2012年立川駐屯地創立記念行事 『立川防災航空祭』(2012年11月11日)
JMCの展示会を1週間後に控えて、本来ならば家に籠もってせっせと作品作りに勤しまなければならないはずだったのだが、でもS-92A見たさに行ってしまった立川防災航空祭。そういう事情なので前夜も遅くまで起きていたこともあり、朝はゆっくりめの0815に家を出て0936駐屯地着、正門付近で左右それぞれの皆様の訴えを生暖かく眺めつつ中に入る。チヌークの体験搭乗の券は人数が昨年の半分の500人限定だったこともあってすでになく、UH-1の体験搭乗は抽選券は貰えたものの例によって外れたのでまた乗れず(涙)。
地上展示は15機種19機(格納庫内展示含む、うち2機は飛行展示も実施)。上で書いたように今年は警視庁航空隊の最新鋭機S-92Aを見に行ったようなものなので、去年に続いて陸自の固定翼機と海自機、海保機の展示がなかったことなど大した問題ではないのであった。(゚∀゚)
ということでそのS-92A。今年9月19日に運用が開始されたばかりの機体で、三菱重工が生産に参加しているというのに日本で登録されているのは今のところ本機のみである。S-92AはS-76(H-60)を母体にしているとはいえその名残はエンジン周りの形状に残っている程度。「ヘリバス」の愛称があるくらいで胴体形状は箱形なのであるが、実際に見てみると思ったよりカコイイ(笑)。しかし警視庁はAW101(当時はEH101)も1998年に日本で最初に運用を始めたし、大型ヘリについては先駆者だよなぁ。管内に伊豆諸島を抱えているという事情はあれど、おカネあるのねw
UH-1Hは東部方面航空隊創設50周年記念塗装機、というか記念ステッカーを貼って、風防内側にお目々を入れた機体。所属部隊が「EAAFM」って書かれてたので何それ?と思ったら、東部方面航空野整備隊(Eastern Army Air Field Maintenance)のことだった。つまり整備教材用の用廃機ということでちょいと寂しいものがある。(´・ω・`)
東部方面ヘリコプター隊に今年度新たに配備されたOH-1が初お目見え。所属部隊名が「EH」と書かれているだけで第1/2飛行隊の区別は付かないが、見慣れた「IVATH」じゃないのはちょっとだけ新鮮。(^o^)
AH-64Dは霞ヶ浦校所属で、木更津で展示されたのと同じ機体だったので「たまにはSK印以外も見たいな〜」とか思いつつ流していたのだが、頭上のロングボウレーダーを外した状態だったことは帰宅してから友人に教えてもらうまで気付いていなかった(爆)。この状態を見たのは初めてだったのに、なんたる迂闊であることよ。orz
米陸軍のザマホーク、それ自体は珍しくもなく、ESSS(機外搭載補助システム)も昨年に続いてくっついていたが、なんか顔が違うと思ったら今年は機首と尾部にAN/AAR-57ミサイル警報システムのセンサーが増設されていたのだった。
米海軍のSH-60BはもちろんHSL-51所属。隊長機ではなかったが左側面のソノブイカバーにイラストが描かれていた。「DDG-82」とあるので USS Lassen に派遣されている機体なのだらう。HSL-51の部隊改編とSH-60Bの機種改編は2013年の2月か3月と言われているので、ワタシ的にはこれが見納めになるような気がする。来年のNAF厚木さくら祭りにはHSM-51のMH-60Rがお目見えかな。
格納庫内でお子さまコスプレの被写体になっていた2機のOH-6Dのうち、去年は中部方面ヘリコプター隊(八尾)の記号を付けていた機体が今年は東部方面航空野整備隊のマークを付けていた。もっとも、もう1機の第11飛行隊(真駒内)の記号を付けた機体に変更はなかったので、整備教材にしている用廃機全てにこのマークを付けるというわけではないのかもしれない。
装備品展示のコーナーに展示されていた化学防護車(B)と除染車3型(B)は第1師団第1特殊武器防護隊所属。同じ第1師団の第1飛行隊が立川に所在する関係だらうか。もっとも2008年には中央即応連隊第102特殊武器防護隊所属車が展示されていたのだが、当時はまだ第1特殊武器防護隊に化学防護車などが配備されていなかったのかな。んなこたぁないと思うけど。
1000からプログラムの開始。ではあるが今年は会場入りが遅かったので式典その他はほぼ全てブッチして展示機撮りと食料調達(笑)に勤しむ。『新体操演技(東京女子体育大学)』だけはチラ見したが。(゚∀゚)
