NAF厚木オープンハウス“WINGS'99”(1999年9月26日)昨年はとうとう開催されなかったアメリカ海軍厚木基地オープンハウス“WINGS'98”。今年も当初の予定が延期され、『また中止か?』とマニアの間に不安が広がったが、幸い延期だけで済み9月25日、26日の開催となった。ということで、私も待ち遠しかった“WINGS'99”、やっとハデハデ塗装のCVW-5のCAG機たちに会える〜、と行ってきたのである。(●^o^●) ここのところ秋雨前線のおかげでぐずついた天気が続いていたが、やはりマニアのオタク心が前線を吹き飛ばしたか(笑)、両日ともにいい天気。25日は都合が悪く行けなくて悔しい思いをしていたが、26日は前夜の騒ぎ(ちぬ行方不明事件を読んでね(^_^;))をものともせず朝も早よからカメラバッグをごろごろ引きずって出撃である。ということで、“WINGS'99”レポートをば。 地上展示機は33機種40機(うち4機は飛行展示も実施)が並んだが、アメリカ空軍、海軍の大型機や海兵隊、航空自衛隊からの参加が例年より少なくちょっと寂しめ。でもアメリカ空軍は少ない分をU-2Sという珍機でカバーか? 飛行展示は午前中の民間機によるアクロ飛行が特に充実。CVW-5の飛行はまぁいつも通りかな。今回は写真は地上展示機の塗装や機体細部のディテールを撮ることに重点を置き、フライトのほうはなるべく見ることに専念した。特にアクロ飛行は写真で撮ってもなかなかその迫力は伝わらないので、その分見てたほうがいいのだ。 地上展示機のメダマはなんといっても久々登場、韓国駐留アメリカ空軍9RW/5RS(テールレター“BB”)のU-2S、しかも5RS隊長機マーキング。S型はお初かな? でもdet.5時代からのねこマークは描かれておらず。(T^T) CVW-5の各飛行隊はVF-154を除きハデハデマーキングのCAG機を展示。VAQ-136(EA-6B)は数日前に描いたものだそうだが、機首側面には未完成だと思われる豹の横顔の下書きが(これは年が明けてからやっと完成した(^_^;)。VFA-27、VFA-192、VFA-195(以上F/A-18C)、HS-14(SH-60F)、VS-21(S-3B)は概ね昨年(VFAは三沢基地航空祭で公開)に準じたマーキング(そのまま?)。今年新たに塗り直したVAW-115(E-2C)は最近の同隊のCAGマーキングで最もハデなのではなかろうか。 また今回はVRC-30 Det.5(C-2A)が初めて一緒に展示された一方、一昨年はあったVQ-5 Det.5(ES-3A)は部隊が解散したため今年はなし。VF-154(F-14A)だけは通常のモノトーンマーキングの隊長機を展示したが、機首両側面に色つきのワンポイントマークが入っていた。なお、色つきマーキングのCAG機は午後の飛行展示でフライトしているが、初日には地上展示されており私が行った2日目に隊長機と交換されたとのこと。なんでやぁ〜〜〜!!!!(-_-) HSL-51(SH-60B)のハデハデ塗装機、副隊長機の“MUSASHI”(通称“アニキ”)は厚木で初公開。塗ってから1年経っているのでけっこう薄汚れてるように見えたのは気のせい? また、同時に展示されていた同隊のイモ番機のほうは、さりげなくヘルファイアを吊っていた。機首のターレットがなかったのは残念。 アメリカ海兵隊のF/A-18Cは、岩国基地のMAG-12にローテーション展開しているVMFA-232“Red Devils”(テールレター“WT”)が大挙4機を展示(色つきマーキングの隊長機とイモ番機3機)。でもワタクシ的にはブルフロッグ改修機のCH-46Eを初めて間近で見れたのが収穫で、ディテール写真撮りまくり。この機体、胴体側面に漢字で“竜”と書いた、普天間基地のMAG-36/HMM-265“Dragons”(テールレター“EP”)所属なのだが、最近までHMM-262“Flying Tigers”(テールレター“ET”)所属だったらしく、前方ローターパイロン前面に描かれたトラマークと後部ローターパイロンに書かれた“ET”のテールレターを消した跡がありありと残っていた。 