横田AFBオープンハウス
“フレンドシップ・フェスティバル2014”(2014年9月6日)


横田AFBオープンハウス“フレンドシップ・フェスティバル2014”ポスター  昨年度は本国の予算削減のため開催されなかった横田基地友好祭。今年は9月6日(土)7日(日)に無事開催の運びとなった。7日には三沢基地航空祭が裏番組(違)として組まれており、当初は三沢にMV-22Bが展示されるという話しもあったので、果たしてメダマ的展示機はあるのかと思われたが、直前になって横田にもMV-22Bが展示されるという話しが飛び込んできた(逆に三沢には展示されなかった)。それなら例え天気予報が思わしくなくても行くしかないじゃない!ということで6日の早朝から出撃と相成ったのであった。天気予報は幸いいいほうに外れてくれたので、久々に日焼けしてしまったのことよ。


 地上展示機は26機種30機で前回より少し減った。アメリカ海軍と陸軍それに海上自衛隊が不参加だったからだらう。メダマ展示はとにかくオスプレイということになるのだらうが、実は関東地方では初公開となるKC-767Jとか、今や岐阜でしか見られない無印のF-4EJとかも嬉しい展示なのであった。\(^o^)/


 ということで、まずはエプロンの航空機展示エリアの一番奥に鎮座ましましていたオスプレイ。MCAS普天間のMAG-36/VMM-265所属機が2機、EP01が垂直離着陸モードで、EP07が格納モードで展示されていた。当初は両機とも見せるだけだったそうだが、0930ごろにはEP01の周囲のロープを取っ払って機内公開を始めたそうで、ワタシが着いた時には周囲は黒山の人だかりで機内公開も長蛇の列。ロープがないお陰で機体にペトペト触ってこれたのはいいのだが、写真は撮りづらいことこの上ない(爆)。なお並ぶのが嫌いなワタシは初めから機内を見るつもりナシ。一方のEP07はロープを張り巡らせたままだったので(ちょっと遠かったが)、何ものにも邪魔されず機体をじっくりと観察できた。
 間近で見た第一印象は「あんまし大きくないのね」というもの。CH-46の後継機であることを考えれば当然なのだが、機体規模に比してエンジンナセルが大きく見えるので、なんとはなしにもっと大きいような印象を受けていたのである。やはりこういうことは実際に見てみないと分からないものである。
 ちなみに、機内公開と言えば今年はE-3Cも機内公開をしており、しかも写真撮影もOKというサービス振り。並ぶのは嫌いなので見なかったのだが、写真撮影できるのだったら並んでも良かったかなぁ、と後から思ってみたり。←後悔先に立たずw


 米空軍の基地なのに空自機がメダマ展示というのもアレなのだが、実はKC-767Jは関東地方では初展示なのであった。E-767と同じくB767-200ERをベースにしているわけだが、E-767と違ってお皿を背負ってないせいかなんとはなしに小さく見える(笑)。空中給油機であるからしてお尻がじっくりと見たいのであったが、残念なことにロープに向かって直角に正対して展示されていたので、肝心のお尻が見にくいことこの上ない。せめて斜めにしてくれるとかしてお尻も見えるような展示にして欲しかったなぁ、とか。あるいは、どうせなら4年ぶりに展示された米空軍のKC-135Rと並べてくれても良かったのよ?
 なお今年は航空自衛隊創設60周年なので、空自機は機体のどこかしらに60周年記念のシンボルマークを貼っている。このKC-767Jはエンジンナセルに巨大なマークが貼られていた。


 全体的にいわゆる“戦闘機系”の展示が寂しかったのだが(常連だったA-10が来てないし(裏番組の三沢には行ったんだけどね)、例年なら最低4機はいるはずのF-16が2機しかいないし、マリンコの戦闘機も不参加だし)、そんな中でさり気なく展示されてた空自のファントムは無印のF-4EJであった。EJはすでに実働部隊からは姿を消し、岐阜の飛行開発実験団で余生を送っているのだが、やはり“改”化されて部隊で長年こき使われなかったせいか、今回展示された318号機なんていう古い機体もまだ飛べているというのが逆に新鮮だったり。(^^;)


 米空軍のF-15Cは44th FSから2機来ていたが、機体に書かれた文字数字の色が 81-029 はグレー、81-032 は黒と対称的。当然のことながら黒の方が読みやすいわなぁ(笑)。また、81-032 は機首左側の国籍マークが迷彩塗装の塗り分けラインに掛かっているため、ご丁寧に迷彩色の対になるよう2色で描かれていて、実にモデラー泣かせであることよ。いやまぁ実機に描いた方もやりにくかったと思うけどw


 今年は4年ぶりにぁゃιぃハークが。17th SOSのMC-130Pである。特殊作戦機であるが故に機体自体には所属を示すものは一切書かれていないが、クルーが機体の前に張ったテントにはフルカラーで部隊マークが描かれていたりする(笑)。また、HC-130Pと呼ばれていた1980年代に機首に装着されていたフルトン回収システムを撤去した跡がそのまま残されているのがいとをかし。


