横田AFBオープンハウス
“フレンドシップ・フェスティバル2004”(2004年8月22日)


横田AFBオープンハウス“フレンドシップ・フェスティバル2004”パンフレット  今年も残暑厳しい時期の8月21日(土)22日(日)の2日間開催となったアメリカ空軍横田基地オープンハウス“フレンドシップ・フェスティバル”。去年は熱中症でマジ死にかけたので、今年はしっかりと熱中症対策をしていったのだが、今年は去年一昨年みたいな猛暑ではなかったのでかなりラクであった。
 今年も例年通り土曜日に行ってきた人からの展示機情報を見たのちに出掛けたわけであるが、どうにもメダマとなる機体があまりパッとしないような感じだったので朝イチで出掛けて暑くなる前に撤収しようと日曜の午前中に行ってきた訳なのだった。


 地上展示機は20機種30機で、機種も機数も昨年よりかなり減ってしまった。期待していたF/A-18Fはキティホークが出航中なため来ず、噂のあったB-52はキャンセル、そのうえいつもならいて当たり前のAMCの大型輸送機たち(C-17、C-5、C-141)もおらず、というわけでメダマは嘉手納以外では滅多にお目にかかれないであらうMC-130Pであらうか。あとはマリンコのATARS仕様のF/A-18D(N)とか、航空自衛隊50周年記念塗装のRF-4EとかT-4とかT-3とか。やはり小粒の感は否めない感じ。
 0920頃に会場に到着して1時間半程度で展示機撮影は終わってしまい(爆)、その後にStealthさんと落ち合ったのだが、『メダマがない〜』と嘆くStealthさんに『何を仰る、MC-130Pがあるではないですか!』と小一時間(ry


 そんなわけで、こんなアヤシイ機体も横田みたいな人出の多い基地祭で公開される時代なんだなぁ、と感慨深かった353rd SOG/17th SOSのMC-130P“Combat Shadow”が今年のメダマ。とはいえ機体自体は地味なのであまり写真映えするモノではない。フルトン回収装置のヨークを外した機首のディテールがちょっと面白かったかな? 機内も公開していたが、このクソ暑いのに風通しの全くない機内の見学なんてするもんではないだらう。(^◇^;)
 ちなみに、機首下面と増槽用パイロン後端のチャフディスペンサーはイラク派遣された空自のC-130Hと同じモノのようだったので、ハセガワ1/200用にディテールを押さえておいた。(^^)v
 ※注:考えてみれば1990年9月1日・2日の横田オープンハウスに「MC-130 HERCULES」という説明板が立てられた怪しいハークが展示されていたのだった。でも自分が撮った写真を見てもサブタイプがわからない・・・。。・゚・(ノД`)・゚・。


 ワタシ的にお初だったのがMCAS岩国のMAG-12/VMFA(AW)-225の、ATARS仕様のF/A-18D(N)。機関砲を偵察パックに付け替えた機首をようやく間近で見ることができた。機首下面だけでなく上面のパネルも交換して機関砲口も塞いでいたとか、前脚扉は通常のモノにフェアリングに合わせて成型されたカバーを被せていたとか、そのフェアリングによって元々そこにあったアンテナ類が周囲に移転しているとか、間近で見ないと判らない色々なことが判って面白かった。


 F-16は今年も三沢、オーサン、クンサンの各基地から合計8機が展示された。三沢は35th FW/14th FSのF-16CJが2機(1機は35th FWデモチーム機)、オーサンは51st FW/36th FSのF-16CGが2機、クンサンは8th FW/35th FSのF-16CG/DG各1機と80th FSのF-16C/Dブロック30+各1機である。去年よりは参加部隊が増えたとはいえ、やはりF-16だけで8機は多すぎ。どうせここまでやるならPACAFのF-16部隊揃い踏み、くらいやって欲しいものである。(-_-;)


 今年の51st FW/25th FSのA-10Aは2機ともイモ番機。しかし51st FW共通マークのお馬さんが垂直尾翼に移ってからは初めて見た。また会場に入ってすぐに撮影したので両機とも乗降タラップ格納部扉裏のイラストが確認できたのは収穫であった。なぜならその後しばらくしてから両機ともコクピット脇に基地備え付けの大きなタラップを横付けして客に中を見せていたので、乗降タラップ格納部扉はモロにそのタラップの陰になってしまったからである。