アメリカ陸軍キャンプ座間に駐留する78AvBnのUH-60A“ザマホーク”はジミ塗装になって厚木で初公開。さりげなく排気口にIRサプレッサーなんか付けていて、なんだか前線部隊でヘリボーン作戦に投入されるかのような装いだった。同じキャンプ座間のUC-35Aも展示されていたが、去年の木更津で見ていたのでもう目新しさはない。(^_^;) UH-60Jは航空自衛隊小松救難隊所属機が展示されていたが、なぜか地元海上自衛隊のはなし。とはいえ飛行展示はさすがに厚木航空基地隊所属機が行ったが。また、展示されていなかった地元第4航空群のP-3Cの中に1〜4号機(5001/5004,5001のみ第6航空隊、あとは第3航空隊所属)を発見。アップデートIII相当の改修機になって勢揃いしていた。 航空自衛隊のF-15DJ(第306飛行隊)は機首レドームにライトニングアレスター付き。間近で見たのは初めてではなかったものの、今までは百里の暗い格納庫内でしか見ていなかったのでやっとディテール写真を撮ることができた。また、T-2後期型は2000年後半に解散予定の第22飛行隊所属機。 陸上自衛隊のAH-1S(第4対戦車ヘリ隊)の機首左側面にフルカラーの部隊マークらしきものを発見! でもよく見るとなんかパネルらしきものに描かれたマークが機体にネジ留めされている。機体の近くにいた隊員の方に聞いたところ、このマークは部隊のパッチと同デザインだが航空祭用に付けたもので正式に機体に付けるモノではないとのこと。う〜む、残念。 民間アクロ機の飛行展示は、世界一と言われるリトアニアのアクロパイロット“帝王”ユルギス・カイリス、レッドバロン・ジャパン、それにロック岩崎率いるエアロックの3者が豪華揃い踏み。レッドバロンはSNJがエンジントラブルで飛べず(残念!)、エクストラ300Lで上野パイロットと室屋パイロットがそれぞれフライトを実施。エアロックはピッツを3枚ペラに替えて演技にスムーズさが増したよう。舞ちゃんの軽快なDJに乗ってパワフルに飛び回っていた。 ユルギス・カイリスの操るSu-31は、あれはもう飛行機ではないのではないかと思えるような、破天荒な飛びっぷり。スモークの軌跡が直角になる(これが新技“カイリス・コブラ”か?)なんてのは目の当たりにしないとピンとこないだらう。進行方向と機首の向きが45度ズレてるなんてのは当たり前、しかもそれを縦向きにして観客の目の前の超低空でやってのけるなんてのは、もう驚きを通り越して思わず笑ってしまう。来月のアエロバティックス・日本グランプリ、行きたくなってくるなぁ。 CVW-5の飛行展示は、いつもの“ダイヤモンド・オブ・ダイヤモンド”の最後尾にE-2Cが加わった新フォーメーション。2回目のパスのあと各機が着陸した後、F-14Aの1機がゆっくりと、というよりよろよろと進入してきてフックランディング。黄色い回転灯を載せたクルマやトーイングカーが集まっていったが、しばらくその場に留まった後自力でタキシングして列線に戻っていった。どうやらエンジントラブルだった模様。 F-14Aのマニューバは、タッチアンドゴーからテイクオフロールをかましてくれたのにはビックリ。またF/A-18C(VFA-192)のマニューバ中、F/A-18が垂直上昇していく先にエアラインの旅客機が飛んでいたということがあった。F/A-18がほぼ同高度まで上がったため、旅客機側はちょっとヒヤリとしたかも。(^_^;) このほか陸自のAH-1S(地上展示されてた機体)や海自のUH-60Jが飛行展示していたが、見慣れているのであまりよく見ていない(^_^;)。AH-1Sはやっぱ地元木更津駐屯地祭 でのフライトに比べるとおとなしめであったようだ。 【記憶にある限りの(笑)地上展示機と所属部隊一覧】 |