も来賓席と演壇から離れた場所(しかも横手)に陣取ったため、式典に何をやってたのか皆目不明。防衛大臣が地元選出の浜田氏なので来るかと思ったら祝辞を寄こしただけだった。なんだかなー。(~。~;)
 それが終わってようやく飛行展示開始。今までならば最初は観閲飛行ために各機が一斉に離陸していくのであるが、なにしろ燃料費高騰の折、観閲飛行が縮小されたので最初は「曲技飛行」、つまりエアロックの飛行展示である。ちょっと遠いかなぁ、と思わないでもないが、気合いの入ったフライトを披露してくれた。プログラムではこのあと「バイクドリル」「編隊飛行」の順になっていたが、先に「編隊飛行」すなわち観閲飛行が行われた。各機一斉に離陸してその場で隊形を整え、沖合に出てすぐ反転して式典会場の右手(ワタシのいた場所から見ると正面やや右手)から機種ごとの編隊を組んで進入、通り過ぎてから反転して今度はワタシのいた場所の左手真横から1機づつの縦列隊形で航過したらもう着陸である。いやはや短時間なことよ。までも、お陰でヘリは全機を1機づつ美味しくいただくことが出来て良き哉良き哉。(*´∀`*)
 次いで「バイクドリル」、つまりT-7Jr.の飛行(?)展示である。これも式典会場を正面にして演技したので、ワタシのいた場所からだと真横から見ることになってしまったのが残念。しかも遠くてナレーションも聞こえないし(涙)。それが終わるといよいよ「訓練展示」という名の立体模擬戦である。
 アナウンスが全然聞こえないので内容はよくわからないのであるが、最初にOH-6Dが状況偵察を行ったあと空挺降下が行われ、AH-1Sと“ドアガン飛龍”、そして初登場の“キャリバーCH”(チヌーク・ガンシップ)で敵を牽制する間に、UH-60JAとCH-47から隊員や偵察バイク、1/2トントラックを降ろし、スリングしてきたLAV(軽装甲機動車)とともに敵陣を制圧、というような内容だった気がする。何しろ肝心の『敵陣』が作られていなかったので、どこに向かって突撃しているのかがさっぱり判らなかったのが何ともかんとも。その後、CH-47Jによる空中消火デモOH-1による機動飛行が行われて飛行展示は終了。
 今年も体験搭乗は抽選に外れたので、模擬戦後に展示された機体を眺めにもう一度地上展示機を一回りしてから撤収したのであった。


【地上展示機一覧】

【陸上自衛隊】
CH-47J(第1ヘリコプター団第1輸送ヘリコプター群第106飛行隊(木更津))
CH-47JA(第1ヘリコプター団第1輸送ヘリコプター群第105飛行隊(木更津))
UH-60JA“ドアガン飛龍”(第1ヘリコプター団第102飛行隊(木更津))
OH-6D(第1ヘリコプター団第102飛行隊(木更津))
EC225LP(第1ヘリコプター団特別輸送ヘリコプター隊(木更津))
LR-1(第1ヘリコプター団連絡偵察飛行隊(木更津))
LR-2(第1ヘリコプター団連絡偵察飛行隊(木更津))
AH-1S(東部方面航空隊第4対戦車ヘリコプター隊第1飛行隊(木更津))
UH-1J(東部方面航空隊東部方面ヘリコプター隊第1飛行隊(立川))
AH-64D(航空学校霞ヶ浦校(霞ヶ浦))
OH-1(航空学校教育支援飛行隊(滝ヶ原))
KV-107II-4A ※用廃機、木更津駐屯地の保存機

《格納庫内》
OH-6D(第1師団第1飛行隊(立川)) ※用廃機
化学防護車(中央特殊武器防護隊第102特殊武器防護隊(大宮))
除染車3型(中央特殊武器防護隊第102特殊武器防護隊(大宮))
軽装甲機動車(第1空挺団(習志野))

【海上自衛隊】
SH-60K(第21航空群第21航空隊(館山))
S-61A-1(第21航空群第21航空隊(館山))
YS-11T-A(下総教育航空群第205教育航空隊(下総))

【航空自衛隊】
T-7(第11飛行教育団(静浜)) ※静浜基地創設50周年記念塗装機

【アメリカ陸軍】
UH-60A(第78航空大隊 (キャンプ座間))

【民間】
ピッツS-2B(エアロック)

オマケの写真はこちら


 帰りは1340頃に駐車場からクルマを出し、前回同様すいすいと駐屯地を出て木更津金田ICから東京湾アクアラインへ。昼飯を食い損ねていたので海ほたるに寄って、体験搭乗で飛び回るチヌークを見ながらパンを食べ、帰宅したのは1530頃であった。やぱし立体模擬戦はええのぉ。(*´∀`*)


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