NAF厚木日米親善春祭り(2013年4月27日)

 昨年から大型連休(by NHK)初日に開催するようになったNAF厚木の春祭り、今年は4月27日の開催であった。今年はアメリカ政府の財政緊縮政策のあおりを受けてMCAS岩国や横田AFBのフレンドシップデーが中止になったので、厚木はどうなるのかとやきもきしたものだが、予定通り開催となってひと安心。
 開門は昨年同様1100とのことなので、これも昨年同様0600頃に家を出る。0730ごろ正門前着、すでに並んでいたトリトリさんと合流し、昨年同様正門脇の自販機の前あたりでひたすら待ち。昨年同様(こればっかw)仮設トイレがあるのが実に有り難い。待つこと3時間強、今年は1045ごろに入場開始。今年もパスポートを用意していったので入門チェックも余裕で通過である。
 しかし今年は入場者数が昨年の倍の4マソ人くらいいたとかで、行列も最大で2kmくらい、入場するまで2時間とか3時間とか並んだと聞くと、やはり朝早くに行って正門近くで待つのが正解だと思わざるを得ない。開門まで座って待っていられるし、入場開始などの状況もすぐに判るし。来年(があるなら)はもっと早く出るかぬ。(`・ω・´)


 地上展示機は昨年より減って12機種15機で、加えて展示エリアのすぐ脇に2機。今年はメダマ的な話題が豊富で、HS-14に変わって厚木の住人になったHSM-77のMH-60RとHSC-12のMH-60S、使用機をMH-60Rに変えて部隊名もHSM-51に変わった“アニキ”、使用機が最新のブロック2に変わり塗装も変更されたVFA-27のF/A-18E CAG機、同じく塗装を変更したVFA-115のF/A-18E CAG機と盛りだくさん。さらに海上自衛隊も配備されたばかりの最新鋭機P-1を展示エリア脇に駐機させて事実上の展示機としていた。
 そのうえ今年はCVW-5の各飛行隊が訓練飛行名目で飛んでくれたり、滑走路の向こう側にいた米海軍のヘリもバタバタ飛んでくれたりしたほか、たまたまいたATACのハンター×2機が岩国に飛んでいったり、エプロンにいた海自のYS-11Mが実任務で飛んでいったりと、昨年同様に濃い内容で今年もまた当たり年なのであった。(^^)v


 まずは地上展示機から。最初はHSM-77のMH-60R。MH-60RはSH-60BとFの両機種の後継機ということで、ぱっと見は機体各部の出っ張りが変わったり追加されたりしたSH-60Bという趣だが、SH-60F同様にディッピングソナーも運用できたりもする。言うなれば我らがSH-60Jのコンセプトの後追いってやつ?( ̄ー ̄) ←たぶん違う
 同じMH-60Rを装備していても、主に空母上で作戦を行うHSM-77と随伴艦に派遣されるHSM-51とでは、きっと任務が若干異なるのではなかろうか、というのは個人の憶測なので信用しないよーに。(^。^;)ヨホホホ


 続いてHSC-12のMH-60S。MH-60SはHH-60Hの後継機という位置付けではあるが、空母への物資空輸だけでなく空母上で艦載機の離発艦時に事故が起きた際の救助任務や戦闘捜索救難任務もこなすため、陸軍のUH-60Lがベースになっている。なので尾輪の位置が陸軍機と同様にテイルブームの後ろのほうに付いているのが大きな特徴。また胴体の両脇には陸軍機よりは小ぶりなESSS(機外搭載補助システム)と呼ばれる取り外し可能な機外搭載用小翼が付いていて、ここにヘルファイアやガトリング砲などを吊す事ができるようになっている。
 となればそういう武装状態を見たいと思うのが人情というもの(そうか?)。なのに展示されたのは第7艦隊司令長官専用機。これはHSL-51から引き継いだものであるが、塗装は全面グレーで重厚感がないし、もちろん武装なんてするわけもない。ちょっと肩すかしを食らった感じ。CAG機は滑走路の向こう側にいたのにのにのに。(~。~;)


 さらに新型ヘリといえば忘れちゃいけないのがお馴染み“アニキ”。HSL-51がMH-60Rに機種改変、部隊名もHSM-51に変更された事に伴って飛行隊長機“アニキ”が装いも新たに登場したのであった。今度の“アニキ”は富士山と桜がモチーフ。淡い色合いで春を感じさせる仕上がりになっている(夏になったらどーすんだ?w)。スタビライザーには錦鯉も泳いで実に風流である。また、同時に飛行隊仕様の“痛車”も登場(笑)。


 続いて艦載機。VFA-27のF/A-18Eは使用機が最新のブロック2に変更されてから初の展示。もちろんCAG機も新塗装になったわけだが、色使いやモチーフが同じなので昨年と比べても垂直尾翼のメイス(トゲ付き棍棒)が大きく描かれたとか、背中の黒帯の中に黄帯が追加されたとか、主尾翼端に黄フチ黒帯が追加されたとかくらいであまり意外性はない。


