ボーイング(マクダネル・ダグラス)/BAe ハリアーT Mk.10

エアフィックス+ハセガワ1/72
イギリス空軍No.1Sqn.(第1飛行隊)所属 (104/ZH656,1998年)
エアフィックス+ハセガワ1/72 ハリアーT.10(イギリス空軍No.1Sqn.)

エアフィックス+ハセガワ1/72 ハリアーT.10(イギリス空軍No.1Sqn.) その1

エアフィックス+ハセガワ1/72 ハリアーT.10(イギリス空軍No.1Sqn.) その2

エアフィックス+ハセガワ1/72 ハリアーT.10(イギリス空軍No.1Sqn.) その3

エアフィックス+ハセガワ1/72 ハリアーT.10(イギリス空軍No.1Sqn.) その4

エアフィックス+ハセガワ1/72 ハリアーT.10(イギリス空軍No.1Sqn.) その5

★使用キット:エアフィックス1/72 04040 McD.D./BAe HARRIER II TAV-8B/T10
        +ハセガワ1/72 00380 ハリアーGR Mk.7“RAF”
★使用デカール:エクストラデカール X051-72 RAF1998-2000 Update Pt.2 +キット付属他

【2003年5月完成】
 今回やったハリアーII×10機量産は、単座型の8機はハセガワのキットを使用しましたが2機の複座型はニコイチしています。この作品はそのうちのひとつで、エアフィックスの複座型のコクピット周りと垂直尾翼をハセガワの胴体に移植しました。
 エアフィックス、ハセガワのどちらもインテーク部分のパーツ分割線を基準に切り離して接合しましたが、エアフィックスの方が胴体幅が狭いのでポリパテを盛っています。この部分の胴体は外側はもちろん内側もコクピットの側壁になるので手を抜けず、さらにその狭い胴体にハセガワのコクピットフロアを移植したので削り合わせにエライ苦労をしました。機首先端パーツはハセガワ製を使っています。なおインパネのデカールはドイツレベルのハリアーGR.7付属のそれをスキャンして複製したモノを使用しています。
 コクピットの盛り上がりが胴体上面にかかる部分はハセガワキットの背中にくっついてくれず、足りない部分をプラ板で補っています(後方の長さが1mmほど足りないことはナイショ(^^;)。またこの部分の側面にあるエアインレットは、エアフィックスのキットにはなぜか左側にしかなかったのでいったん削り落とし、後でプラ板で自作して両側に付けました。一方その下にあるエアアウトレットは全く無視されていたので、穴の部分を切り取って整形しプラ板でダクトを作っています。
 キャノピーパーツは一発抜きでΩ型を再現しているのは見事ですが、その代わりキャノピー破砕コードのモールドはありません。2003年の静岡に持っていった時は時間切れでとりあえずキャノピーを閉めていましたが、隙間だらけなのが気に入らなかったので戻ってきてから中間固定風防前面の透明部分を自作して開状態にしています。
 一方、垂直尾翼のほうはハセガワオリジナルのそれを切り飛ばしてエアフィックスの垂直尾翼とすげ替えただけですが、とにかく分厚いので左右を貼り合わせたあとで半分くらいの厚みになるまで削りました。また垂直尾翼下端までモールドされているラダーを正しい位置にスジボリし直して、省略されている右側面ラダー下のアクチュエータフェアリング(?)を自作しました。なおこの垂直尾翼、前後の幅が少し狭いようです。あと先端にあるレーダービーコンアンテナの出っ張りがなかったのですが、後で自作しようと思いつつ結局忘れてしまいました。(^^;
 ハセガワキットオリジナル部分は2001年発売の最新キットの割には組みにくく、特に主翼周りはLERXとの合いも胴体との合いも悪いです。また合計で9個もある主翼下と胴体下のパイロンは全て片側に押し出しピンの跡が出ているので消す必要があるとか、前後左右で4個あるノズルもいちいち接合線を消さなければならないとか、脚が4本あるので他の飛行機キットよりパーティングライン消しの手間が多いとか、とにかくペーパー掛けや整形が多かったという印象でした。
 キットを組み立てるだけの工作で疲れてしまうので(爆)、インテーク内部をスムーズに繋がるよう工作するとか後部ノズルを開口するとかといった手の掛かるディテールアップは全て省略、最低限のものだけに留めました。具体的には以下の点です。
  1)ウインドシールド直前にある小穴を開口し、機首上面とウインドシールド頂部のヨーインジケータを自作
  2)射出座席(マーチンベイカーMk.12H)をエアロクラブのレジン製に換装
  3)主翼付け根前縁のエアインレットを開口
  4)両主翼端のミサイル警報アンテナフェアリングを伸ばしランナーを加工し追加
  5)胴体上下面のACLが三角形のストロボライト(?)なので、キットのモールドを削り落としてた上に透明プラ板で自作し追加
  6)垂直尾翼左側面に自作した全温度センサーブロープを追加
  7)ラダー両側面にある凸スジを伸ばしランナーを貼り付けて追加
  8)エアブレーキ両端のフェンスをプラ板で自作し追加
  9)エアブレーキ直後の胴体下面にあるフェアリングをプラ板で自作し追加
  10)胴体後端部の後部ミサイル警報アンテナとレーダー警報アンテナを、ファルコンAAM(ハセガワのウェポンセットから流用)の弾頭部分とプラ板で自作し追加
 機体塗装はイギリス空軍ハリアーIIの現行迷彩。塗装パターンはエアフィックスのキットのインストを、色指定はハセガワのキットのインストを参考にしました。なおインテーク内の塗り分けは、エアフィックスのインストには指示が無く、ハセガワのインストの指示は全く違っているので写真を見てマスキングしました。デカールは、胴体側面と垂直尾翼端の部隊マークはエクストラデカール、パネルライト、機番、シリアルナンバーは自作、その他はハセガワのキット付属のものを使用しました。
 ぶら下げモノは主翼内側パイロンに増槽、中央パイロンにマトラ・ロケット弾ポッド、イギリス空軍型独自装備のサイドワインダー専用パイロンにはAIM-9Lを付けています。マトラ・ロケット弾ポッドはジャンクパーツから(恐らくフジミ1/72ブリティッシュファントムの付属パーツ)、増槽とAIM-9Lはキット付属のものを使用しています。増槽の塗装が旧迷彩ですが、実機でもこんな搭載パターンがあったので間違いではありません(実はGR.5用に作ったものを流用しました)。 inserted by FC2 system