NAF厚木第5空母航空団フレンドシップデイ(2011年9月10日)
今年は3月に発生した東日本大震災のため、恒例の4月の桜祭りはそれどころではなく中止となったわけだが、その代わりのイベントとして9月10日に開催されたのが、この「第5空母航空団フレンドシップデイ」である。まー内容的には桜祭りと大して変わらないのではあるが、最大の違いは気候。この日は晴れて暑かったので盛大に日焼けしてしまった。><
開門が1200ということで例年より遅く、そのせいで何時に家を出ていいかよく判らない(笑)。出遅れて行列の後ろのほうで並ぶよりは、早過ぎるくらいの方がマシだらうと家を出たのが0600。やはりいささか早過ぎはしまいかと思いつつ、きっかり1時間半掛かって正門前に着いたら、すでにねこすけさんとトリトリさんが並んでいた(爆)。場所的には正門脇の自販機の右斜め前。思ったよりはるかに前なのだった(笑)。とりとめのないマニア話などしながら4時間ほど時間をつぶし、1130ごろようやく開門。写真付きで本籍の判る身分証明書が必要とのことでパスポートを用意していたのだが、おかげで横田よりはるかに厳しい入門チェックも無事通過できたのであった。
地上展示機は例年とほぼ同じ12機種15機。今年のメダマはライノ飛行隊になって戻ってきたVFA-195“Dambusters”と、アメリカ海軍航空100周年記念塗装機であらう。今年はフライトはまったくなし。去年は姿を見せてくれたXP-1も今年は雲隠れ。つまんないの。(´・ω・`)
そんなわけで主役のCVW-5の艦載機をモデックス順に。
VFA-102のF/A-18Fはアメリカ海軍航空100周年(Centennial of Naval Aviation《CoNA》)記念塗装の飛行隊長機。ファントム時代の塗装を再現したもので、派手さではCAG機に敵わないものの機首上面のアンチグレアが実に新鮮に感じる。せっかくだから全体もガルグレイ/ホワイト塗装にして欲しかったとか思わないでもないけど、そこまでやるのは無理なんだろな。
VFA-27のF/A-18Eは、今年はCAG機を展示。この飛行隊だけ未だにブロック1の機体だが、垂直尾翼間の排気口はチムニーダクトになっている。1/72のプラモでは、今はドイツレベルだけでなくハセガワでも再現可能になったが、ハセガワの“VFA-27 ロイヤルメイセス ヒストリー”付属のデカールを使おうとした場合、塗装やBu.No.は同じなのだが、デカールになった頃の機体はチムニーダクトではなかったので、コクピット脇と前脚扉に書かれた名前を変えてやらないといかんのがにんともかんとも。
VFA-115のF/A-18EもCoNA塗装のCAG機。とはいっても背面左右にマークを入れただけだが。そこ以外は特に変わったところはなく、機首側面左右のFDNY911顕彰マークも依然としてそのままである。良き哉。
VFA-195のF/A-18Eは地元初公開。CAG機の塗りは基本的にはC型時代と大きな変化はないが、CAG機なのに地の色が見える垂直尾翼ってのも逆に新鮮だったり(笑)。
VAQ-136のEA-6BもCAG機。VAQ-136は恐らく今年が最後の厚木での公開で、足場を付けてコクピットを見せる(写真撮影は不可だったようだが)などサービス満点。機体の前ではVAQ-136と交代でCVW-5に配備されるEA-18Gグラウラー飛行隊VAQ-141のパッチが早くも売られていたが、図柄に書かれた機体がEA-6Bなのは単に売れ残りを捌こうという魂胆か?w
VAW-115のE-2Cホークアイ2000はイモ番機。塗装はつまらないが搭乗員に女性がいたのが華やかで良き哉。
HS-14のSH-60Fは、CAG機塗装がロービジに。昨年の塗りの鷲頭の部分を大波に変えたフルカラー塗装で大震災の救援活動にも当たってきたが、さすがにこの塗りそのままはマズイとか思ったのだらうか(笑)。また、同じHS-14のHH-60Hがグランド地区の奥の方に展示されていた。HH-60Hを間近で見るのは久しぶり。
VRC-30 Det.5のC-2A、尾翼の塗りは2006年以来の黒字に黄色の旭日旗バージョン。ただし「NF」レターはなし。なんでや?
CVW-5ではないが厚木の住人、HSL-51のSH-60Bの隊長機は、機体が入れ替わり装いも新たに登場。“アニキ”は岡っ引きだと思っていたのだが、実は武士だったらしい(笑)。この機体もグランド地区の奥で、HH-60Hと反対側に展示されていた。一方エプロンにはVIP機バージョンのSH-60Fが展示されていた。
同じくCVW-5ではない厚木の住人、ベースフライトのUC-12FもCoNA塗装機。地味と言えば地味だが、これはある意味正統派のCoNA塗装のような気もする。
エプロン地区の格納庫にはアメリカ海軍航空100周年の特設展示。ボードに掲示された写真に太平洋戦争のものがないのは、何か配慮でもしてくれたのだらうか。隣のテーブルに置かれた大きなモニターの前には懐かしの厚木オープンハウス“WINGS”のパンフレット。90年代は良かったな〜。そして手前のテーブルには主に60年代以降に海軍・海兵隊が使用した機体の模型。マーチンP4Mマーケイターなんて、ワタシが実機の存在すら知らなかった“ど”マイナー機なのにレジンキットまであるんだねい。
海上自衛隊第4航空群第3航空隊のP-3Cは、機体のあちこちにミサイル避けのおまじないをくっつけた機体。機首と尾部のAN/AAR-47ミサイル警報装置の受信部はよく見えるが、前脚庫脇と主脚庫後方のチャフ/フレアディスペンサー収納部をじっくり見たのは初めてであった。
【地上展示機と所属部隊一覧】
【アメリカ海軍】
F/A-18F(CVW-5/VFA-102[NF] Co.機) ※アメリカ海軍航空100周年記念塗装機
F/A-18E(CVW-5/VFA-27[NF] CAG機)
F/A-18E(CVW-5/VFA-115[NF] CAG機) ※アメリカ海軍航空100周年記念塗装機
F/A-18E(CVW-5/VFA-195[NF] CAG機)
EA-6B(CVW-5/VAQ-136[NF] CAG機)
E-2C(CVW-5/VAW-115[NF])
SH-60F(CVW-5/HS-14[NF] CAG機)
HH-60H(CVW-5/HS-14[NF]) ※グランド地区に展示
C-2A(CVW-5/VRC-30 Det.5[NF] )
SH-60B(HSL-51[TA] Co.機) ※グランド地区に展示
SH-60F(HSL-51[TA] 第7艦隊司令長官専用機)
UC-12F(NAF厚木ベースフライト) ※アメリカ海軍航空100周年記念塗装機
【アメリカ海軍(展示機以外)】
F/A-18FとかEとか
滑走路の向こう側にいた機体
【海上自衛隊】
P-3C(第4航空群第3航空隊)
SH-60K(第51航空隊第513飛行隊)
US-2(第31航空群第71航空隊)
【海上自衛隊(展示機以外)】
地元のP-3C
滑走路の向こう側にいた機体
おまけ写真はこちら。
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