Cauldron

ボーイング(マクダネル・ダグラス)F-15DPイーグル

エッシー1/72ちょっと改造
ポーランド空軍第1航空団第1戦闘飛行隊“ワルシャワ”所属
(67,1998年)
エッシー1/72 F-15DPイーグル“コシューシコ”

エッシー1/72 F-15DPイーグル“コシューシコ” その1

エッシー1/72 F-15DPイーグル“コシューシコ” その2

エッシー1/72 F-15DPイーグル“コシューシコ” その3

エッシー1/72 F-15DPイーグル“コシューシコ” その4

エッシー1/72 F-15DPイーグル“コシューシコ” その5

エッシー1/72 F-15DPイーグル“コシューシコ” その6

★使用キット:エッシー1/72 F-15B TWO SEATER
★使用デカール:カッティングエッジ1/72のMiG-29用、自作、キット付属他

【2002年夏ごろ完成】
 《1998年夏、フランス・ドイツ連合軍の電撃作戦に蹂躙されつつあるヨーロッパ。両軍の東進を阻止すべく、アメリカは急遽ポーランドに対し1個飛行隊分のF-15を供与。機体はF-15C/Dをポーランド空軍仕様に改修したもので、機数はF-15Cが22機とF-15Dが4機となっている。これはもともとは当初シュパンガーレム空軍基地(ドイツ)に駐留していた元53rd FW/53rd FS所属のF-15C/Dで、戦乱を避けてレイクンヒース空軍基地(イギリス)に辛くも脱出してきたもの。これらの機体は非公式にF-15CP/DPと呼ばれ、1998年9月にポーランドのミンスク・マゾビエツキ基地に到着、MiG-29に替わって第1航空団第1戦闘飛行隊“ワルシャワ”に配備された。なおこの時、押し出された恰好になったMiG-29はMiG-21MFを装備していた第1航空団第10戦闘飛行隊に回されている。
 ポーランド空軍は再びドイツに国土を蹂躙されてなるものかという全国民の願いを込めて、F-15全機の尾翼に伝統の“コシューシコ航空団”マークを記入し、運動性に勝るフランスのラファールに立ち向かうべく空に舞い上がっていくのであった・・・。》
 もちろんF-15DPなどという機種は実在しません。元ネタはラリー・ボンドの小説『ヨーロッパ最終戦争1998』(原題「Cauldron」、直訳は「大釜」だが「不安定で危険な状況」を指す意味で使われることもある)で、小説中にポーランド空軍のF-15が出てくるわけでもありませんが、まさかこれを作った4年後に現実のポーランド空軍にF-16が導入されるとは夢にも思いませんでした。(^^;


 エッシーのF-15は全体形は悪くないのですが細部が甘く、またウィンドシールドの形状はハセガワの旧キットを参考にしているようでちょっと幅が広いです。インテーク内は奥行きがまったくないので、ハセガワのパーツを流用してダクトを自作し、実感のまるでない排気口と、サイドワインダーランチャーのパーツがなかった翼下パイロン、A/B型用になっている主車輪、それに胴体下の増槽もハセガワから流用(排気口の直径がドンピシャだったのはビクーリ(゚〇゚;))、目立つHUDの枠はモデルテクノロジーのエッチングパーツを使用しています。右翼下のAIM-9Lはジャンクから。左右尾端のアウトリガー先端が水平尾翼後縁から大きくはみ出してしまうので、誤魔化すため両方ともアンテナを装備。本来こうなってるのはF-15Eのみなので、ここがポーランド空軍仕様であるということで(笑)。
 塗装はまんまMiG-29の迷彩(ただし機首上面のアンチグレアの黒を塗り忘れました)。普通ならF-15スタンダードの迷彩(空自のアレね)なんでせうが、それでは面白くないので。デカールは、国籍マーク、機番、機首の飛行隊マークはカッティングエッジ1/72のMiG-29用から流用、垂直尾翼内側のコシューシコ航空団マークは自作、コーションデータはキット付属(一部スーパースケール)です。
 なお、こういう企画モノならフツーは単座型を作りそうなモンなのになぜ複座型なのかといいますと、作り始めた当初はこれを改造してF-15STOL/MTD(F-15Bをベースにでっかいカナード翼と二次元ノズルを付けた研究機)をでっち上げて、それをポーランド空軍仕様にしようと思っていたからなのでした。(^。^;)
 最後に、コシューシコ航空団に関する資料やマークの画像などを提供して下さったかば◎さん、ありがとうございました。m(_ _)m inserted by FC2 system