ボーイング(マクダネル・ダグラス)/BAe TAV-8BハリアーII

イタレリ+ハセガワ1/72
アメリカ海兵隊VMAT-203(第203海兵攻撃訓練飛行隊)所属
VMAT-203隊長機 (KD01/164113,1999年)
イタレリ+ハセガワ1/72 TAV-8BハリアーII(アメリカ海兵隊VMAT-203)

イタレリ+ハセガワ1/72 TAV-8BハリアーII(アメリカ海兵隊VMAT-203) その1

イタレリ+ハセガワ1/72 TAV-8BハリアーII(アメリカ海兵隊VMAT-203) その2

イタレリ+ハセガワ1/72 TAV-8BハリアーII(アメリカ海兵隊VMAT-203) その3

イタレリ+ハセガワ1/72 TAV-8BハリアーII(アメリカ海兵隊VMAT-203) その4

イタレリ+ハセガワ1/72 TAV-8BハリアーII(アメリカ海兵隊VMAT-203) その5

★使用キット:イタレリ1/72 172 US-MARINES TAV-8B HARRIER II
        +ハセガワ1/72 D19 AV-8BハリアーII
★使用デカール:エアフィックス1/72 McD.D./BAe HARRIER II TAV-8B/T10 キット付属
         +使用キット付属他

【2003年5月完成】
 今回やったハリアーII×10機量産は、単座型の8機はハセガワのキットを使用しましたが2機の複座型はニコイチしています。この作品はそのうちのひとつで、イタレリの複座型のコクピット周りと垂直尾翼をハセガワの胴体に移植しました。
 イタレリ、ハセガワのどちらもインテーク部分のパーツ分割線を基準に切り離して接合しましたが、イタレリの方が胴体幅が広く、また下面がえぐれたように凹んでしまうのでポリパテを盛っています。この部分の胴体は外側はもちろん内側もコクピットの側壁になるので手を抜けず、イタレリキットの後席コクピットフロアを合わせるのにエライ苦労をしました。また、機首先端パーツはハセガワ製を使ったほか、インパネのデカールと射出座席はハセガワのものを2機分使っています(量産の効用のひとつ(^o^))。
 コクピットの盛り上がりが胴体上面にかかる部分はハセガワキットの背中にくっついてくれず、足りない部分をプラ板で補っています。またこの部分の側面にあるエアインレットは断面が半円形だったので四角くなるように削り、その下にあるエアアウトレットは実感に乏しかったので穴の部分を切り取って整形しプラ板でダクトを作っています。
 キャノピーパーツは全くΩ型が再現されていませんが、自作するのは大変なのでそのまま使いました。その代わりキャノピー破砕コードのモールドはしっかりとあります。ウインドシールドは機首とスムーズに繋がらず一段高くなってしまうのでパテ盛り整形。また2003年の静岡に持っていった時は時間切れでとりあえずキャノピーを閉めていましたが、キツキツで前席キャノピーが浮いていたのが気に入らなかったので、戻ってきてから中間固定風防前面の透明部分を自作して開状態にしています。一方、垂直尾翼のほうはハセガワオリジナルのそれを切り飛ばしてすげ替えただけです。厚み、平面形ともに良好なのでスジボリを掘り直しただけでそのまま使いました。
 ハセガワキットオリジナル部分は2001年発売の最新キットの割には組みにくく、特に主翼周りはLERXとの合いも胴体との合いも悪いです。また前後左右で4個あるノズルもいちいち接合線を消さなければならないとか、脚が4本あるので他の飛行機キットよりパーティングライン消しの手間が多いとか、とにかくペーパー掛けや整形が多かったという印象でした。
 キットを組み立てるだけの工作で疲れてしまうので、インテーク内部をスムーズに繋がるよう工作するとか後部ノズルを開口するとかといった手の掛かるディテールアップは全て省略、最低限のものだけに留めました。具体的には以下の点です。
  1)ウインドシールド直前にある小穴を開口し、機首上面とウインドシールド頂部のヨーインジケータを自作
  2)主翼付け根前縁のエアインレットを開口
  3)垂直尾翼左側面に自作した全温度センサーブロープを追加
  4)ラダー両側面にある凸スジを伸ばしランナーを貼り付けて追加
  5)エアブレーキ両端のフェンスをプラ板で自作し追加
 機体塗装はアメリカ海兵隊ハリアーIIの現在の標準迷彩です。塗装パターンはおおむねハセガワキットのインスト通りですが、側面色(グレーFS36320、Mr.カラー307番)と下面色(グレーFS36375、同308番)との境目はインストの指示が間違っているのでトゥーボブズデカールのインストを参考にしました。また上面色はキット指定のグレイッシュブルーFS35237(Mr.カラー337番)ではコントラストがなさ過ぎるような気がしたのでガンシップグレーFS36118(同305番)に変更し、パターンはネットで拾った実機写真を見て決めました。キットのインストの指示と違って上面のグレーがLERXの下まで回り込んでいます。インテーク内の塗り分けはインストの指示が全く違っているので、写真を見てマスキングしました。デカールは尾翼のマーキングのみエアフィックスの複座型(『McD.D./BAe HARRIER II TAV-8B/T10』)付属のものを使用、印刷ズレで使い物にならなかった機首の部隊エンブレムと色がおかしかったモデックスナンバー及び部隊名を自作し、尾翼の文字類や国籍マーク、コーションデータはハセガワのキット付属のものを使用しました。ぶら下げモノはありません。 inserted by FC2 system