 VFA-115のF/A-18Eも塗装変更。VFA-27と同様に機首からドーサルスパインにかけて黒くしたため、同じ黄色と黒を使っていることもあり遠目では見分けが難しそう(笑)。コクピット直後の丸いマークはVFA-115が1945年にVT-11(第11雷撃飛行隊)として編成された時のもので、デザインはかのウォルト・ディズニーだそうだ。


 VRC-30 Det.5のC-2A、機体そのものは去年とまったく同じだが、こちらも隣に飛行隊仕様の痛車が(笑)。トランクの旭日旗模様がイカスねw


 展示機ではなかったが、エプロンには定期便と思しきVR-64のC-130Tの姿が。ついでに並べておいてくれればいいのに(笑)。そういや来年以降は日の丸付けたハークが厚木に屯(たむろ)するようになるんだよなー、とか思ってみたり。


 我らが海上自衛隊も負けてはいない(笑)。1ヶ月前に配備されたばかりの最新鋭哨戒機P-1の量産1号機を、展示機エリア外とはいえそのすぐ脇に駐機、事実上の展示機として見せ放題していた。ド新品だけにまだピッカピカで、特に前輪ホイールの綺麗さはまるでデスクトップモデルのよう。ハセガワさんでもプラッツさんでもいいからプラモ化早よ!


 飛行機ではないが、消防署のところで展示されていた海自の新型救難消防車IB型がすんげーかっけー!!(*゚∀゚)=3 ムッハー!!  今後はこれが各地の自衛隊飛行場に配備されていくらしい。o(^-^)o ワクワク


 先に書いたように今年はなんだかんだといろんな機体が飛んでいた。まず午前中から上がっていたのが昨年までの主役ヘリ2機。HSM-51の“先代アニキ”SH-60B(機種改変中とはいえクルーの教育に時間が掛かるため、9月末までは従来のB型も保有し続けるとのこと)と第7艦隊司令長官専用機だったSH-60Fがペアで上がって上空をのんびりと旋回。お昼頃には用務飛行で海上自衛隊のYS-11Mが離陸。まぁでもこのくらいまでなら今までのさくら祭りや春祭りでもあったこと。
 しかし今年はここからが違う。まずたまたま居合わせたATACのハンター×2機がRW01の離陸位置へ移動。「ハンター上がるか!?」と思っていたらそれと時を同じくしてCVW-5各飛行隊の所属機が、まるで顔見せしているみたいにわざわざロープ際をNF601を先頭に1機づつ北から南(01→19)にタキシング。しかしこの間にハンターが離陸していったので、転がり開始をあと3分ほど遅くしてほしかったなぁ、とかゼイタクを言ってみたり(笑)。顔見せを終えた各機はUターンして滑走路上を01へ移動、改めて単機で離陸(NF203とNF405は編隊離陸)していった。最後にUC-12Fがぶーんと上がってタッチアンドゴー。21世紀になってからのNAF厚木の公開で、CVW-5所属の戦闘機が上がったのは初めてではなかろうか。。・゚・(ノ∀`)・゚・。
 ここら辺で空腹に耐えかねて(笑)グランド地区の売店に移動したのだが、大して美味くもない(笑)を食ってる間にCVW-5の各機はどこぞで訓練飛行を行ってから基地上空に戻り、タッチアンドゴーを行ってから着陸したようだ。


【地上展示機と所属部隊一覧】

【アメリカ海軍】
F/A-18F(CVW-5/VFA-102[NF] CAG機)
F/A-18E(CVW-5/VFA-27[NF] CAG機)
F/A-18E(CVW-5/VFA-115[NF] CAG機)
F/A-18E(CVW-5/VFA-195[NF] CAG機)
EA-18G(CVW-5/VAQ-141[NF] CAG機)
E-2C(CVW-5/VAW-115[NF] CAG機)
MH-60S(CVW-5/HSC-12[NF]) ※第7艦隊司令長官専用機
MH-60R(CVW-5/HSM-77[NF] CAG機)
C-2A(CVW-5/VRC-30 Det.5[NF] )
MH-60R(HSM-51[TA] Co.機) ※エプロン手前のハルゼー通りに展示
UC-12F(NAF厚木ベースフライト?) ※ノーマーク

【アメリカ海軍(展示機以外)】
C-130T(VR-64[BD])
NAF厚木の住人たち
ハンガーに仕舞われるE-2C

【アメリカ民間機(展示機以外)】
ハンターF.58(ATAC) ※2機

【海上自衛隊】
P-3C(第4航空群第3航空隊)
SH-60J(第51航空隊第513飛行隊)
YS-11M(第61航空隊)
LC-90(第61航空隊)

【海上自衛隊(展示機以外)】
P-1(第51航空隊)
US-2(第31航空群第71航空隊)
厚木航空基地の住人たち
滑走路の向こう側にいた機体

塗装とかが変わったゲートガードや看板など。
おまけ写真その1その2


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