NAF厚木日米親善春祭り(2012年4月28日)

 大震災で開催できなかった昨年はともかく、例年なら3月末ごろに「さくら祭り」を行うNAF厚木だが、今年は大型連休開始直後の4月28日に「春祭り」として開催された。3月にVAQ-136のEA-6Bが帰国し代わりにVAQ-141のEA-18Gが配備されたので、それを待っていたのだとしか思えないが、マニアには嬉しい限り。
 開門は1100とのことなので、昨年同様0600頃に家を出る。0740ごろ正門前着、すでに並んでいたねこすけさんと合流。3時間弱待って1130ごろ開門。今年もパスポートを用意していったので入門チェックも余裕で通過。でもなぜか右手の親指を派手に切って流血の惨事に。('A`)


 地上展示機はちょっと多めで14機種19機。今年のメダマは新たに配備されたVAQ-141のEA-18Gと思いきや、ここでまさかのハンターの展示が!これは予想外!(*´∀`*)
 ほかにもHMM-265のCH-46Eが地上展示され、海自のP-3CとSH-60Kと一緒に「トモダチ作戦」飛行展示を行ったり、恐らく試験飛行名目でXP-1が飛んでいったり、修理点検が終わったF/A-18Dがニッピから岩国に飛んでいったりと、近年にない濃い内容で今年は当たり年なのであった。(^^)v


 まずは地上展示のメダマ、ATAC(Airborne Tactical Advantage Company)ハンターF.58、しかも2機! 今年の地上展示は各展示機の周囲にロープが張られて腹の下に潜り込めなくなっていたが、このハンター's にはそんな無粋な物はなし、奥の奥まで見せてくれちゃっていたのである。…実を言うとワタシ的には2009年のヒッカムAFBオープンハウスで舐め回していたのでそれほど感激したわけではなかったのであるが、ヒッカムの時とはレジが違うのでヨシとするのである。(*´∀`*)


 気を取り直して、メダマになるはずだった(笑)VAQ-141のEA-18G。展示されたのはもちろんCAG機。F型との相違点を中心にディテール写真撮りまくりである。ただ今年は全機がキャノピー内側全体にアルミシート(たぶん自動車用のサンシェードだと思う)を張って中を見えなくしていたので、コクピット内がまったく見えなかったのは残念無念。


 CVW-5の艦載機、あとはモデックス順に。
 VFA-102のF/A-18F、今年はCAG機が展示された。ブロック2になって初めてCAG機を間近で見たわけだが、塗り自体はブロック1時代と大差ないのであまり熱心に見たわけではない(笑)。
 VFA-27のF/A-18Eは去年と同じ。
 VFA-115のF/A-18E、去年はCoNAマークが入っていたハンプバッグ側面に、部隊創設70周年記念マークが描かれていた。なんとはなしに“やっつけ仕事”的な感があった去年のCoNAマークと違い、今年のはきちんと作ってあるように見える(笑)。
 VFA-195のF/A-18Eも去年と同じ。
 VAW-115のE-2Cホークアイ2000は新塗装のCAG機。垂直尾翼の文字数字は全て内側に追いやられていた。ロトドーム上面の塗装はない模様。中央にそびえるプリンw との兼ね合いか?
 HS-14のSH-60Fはグランド地区に展示。去年はロービジだったCAG機塗装はフルカラーで復活していた。また、エプロン地区には同隊のHH-60Hが展示されていた。
 VRC-30 Det.5のC-2A、ようやく8枚ペラに。尾翼の塗りは去年の機体と同じで、「NF」レターがないのも同じ。
 CVW-5ではないが厚木の住人、HSL-51のSH-60B隊長機“アニキ”も去年と同じ。グランド地区でSH-60Fと反対側に展示されていたのも去年と同じ。なお今年はVIP機バージョンのSH-60Fの展示はなく、エプロン地区には「8ナンバー(笑)」のノーマル機が展示されていた。
 同じく厚木の住人、ベースフライトのUC-12Fは全くのノーマーク。なのでベースフライト所属なのかどうかも判然としない(笑)。この機体は交替間近なのであらうか。次は普天間のマリンコが使ってるのと同じUC-12Wだったりするのかな?


