2008年立川駐屯地創立記念行事
『立川防災航空祭』(2008年10月26日)

2008年立川防災航空祭パンフレット

 立川は近いのにスケジュールが合わなかったり、行けると思ったら中止になったりで、実に6年振りである。朝7時半過ぎに家を出て、1時間かけて立川駅に着いたら小雨がぱらついていて気分はsage。駅から歩こうと思っていたのがさっそく挫けてバスで正門に行き、15分くらい並んで開門と同時に入場。おかげでUH-1体験搭乗の抽選券(外れたが)と、CH-47体験滑走の搭乗券を首尾良くゲットできた。やはり早起きは良いモノだ。(*´∀`*)


 地上展示は20機種22機(格納庫内展示含む、うち5機は飛行展示も実施)。このうち固定翼機はLR-2、ビーチA36TC、セスナ172Fの3機のみ、あとウルトラライトが2機で残りは全てヘリコプターという偏った構成(笑)である。しかし燃料費高騰のあおりを受けて海上保安庁からの参加がなかったのは寂しい限りであった。(´・ω・`)
 あと気付いたのが、前回はたくさんいた第1師団第1飛行隊所属機が1機も見あたらなかったこと。全機まとめてどこかに移動していたのか、あるいはいつの間にか解散とかしてしまったのだらうか。

※11/01追記……BBSで指摘がありまして、第1飛行隊所属のOH-6Dが1機いたそうです。ワタシも隅っこのほうで前半分カバーをかけられたOH-6Dを見つけてはいたのですが、テイルマストに「D1」のマークが描かれていたことまでは気が付きませんでした。てことで、少なくとも解散したわけではなさそうです。白石嶺々さん、ご指摘どうもありがとうございました。m(_ _)m


 今回のワタシ的な一番のメダマは「災害救助行動展示」なのであるが、地上展示機のほうでは・・・実を言うとない(爆)。ないのだが、AH-64Dが来ていたのはちょっとしたサプライズであった。しかも明野の航空学校教育支援飛行隊に配備されたばかりの7号機、ド新品である。まさかここでSD印のアパッチたんが見られるとは思わなかった。(゚〇゚;)


 飛行展示も実施したOH-1は航空学校霞ヶ浦校所属機で(飛行展示の際にアナウンスされた)、それを現すようにシリアルナンバーの下二桁を白で書いているのであるが、部隊記号だけはなぜか「IATH」つまり第1対戦車ヘリコプター隊(帯広)であった。一時的な配置転換なのであらうか。


 地元立川の東部方面航空隊東部方面ヘリコプター隊第1飛行隊所属のUH-1Jは胴体右側にTVカメラ付き。ほかにもフツーの機体とは異なる部分があちこち見受けられるのだが、TVカメラ搭載と何か関係があるのであらうか。


 海上保安庁が不参加だったため、地上展示された官公庁ヘリは警視庁のA109E“はやぶさ4号”東京消防庁のEC225LP“ゆりかもめ4号”のみ。警視庁はEH101を期待したのだが、A109Eも初見だったので良しとす。東京消防庁のシュペルピューマは、地上展示はこのEC225LP、飛行展示に参加したのはAS332L1“ひばり2号”だったのだが、ローターの数とキャビン最後部の形状くらいしか目立った違いがないのが困りモン。(^◇^;)


 北の端のE格納庫では「航空機整備展示」としてAH-1Sを分解していた(笑)。見に行った時は折しも隊員2名が実演中。普段一般人は見られない、エンジンを外した状態が見られたのは貴重であった。また、同じ格納庫に明野の航空学校教育支援飛行隊所属のUH-60JAが、展示されるでもなく隠されるでもなく置かれていた。AH-64Dのお供なのだらう。


 さて飛行展示である。まずオープニングセレモニーとして駐屯地司令以下エライ人の訓示があり、編隊飛行のために各機が離陸後、武山駐屯地(横須賀)の少年工科学校生徒による「ドリル演奏」。こういうのは動画でないと面白くないのであるが、コンデジの動画撮影では30秒しか撮れず、空砲発射シーンなど肝心なところが撮れず仕舞い。(´・ω・`)
 次は「編隊飛行上空通過」で、先ほど離陸したヘリが大編隊を組んで上空を通過。さり気なくLR-2も混じってたりして。警視庁のベル206L-3×2機(はやぶさ1号&3号@機首にカメラ付)と東京消防庁のAS365N1“かもめ3号”の出演はここだけであった。また6機のAH-1Sは編隊が戻って全機着陸後、すぐにまた離陸して木更津に帰っていった。次いで「空挺降下」。木更津などで見られるアレを想定して上空を見上げていたら、はるか高空を飛ぶUH-1から飛び出した隊員が自由落下で降りてきて、少ししてから長方形のパラシュートを開くという飛び方であったため、最初の隊員がヘリから飛び出す瞬間を見逃してしまい、ちゃんとした写真が撮れなかった。別ページで開く写真の1枚目に、下の方に大の字になった隊員が奇跡的にかろうじて写っていただけ(笑)。次の「飛行展示」はOH-1の機動飛行。名物(?)の『両手離しホバリング』を初めて見た。
 次は本日のメインイベント(笑)、「災害救助行動展示」である。首都直下型地震が起きたことを想定して、東京消防庁、国立災害医療センター、警視庁、陸上自衛隊が連携して、迅速なる被災者の救助や災害の鎮圧を行うという内容の展示である。普段見ている航空祭、駐屯地祭では見られないこの展示は、初めて見たということもあってワタシ的にはかなり興味深かった。警察、消防、自衛隊の3組織のヘリが並んで被災者の吊り上げを行うシーンなど、他の航空祭ではお目に掛かれないのではないだらうか。なおこの時吊り上げを行ったのは、警視庁はベル412EP“おおとり7号”、消防は総務省消防庁が東京消防庁に運用委託をしているAS365N3であった。


