2015年館山航空基地祭
『ヘリコプターフェスティバル in TATEYAMA』(2015年10月4日)

2015年館山航空基地祭パンフレット

 今年は10月の週末が18日を除いて関東近郊の航空祭連チャン(笑)。もうこの際行けるところは全部行ってしまおうということで、まずは4年振りになる館山へ。とはいえ特に目玉的なものはなさそうなのでドライブがてらちんたらと。0548出発、浮島JCTからアクアライン〜館山道〜富津館山道路と通って館山航空基地の駐車場にクルマを駐めたのが0807。4年前より少し時間が掛かったのは富浦ICで降りてからちょっとだけ道に迷ったせいであらう。(^^;)


 地上展示は10機種10機と1台のみ。加えてエプロンにSH-60K×3機(飛行展示と体験搭乗に使用)、SH-60J×2機、UH-60J×4機(うち2機は飛行展示にも使用)、格納庫内にSH-60K×2機とUH-60Jが確認できた。また、1100からの30分間に展示訓練として、フライトのほか新型の救難消防車I-B型の放水展示も行われた。地上展示機のメダマは想定外の新聞社ヘリが2機!もうこれだけで来た甲斐があったというものである。。・゚・(ノ∀`)・゚・。


 まずは読売新聞社のBo105S。サブタイプは厳密には EC Super Five というもので、基本形の胴体を10インチ伸ばしたBo105CBSの、さらに高性能モデルであるらしい。しかし、まさかこんな機体がここで見られるとは思ってもみなかったので、これは走召ウレシイ。自衛隊のイベントにしか行かないワタシ的には、自衛隊が使っていない機体が見られるというだけでも貴重なのである。模型を作る気はないので細部写真は撮ってないが(笑)。
 ちなみにBo105は試作2号機の初飛行が1967年2月16日(1号機は飛行前に破損したので2号機が先に飛んだ)というクラシカルなヘリであるが、生産は製造メーカーのメッサーシュミット・ベルコウ・ブローム(MBB)が1992年にアエロスパシアルとの合併によりユーロコプター(現:エアバス・ヘリコプターズ)となった後の2001年まで続けられ、このJA134Yの新規登録も1997年2月12日となっている。意外に新しい(とはいえ機齢18年ではあるが)。


 続いて毎日新聞社のEC135T1。この機体もまさかここで見られるとは思っていなかった。機体の前には毎日新聞社が戦前から使っていた航空機の写真を並べ、国産機として初の世界一周飛行を成し遂げたニッポン号のパネルまで別に用意する熱の入れよう(笑)。EC135はもともと上記のBo105の発展型として開発されたBo108(試作1号機の初飛行は1988年10月17日)が原型となった機体であるため、期せずしてMBBをルーツとする2世代のヘリの並びが見られたわけなのだった。
 ちなみにこちらは同系のEC135T2+を海自がTH-135として使っているのだが、配備されているのは鹿児島県の鹿屋航空基地に所在する第211教育飛行隊という訓練部隊なので関東まで飛んできてくれるはずもなく。また警視庁航空隊も同型機を使っているのだが、なぜか立川防災航空祭には姿を見せることがなく、よって間近で見るのは初めてなのだった。


 横浜市消防局のAW139は2号機で、今年3月に配備されたばかりの新車(笑)。これで横浜市消防局のヘリは2機ともAW139で統一されたのだった。一方、もう1機の神奈川からの参加は県警のAS365N3。こちらは2003年登録のベテランだが、機首を開けてレーダーを見せるわ機内は見放題だわで大サービス。


 地上展示の第73航空隊のUH-60J、コクピットに座る“ある意味最強”な『守護神』は特別広報官となり、「くまのすけ」という名前まで付いていた(笑)。ウイングマーク入りの名札を付けているということは、彼はこのヘリを飛ばせるのか?(^^;)
 なお第73航空隊のロクマル、新し目の77、78、79号機にはGPSが付いてるが、地上展示に充てられた75号機には付いてないそうな。


 展示機エリアの脇に展示されるでもなく置かれていたSH-60J。中の人に聞いたら「ここにはこれとあすこ(とエプロンの反対側を指す)の2機しかいない」って言ってたけど、マジでもうそんなに減っちゃったの?((((;゚Д゚)))


 館山航空基地にも配備されていた救難消防車I-B型。いやー、やっぱカコイイねぇこれは。厚木では見られなかったお尻もばっちり見ることができたが、さらに放水展示までしてくれたのは実にウレシイ。


 1100からは各種展示訓練。まず飛行するSH-60J×3とUH-60J×2が離陸して、機種ごとに編隊を組んで上空を通過。次いで救難消防車放水展示。やっぱ消防車は水撒いてナンボよね(笑)。続いてUH-60J×2機による救難飛行展示。観衆の目前でバンビバケットを吊った1機が水を汲みに行っている間、もう1機が救難展示を行う。終了後、戻ってきた最初の1機がドバーっと水を撒き、再び目の前でバンビバケットを外して終了。最後はSH-60K×3機による展示飛行。エシュロン隊形から左方向へのブレークと、ラインアブレスト隊形からの水平ブレークを行った。全機着陸後、放水したUH-60Jがシャワーシーンを見せてくれたのは、水を汲んだときに海面スレスレまで降下したからだらう。これは予想外にええモン見せてもろた。(^^)v


《地上展示機一覧》

【海上自衛隊】
SH-60K(第21航空群第21航空隊(館山))
UH-60J(第21航空群第73飛行隊(館山))
救難消防車I-B型(第21航空群館山航空基地隊(館山))

【陸上自衛隊】
AH-1S(東部方面航空隊第4対戦車ヘリコプター隊第2飛行隊(木更津))
UH-1J(東部方面航空隊東部方面ヘリコプター隊第1飛行隊(立川))
CH-47J(第1ヘリコプター団第1輸送ヘリコプター群第105飛行隊(木更津))

【海上保安庁】
AS332L1“わかわし”(第3管区海上保安本部(羽田))

【官公庁】
AW139“はまちどり2号”(横浜市消防局航空隊(横浜ヘリポート))
AS365N3“たんざわ”(神奈川県警航空隊(横浜ヘリポート))

【民間】
Bo105S“YOMIURI-134”(読売新聞東京本社(東京国際空港))
EC135T1“レインボー”(毎日新聞社(東京国際空港))

《展示機以外に見掛けた機体》
SH-60J(第21航空群第21航空隊(館山))
SH-60K(第21航空群第21航空隊(館山)) ※3機は飛行展示に使用
UH-60J(第21航空群第73飛行隊(館山)) ※2機は飛行展示に使用

《その他諸々》
格納庫内での救難装備品展示
救難消防車以外の車両をいくつか
史料館の展示品から

※おまけ写真はこちら


 各種訓練展示は1130で終了、売店で焼きそばを喰らい、エプロンを一回りしてもう一度展示機を眺めてから1237撤収。途中スイマーに襲われたので君津PAと海ほたるPAで休みを入れつつ1630ごろRTBしたのであった。


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