 展示されていたC-17Aはハワイ・ヒッカムAFBの535th AS所属機だったが、乗降ドア上に書かれているはずの“Spirit of”で始まるニックネームが書かれていなかった。なんか寂しい。なおエプロン北端にいたもう1機のC-17Aは前回展示された 05-5152“SPIRIT OF "Go for Broke"”だったので(消されたり書き換えられてなければだが)、そっちを展示してくれてもよかったんだけどなぁ。


 F-2Aははるばる築城から来た第6飛行隊所属機。三沢組は自分トコでも同じ日に航空祭やるんで機体を出せなかったらしい(笑)。540号機だがGPSは後付け改修で付いているもののJ/AAQ-2は付けられないので、こちらは後付け改修などはやっていないようだ。全体的に薄汚れてて機関砲口周りなど硝煙で黒ずんでいたりして、使い込んでる感がありあり。モデラーさんはこういうのを参考にするといいかも(ワタシはしませんw)。
 あと、後から聞いた話だと増槽は新明和製とイスラエル製を一本づつ吊っていたそうだが、識別点は外板の継ぎ目とか小判型パネルの向きとか些細な部分なので完全に見落とした。判るかいそんなもん。ヽ(`Д´)ノ


 入間ヘリ空輸隊のCH-47J(LR)は機首を開けて気象レーダーを見せるサービス。ここが開いているのは初めて見たが、特に隔壁などなくコクピットまで筒抜けなのね。(^^;)


 第12ヘリ隊のCH-47Jは今年も友好祭を言祝ぐデコレーション(これをスペマーというのはちょっと抵抗がある(笑))。色使いや大きさのせいで見にくいが、書かれている文字は「2014 Friendship Festival」「JGSDF Camp SOUMAGAHARA」「United States YOKOTA Air Base」。


 会場には「空自横田まつり」と称して初めて航空自衛隊のイベントスペースが設けられたのであるが、これが片隅と言っていいような隅っこで目立たないことこの上ない。帰り際に売店地区北側のトイレに入らなかったら気付かずに帰ってしまうところだった(爆)。中にはステージの他に横田基地所属の軽装甲機動車が2台と、入間基地の第1高射群第4高射隊所属のM902発射装置が展示されていた。先頃アオシマさんがM902のナナニキットを出してくれたばかりというタイミングなので、ついつい余計なディテール写真など撮ってしまったのことよ。(^。^;)


 なおフライトであるが、なんでも午後にハークが飛んでパラシュートジャンプを披露したようだが、朝イチで出撃して疲労困憊したワタシはそこまで身体が持たず昼過ぎに会場を後にしたので見ていないのであった。(゚∀゚)


 あ、あと大事なことを。エプロン地区のクルマの展示はおおむね例年くらいの規模であったが、今年はお姉ちゃんが出ててくれましたよ!やったね!(^^)v


【地上展示機と所属部隊一覧】

【アメリカ空軍】
C-130H(374th AW/36th AS[YJ](Yokota AFB)) ※374th AW司令官機
C-12J(374th AW/459th AS (Yokota AFB))
UH-1N(374th AW/459th AS (Yokota AFB))
C-17A(15th WG/535th AS[HH](Hickam AFB, HI))
F-15C(18th WG/44th FS[ZZ](Kadena AFB)) ※2機
KC-135R(18th WG/909th ARS [ZZ] (Kadena AFB))
E-3C(18th WG/961st AACS [ZZ] (Kadena AFB))
F-16CM(35th FW/13th FS[WW](Misawa AFB)) ※35th FW司令官機
F-16CM(35th FW/14th FS[WW](Misawa AFB))
MC-130P"Combat Shadow"(353rd SOG/17th SOS (Kadena AFB))

【アメリカ海兵隊】
MV-22B(MAG-36/VMM-265[EP](MCAS Futenma)) ※2機

【航空自衛隊】
F-15J(第6航空団第303飛行隊 (小松))
T-4(第7航空団第302飛行隊 (百里))
F-2A(第8航空団第6飛行隊 (築城))
C-130H(第1輸送航空隊第401飛行隊 (小牧))
KC-767J(第1輸送航空隊第404飛行隊 (小牧))
C-1(第2輸送航空隊第402飛行隊 (入間))
U-125A(航空救難団百里救難隊 (百里))
UH-60J(航空救難団浜松救難隊 (浜松))
CH-47J(LR)(航空救難団入間ヘリコプター空輸隊 (入間))
F-4EJ(飛行開発実験団 (岐阜))

【陸上自衛隊】

OH-6D(第1師団第1飛行隊 (立川))
CH-47J(第12旅団第12ヘリコプター隊第2飛行隊 (相馬原))
OH-1(東部方面航空隊東部方面ヘリコプター隊 (立川))

【民間】
セスナ172F(横田飛行クラブ) ※いわゆる「ねぶた号」
セスナ172M(横田飛行クラブ) ※いわゆる「琉球号」
富士FA200-160A(AOPA-JAPAN via. NPO法人スーパーウィングス)
セスナ172H RAM(AOPA-JAPAN via. (株)インプレッシア)

【展示機以外】
C-130H(374th AW/36th AS[YJ](Yokota AFB))
C-17A(15th WG/535th AS[HH](Hickam AFB, HI))
C-17A(60th AW/21st AS (Travis AFB, CA))
C-5A(AFRC 433rd AW (Lackland AFB, TX))
B757-2YO(C)(ATI)

オマケの写真はこちらこちら


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