 米海軍のP-3Cも久しぶりに展示された。黒一色とはいえ尾翼にマークとレターが入っているのが有り難い。お陰でVP-16所属とすぐに判ったし(笑)。それにつけても後部胴体側面、国籍マークの所にT字型の大型アンテナが増設されているのがいとをかし。


 「トモダチ作戦」で尽力してくれた、アメリカ海兵隊HMM-265のCH-46Eも展示された。バートルを間近で見るのは久し振り、それもマリンコのソレはWINGSやってた頃に見たのが最後だらう。展示されたEP13のBu.No.は153393、もう40年越えの老兵である。来年度(FY23)にはMV-22に機種改編されるようなので、このマーキングのバートルを見るのはこれが最後であらう。ちなみに昨年トモダチ作戦で東北地方に展開していた時とはノーズアートが変わっていた。


 午後の飛行展示は東日本大震災での救助活動を再現したもの。まずは海上自衛隊のP-3Cが上がって状況を確認、SH-60Kが降りて機内に積んだ支援物資を降ろす。次いでマリンコのCH-46E×2機が登場、機内の支援物資を降ろし負傷者を乗せて去っていくというもの。報道でしか知らない“あの時”の様子の一端を垣間見れたわけだが、それもさることながら懐かしのバートルの音を間近で聞けたのが嬉しいとか思うマニア脳(笑)。


 最初に書いたように、今年はイレギュラーなフライトが充実(笑)。地元第3航空隊のP-3Cは「あ、飛ぶのね」くらいであったが、ニッピで点検修理を終えた(のだらうな)ノーマークのF/A-18Dは「をを、NAF厚木の公開で戦闘機が上がるなんて何年ぶりだよ!\(^o^)/」であり、試験飛行(だらうな)に上がったXP-1の2号機に至っては「上がってくれてありがとー!。・゚・(ノ∀`)・゚・。」なのであった。(゚∀゚)


【地上展示機と所属部隊一覧】

【アメリカ海軍】
F/A-18F(CVW-5/VFA-102[NF] CAG機)
F/A-18E(CVW-5/VFA-27[NF] CAG機)
F/A-18E(CVW-5/VFA-115[NF] CAG機) ※部隊創設70周年記念マーク入り
F/A-18E(CVW-5/VFA-195[NF] CAG機)
EA-18G(CVW-5/VAQ-141[NF] CAG機)
E-2C(CVW-5/VAW-115[NF] CAG機)
SH-60F(CVW-5/HS-14[NF] CAG機) ※グランド地区に展示
HH-60H(CVW-5/HS-14[NF])
C-2A(CVW-5/VRC-30 Det.5[NF] )
SH-60B(HSL-51[TA] Co.機) ※グランド地区に展示
SH-60B(HSL-51[TA])
UC-12F(NAF厚木ベースフライト?) ※ノーマーク
P-3C(VP-16[LF] )

【アメリカ海軍(展示機以外)】
F/A-18FとかEとかEA-18Gとか

【アメリカ海兵隊】
CH-46E(HMM-265[EP] )

【アメリカ海兵隊(展示機以外)】
CH-46E(HMM-265[EP] ) ※2機、飛行展示実施

【アメリカ民間機】
ハンターF.58(ATAC) ※2機

【海上自衛隊】
P-3C(第4航空群第3航空隊)
SH-60J(第51航空隊第513飛行隊)

【海上自衛隊(展示機以外)】
US-2(第31航空群第71航空隊)
地元のP-3C
滑走路の向こう側にいた機体

【陸上自衛隊】
CH-47J(第1ヘリコプター団第1輸送ヘリコプター群第103飛行隊)

おまけ写真その1その2


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