編隊飛行に向かう各機が離陸を押さえたあと格納庫内の展示を見ていたら、『編隊飛行上空通過』の進入を見損ねてしまった。迂闊なり。しかも次の『空挺降下展示』は気付いたら完全に終わっていたという体たらく(汗)。なお今年の編隊飛行は、AH-1Sは2/4ATHの3機のみでCH-47J/JAは不参加という、ちょいと寂しい内容であった。(´・ω・`)
編隊飛行に参加した各機が着陸した後、1/4ATHの1機を残した2/4ATHのAH-1S×3機と地上で待機していた4ATHのOH-1は木更津にお帰り。『飛行展示(OH-1)』の要領は昨年と同様で、まず先に立川駐屯地界隈に所在する陸自、警視庁、東京消防庁の機体が1機ずつ紹介された後、OH-1が機動飛行らしきものを行ったが、これも昨年と同様「あれ、これでお終い?」というようなあっけないもの(笑)。
本日のメインイベント、『災害救助活動展示』も内容は例年通り。首都直下型地震が起きたことを想定して、東京消防庁、国立災害医療センター、警視庁、陸上自衛隊が連携して、迅速なる被災者の救助や災害の鎮圧を行うという内容であった。
体験滑走に使うCH-47Jは地上展示されていた第12ヘリコプター隊の機体が使われたが、CH-47はなぜか木更津からは不参加で体験滑走をこれ1機のみでこなしていたため、参加人数が昨年の半分だったというわけなのだらう。
今年はパラグライダーが参加していなかったので、今年の立川はこれでお終い。雨が降り出す前にと1300ごろに会場を後にしたのであった。
【地上展示機一覧】
【陸上自衛隊】
OH-1(東部方面航空隊東部方面ヘリコプター隊(立川)) ※飛行展示後に展示
UH-1H(東部方面航空野整備隊(立川)) ※用廃機、東部方面航空隊創設50周年記念塗装機
AH-1S(東部方面航空隊第4対戦車ヘリコプター隊第1飛行隊(木更津)) ※飛行展示後に展示
CH-47J(第12旅団第12ヘリコプター隊第2飛行隊(相馬原)) ※機内公開、午後は体験滑走に使用
AH-64D(航空学校霞ヶ浦校(霞ヶ浦))
航空電源車(東部方面航空野整備隊(立川))
救急車(立川駐屯地業務隊(立川))
化学防護車(B)(第1師団第1特殊武器防護隊(練馬))
除染車3型(B)(第1師団第1特殊武器防護隊(練馬))
1 1/2トントラック(第1師団第1偵察隊(練馬))
偵察オートバイ(KLX250)(第1師団第1偵察隊(練馬))
バケットローダ(第1師団第1施設大隊本部管理中隊(練馬))
野外炊具2号(改)と1号(改)
《格納庫内展示》
OH-6D(第1師団第1飛行隊(立川)) ※航空機整備展示
OH-6D(東部方面航空野整備隊(立川)) ※用廃機、お子さまコスプレの被写体
OH-6D(第11旅団第11飛行隊(真駒内)) ※用廃機、お子さまコスプレの被写体
エンジンや各種整備教材など
《地上展示機以外(一部は飛行展示も実施)》
OH-1(東部方面航空隊東部方面ヘリコプター隊(立川))
UH-1H(東部方面航空隊東部方面ヘリコプター隊第1飛行隊(立川))
UH-1J(東部方面航空隊東部方面ヘリコプター隊第1飛行隊(立川))
UH-1J(東部方面航空隊東部方面ヘリコプター隊第2飛行隊(立川))
AH-1S(東部方面航空隊第4対戦車ヘリコプター隊第2飛行隊(木更津))
OH-1(東部方面航空隊第4対戦車ヘリコプター隊本部付隊(木更津))
UH-1J(第1師団第1飛行隊(立川))
OH-6D(第1師団第1飛行隊(立川))
【航空自衛隊】
UH-60J(航空救難団百里救難隊(百里))
CH-47J(LR)(航空救難団入間ヘリコプター空輸隊(入間))
【アメリカ空軍】
UH-1N(374th AW/459th AS(横田AFB))
【アメリカ海軍】
SH-60B(HSL-51[TA](NAF厚木))
【アメリカ陸軍】
UH-60A(78Avn.Bn.(キャンプ座間))
【官公庁】
S-92A“おおぞら2号”(警視庁航空隊(立川))
EC225LP“ゆりかもめ4号”(東京消防庁航空隊(立川))
《飛行展示参加機》
AW109E“はやぶさ4号”(警視庁航空隊(立川))
AW139“おおとり4号”(警視庁航空隊(立川))
ベル412“おおとり5号”(警視庁航空隊(立川))
AS365N3“つばめ5号”(東京消防庁航空隊(立川))
AS332L1“はくちょう6号”(東京消防庁航空隊(立川))
AS365N3(総務省消防庁(立川))
警視庁や東京消防庁の装備品など
【その他民間】
ロビンソンR-44レイヴンII(佐藤実業(株))
ソカタTB-10トバゴ(個人オーナー)
セスナ172F(横田飛行クラブ) ※琉球
セスナ172H(横田飛行クラブ) ※武士
※オマケ画像はこちら。
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