 アメリカ海軍からはSH-60BP-3Cの2機だけ。なんと寂しい(泣)。しかもSH-60BはHSL-51所属のイモ番機だし、P-3Cに至っては新塗装ではあるものの完全ノーマークで塗装から判別できるのはBu.No.が158216であるということだけという体たらく。VP-46のパッチを付けたクルーが近くにいなければ所属部隊も判らなかった。


 創設50周年を迎えた我らが航空自衛隊からの参加機のうち、第501飛行隊のRF-4E第11飛行教育団のT-3航空総隊司令部飛行隊のT-4の3機は空自50周年記念塗装機であった。RF-4Eの出来はなかなかだが、T-3は第11飛行教育団の旧マークを描いただけの機体だったので言われなければ判らなそう(笑)。
 他の空自機(第204飛行隊のF-15DJ航空総隊司令部飛行隊のU-4)は通常塗装であったが、空自50周年記念マークは貼られていた。またF-15DJの垂直尾翼内側の部隊マークが消されていたが、これは最近の傾向で現在ここに描いているのは飛行教導隊くらいなのだそうだ。


 フライトの方は例によってロクに見ていないのでよくわからない(爆)。会場に着いて少し経った頃に地元374th AW/459th ASのUH-1Nが単機で上がってリペリングなどのデモを行い、次いで同隊のC-21Aがこれまた単機で上がって何回かパス。でも高度が高すぎて小さいことよ(笑)。お昼前に374th AW/36th ASのC-130Eが3機デモフライトのために上がったのだが、ワタシがお昼のハンバーガーを買った直後くらいのタイミングで空挺降下をデモっていたのでロクな写真が撮れなかった(笑)。
 また今年も通常業務のフライトは見られなかったが、非公開のエプロンには地元のC-130E(このうち3機がデモフライトに上がった)のほか奥の方にチャーター便の民間貨物機が遠望できた。また、地元C-130Eの反対側にはアラスカ・エルメンドルフAFBから飛来した3rd WG/517th ASのC-130Hが駐機していた。


【地上展示機と所属部隊一覧】

【アメリカ空軍】
C-130E(374th AW/36th AS[YJ] )
UH-1N(374th AW/459th AS)
C-21A(374th AW/459th AS)
F-16CG(8th FW/35th FS[WP] )※35th FS隊長機
F-16DG(8th FW/35th FS[WP] )
F-16C[Block30+](8th FW/80th FS[WP] )
F-16D[Block30+](8th FW/80th FS[WP] )
HH-60G(18th WG/33rd RQS[ZZ] )※×2機
F-15D(18th WG/44th FS[ZZ] )
F-15D(18th WG/67th FS[ZZ] )
KC-135R(18th WG/909th ARS[ZZ])
F-16CJ(35th FW/14th FS[WW])※×2機、1機は35FWデモチーム機
A-10A(51st FW/25th FS[OS] )※×2機
F-16CG(51st FW/36th FS[OS])※×2機
C-12J(51st FW/55th ALF)
MC-130P(353rd SOG/17th SOS)

【アメリカ海軍】
P-3C[UpdateIIIR](VP-46)
SH-60B(HSL-51[TA])

【アメリカ海兵隊】
F/A-18D(N)(MAG-12/VMFA(AW)-225[CE] )※×2機、1機はATARS仕様

【アメリカ民間】
セスナ172H(横田フライングクラブ)

【航空自衛隊】
F-15DJ(第7航空団第305飛行隊)
RF-4E(偵察航空隊第501飛行隊)※航空自衛隊50周年記念塗装
T-3(第11飛行教育団)※航空自衛隊50周年記念塗装
T-4(航空総隊司令部飛行隊)※航空自衛隊50周年記念塗装
U-4(航空総隊司令部飛行隊)

オマケの写真はこちら


 ということで、展示機撮影後はデモフライトに向かうC-130Eの上がりを撮って、売店を冷やかすなどして1330頃撤収。青梅線〜南武線と乗り継ぐうちに雲行きが怪しくなってきて、武蔵溝ノ口駅で外に出たらポツポツ降り出してしまった。早めに帰って正解だったかな?とも思ったが、夕方のイエローキャブのステージ(ちょっと見てみたかった気も(^◇^;))とか夜の花火とかはとりあえずちゃんとできたようだ。10年若かったらイエローキャブまで絶対待ってただろーな。(^◇^;)


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