★使用キット:ハセガワ1/72 D24 AV-8BハリアーIIプラス ★使用デカール:タウロデカール 72-531 AMI.ITAL INSIGNIA HARRIER 2 PLUS/F104G-S +キット付属他 【2003年5月完成、2003年7月マーキング追加】 今回やったハリアーII×10機量産は、2機の複座型をニコイチした以外はすべてハセガワのキットを使用しました。この作品には限定版の『00642 AV-8BハリアーIIプラス“イタリア海軍”』を使用しました、と書きたいところですが、実は作った時にはまだこのキットは発売されていなかったので、定番の『AV-8BハリアーIIプラス』を使用しています。 組み上がると見事なハリアーIIが出来上がるのですが、2001年発売の最新キットの割には組みにくいキットでした。特に主翼周りはLERXとの合いも胴体との合いも悪いです。また合計で6個ある主翼下のパイロンは全て片側に押し出しピンの跡が出ているので消す必要があるとか、前後左右で4個あるノズルもいちいち接合線を消さなければならないとか、脚が4本あるので他の飛行機キットよりパーティングライン消しの手間が多いとか、スライド金型でΩ型を再現したウインドシールドとキャノピーもパーティングラインを消さなければならないとか、とにかくペーパー掛けと整形が多かったという印象でした。 キットを組み立てるだけの工作で疲れてしまうので(爆)、インテーク内部をスムーズに繋がるよう工作するとか後部ノズルを開口するとかといった手の掛かるディテールアップは全て省略、最低限のものだけに留めました。具体的には以下の点です。 1)機首上面のFLIRフェアリングの先端の丸い受光部を伸ばしランナーの輪切りで自作 2)ウインドシールド直前左側にある小穴を開口し右側にあるヨーインジケータを自作 3)機首パーツと胴体パーツの境目は実機ではほとんど目立たないのでパテ埋めし、機首左右の正方形のパネルの前方左右に追加されたパネルをスジボリ 4)機首右側にあるパネル編隊灯を囲む四角いパネルのモールドを消し、前方のパネル編隊灯上部に楕円形の穴を開口 5)機首右側にモールドされたAOAセンサーを切り取って左側に移植 6)大型LERXと主翼前縁とが合わさる部分は実機と異なるのでナイフとペーパーで削り込んで修正 7)垂直尾翼両側面にある全温度センサーブロープのモールドを削り落として、右側面のスジボリは埋め左側面には自作したブロープを追加 8)ラダー両側面にある凸スジを伸ばしランナーを貼り付けて追加 9)エアブレーキ両端のフェンスをプラ板で自作し追加 10)エアブレーキ直後の胴体下面にあるチャフ/フレアディスペンサーを自作デカールで再現 11)水平尾翼下の胴体と腹ビレの境目にあるエアアウトレットをプラ板で自作し追加 一方で、機首下面のピッチ制御用エアバルブの開口部とか、キャノピー直後の左右に追加された小さなエアアウトレットとかは自作する時間がなかったので省略、キャノピー左右のインテーク上面にある大型化されたエアインレットも自作する時間がなかったのでキットのままです。なおキャノピー破砕コードのデカールはニス部分が気になりそうだったので使ってません。また、インパネのデカールはドイツレベルのハリアーGR.7付属のそれをスキャンして複製したモノを使用しています。 機体塗装はイタリア海軍ハリアーIIの標準塗装。アメリカ海兵隊機の背中のガンシップグレーを省いたものです。塗装パターンはデカール付属のインストとインターネットで拾い集めた実機写真を参考にしました(『AV-8BハリアーIIプラス“イタリア海軍”』付属のインストの塗装パターンは間違っています)。なおインテーク内の塗り分けは、キットのインストの指示が全く違っているので写真を見てマスキングしました。デカールは国籍マークと文字・数字類はタウロデカール、ラダー上面の白数字はジャンクデカールから流用、コーションデータはキット付属のものを使っています。また、2003年7月には『AV-8BハリアーIIプラス“イタリア海軍”』キット付属デカールから、機首側面のオオカミの部隊マークとラダーの足跡を追加しました。ぶら下げモノは主翼下の増槽とAIM-9Lのみで、これはキットの指定そのままです。 |