★使用キット:ハセガワ1/72 D24 AV-8BハリアーIIプラス ★使用デカール:トゥーボブズデカール 72-009 AV-8B Hard Corps Harriers +キット付属 【2003年5月完成】 今回やったハリアーII×10機量産は、2機の複座型をニコイチした以外はすべてハセガワのキットを使用しました。組み上がると見事なハリアーIIが出来上がるのですが、2001年発売の最新キットの割には組みにくいキットでした。特に主翼周りはLERXとの合いも胴体との合いも悪いです。また合計で6個ある主翼下のパイロンは全て片側に押し出しピンの跡が出ているので消す必要があるとか、前後左右で4個あるノズルもいちいち接合線を消さなければならないとか、脚が4本あるので他の飛行機キットよりパーティングライン消しの手間が多いとか、スライド金型でΩ型を再現したウインドシールドとキャノピーもパーティングラインを消さなければならないとか、とにかくペーパー掛けと整形が多かったという印象でした。 キットを組み立てるだけの工作で疲れてしまうので、インテーク内部をスムーズに繋がるよう工作するとか後部ノズルを開口するとかといった手の掛かるディテールアップは全て省略、最低限のものだけに留めました。具体的には以下の点です。 1)機首上面のFLIRフェアリングの先端の丸い受光部を伸ばしランナーの輪切りで自作 2)ウインドシールド直前左にある小穴を開口し機首上面右のヨーインジケータを自作 3)機首パーツと胴体パーツの境目は実機ではほとんど目立たないのでパテ埋めし、機首左右の正方形のパネルの前方左右に追加されたパネルをスジボリ 4)機首右側にあるパネル編隊灯を囲む四角いパネルのモールドを消し、前方のパネル編隊灯上部に楕円形の穴を開口 5)機首右側にモールドされたAOAセンサーを切り取って左側に移植 6)大型LERXと主翼前縁とが合わさる部分は実機と異なるのでナイフとペーパーで削り込んで修正 7)垂直尾翼両側面にある全温度センサーブロープのモールドを削り落として、右側面のスジボリは埋め左側面には自作したブロープを追加 8)ラダー両側面にある凸スジを伸ばしランナーを貼り付けて追加 9)エアブレーキ両端のフェンスをプラ板で自作し追加 10)エアブレーキ直後の胴体下面にあるチャフ/フレアディスペンサーを自作デカールで再現 11)水平尾翼下の胴体と腹ビレの境目にあるエアアウトレットをプラ板で自作し追加 一方で、機首下面のピッチ制御用エアバルブの開口部とか、キャノピー直後の左右に追加された小さなエアアウトレットとかは自作する時間がなかったので省略、キャノピー左右のインテーク上面にある大型化されたエアインレットも自作する時間がなかったのでキットのままです。また、インパネのデカールはドイツレベルのハリアーGR.7付属のそれをスキャンして複製したモノを使用しています。なおキャノピー破砕コードのデカールはニス部分が気になりそうだったので使ってません。 機体塗装はアメリカ海兵隊ハリアーIIの現在の標準迷彩です。塗装パターンはおおむねキットのインスト通りですが、側面色(グレーFS36320、Mr.カラー307番)と下面色(グレーFS36375、同308番)との境目はインストの指示が間違っているのでデカールのインストを参考にしました。また上面色はキット指定のグレイッシュブルーFS35237(Mr.カラー337番)ではコントラストがなさ過ぎるような気がしたのでガンシップグレーFS36118(同305番)に変更し、パターンは雑誌に載っていた実機写真を見て決めました。キットのインストの指示と違って上面のグレーがLERXの下まで回り込んでいます。なおインテーク内の塗り分けは、インストの指示が全く違っているので写真を見てマスキングしました。デカールは、部隊マーキングはトゥーボブズデカール、コーションデータはキット付属のものを使用しました。 ぶら下げモノは主翼下内側パイロン左側にGBU-16ペイブウェイIIレーザー誘導爆弾、同右側にライトニングII目標照射ポッド(のつもり(笑)のAN/AAQ-14 LANTIRN目標照射ポッド)、中央パイロンに増槽、外側パイロンにAIM-9L。GBU-16とLANTIRNポッドはハセガワ1/72ウェポンセットのものを、増槽とAIM-9Lはキット付属のものを使用しました。増槽搭載位置がキット指定と違いますが、先のイラク戦争に参加したAV-8B+の写真にこういう搭載パターンがありました。 |