 ここで時間が空いたので、搭乗券を確保した「CH-47大型ヘリコプター地上滑走」の乗り場(笑)に行って待っていることに。道すがら展示されている防災装備品を見ながら、のんびり歩いて乗り場へ到着。4列目の先頭というなかなか良い位置を確保することができた。展示飛行プログラム最後の「パラグライダー展示」を眺めつつ、隊員の方の注意を聞きながら待つことしばし。パラグライダーが降りたらやってきましたよチヌークたん!(*´∀`*)
 考えてみれば10月は、4日と5日と今日と3回もチヌークのダウンウォッシュを浴びたのだなぁ、とか思いながら搭乗。一番前のシートに座って少しすると力強く離陸、小さな窓から地上展示機など眺めつつ、すぐに転回してもとの場所に向かい、あっけなく着陸。時間にして5分も乗ってたかどうかであったが、1990年の木更津航空祭で体験搭乗の抽選に当たって以来、実に18年降りのチヌーク搭乗は実にいい気分であった。(^^)v


《地上展示機一覧》

【陸上自衛隊】
UH-1J(東部方面航空隊東部方面ヘリコプター隊第1飛行隊(立川))
UH-1H(東部方面航空隊東部方面ヘリコプター隊第2飛行隊(立川))
AH-1S(東部方面航空隊第4対戦車ヘリコプター隊第2飛行隊(木更津))
OH-6D(東部方面航空隊第4対戦車ヘリコプター隊本部付隊(木更津))
UH-60JA(第12旅団第12ヘリコプター隊第1飛行隊(北宇都宮))
CH-47J(第12旅団第12ヘリコプター隊第2飛行隊(相馬原)) ※飛行展示後に展示
LR-2(第1ヘリコプター団連絡偵察飛行隊(木更津)) ※飛行展示後に展示
AH-64D(航空学校教育支援飛行隊(明野))
OH-1(航空学校霞ヶ浦校(霞ヶ浦)) ※飛行展示後に展示

《格納庫内展示》
OH-6D(東部方面航空隊東部方面ヘリコプター隊(立川)) ※お子さまコスプレの被写体
AH-1S(東部方面航空隊第4対戦車ヘリコプター隊(木更津)) ※航空機整備展示

《展示機以外》
CH-47J(第1ヘリコプター団第1輸送ヘリコプター群第103飛行隊(木更津))
 ※編隊飛行・体験滑走
UH-60JA(航空学校教育支援飛行隊(明野)) ※AH-64Dのお供
UH-60JA(航空学校霞ヶ浦校(霞ヶ浦)) ※OH-1のお供?

【海上自衛隊】
SH-60J(第21航空群第21航空隊(館山))

【アメリカ陸軍】
UH-60A(第78航空大隊(キャンプ座間))

【アメリカ空軍】
UH-1N(374th AW/459th AS(横田))

【アメリカ海軍】
SH-60F(HSL-51[TA] 第7艦隊司令長官専用機(厚木))

【官公庁】
A109E“はやぶさ4号”(警視庁航空隊(立川))
EC225LP“ゆりかもめ4号”(東京消防庁航空隊(立川))

【その他民間】
ロビンソンR44レイブン(個人オーナー)
ビーチクラフトA36TC(個人オーナー)
セスナ172F(横田飛行クラブ)
ASCツインスターR503(個人オーナー) ※飛行展示も実施
ASCトライスターD472(個人オーナー) ※飛行展示も実施

※オマケ画像その1その2その3その4

※正門脇に展示されていた用廃機画像はコチラ。6年前よりずいぶんと増えていた。


 帰りは立川駅まで歩き、駅前の古ぼけたデパート内にあるコトブキヤを覗いてから帰宅。それでも15時半ごろには帰れてしまうのだから、近いってのは本当にいいものである。(^o^)

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