ボーイング777-3SB(ER)
《シリアルナンバー》
B777-3SB(ER) | 80-1111(ex.N509BJ) 80-1112(ex.N511BJ) |
《実機について》
そのルーツは双発ワイドボディ旅客機ボーイング767の派生型として1989年12月に開発が始まった「767-X」です。その後発注を予定する航空会社との細かな設計上の擦り合わせ(ワーキング・トゥゲザー)を経て1990年10月15日に名称を「ボーイング777」に変更、原型機は1994年6月12日に初飛行を行いました。機体規模や航続距離などの仕様に応じて -200/-200ER/-200LR/-300/-300ER/F(貨物型)の各型が生産され、また発展型の -8X/-9X も開発中です。
《自衛隊での使用状況》
先代の“政府専用機”ボーイング747-400が、運用開始以来23年が経過し老朽化してきた上、日本の航空会社がB.747を全て手放したことで整備の委託先がなくなったこともあって、政府は2018年度末にB.747を退役させる方針を決定しました。後継機として2014年8月12日に全日空を整備委託先としてボーイング777-300ERが選定されました。これはボーイング777シリーズで初の軍用型ということになります。1番機(N509BJ)は2016年7月29日に初飛行、スイスでの艤装作業を終えて2018年8月17日に千歳基地に到着し、20日には尾翼に「80-1111」のシリアルナンバーが記入されました。また2番機(N511BJ → 80-1112)は2018年12月11日に千歳基地に到着しました。
2019年3月24日には新旧政府専用機の交代式典が行われ、B.777は4月1日より運用が開始されました。
《性能諸元》
| ボーイング777-300ER
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全幅 | 64.8m |
全長 | 73.9m |
全高 | 18.5m |
最大離陸重量 | 351,534kg |
発動機 | ゼネラル・エレクトリック90-115B ターボファン×2 |
出力 | 512.9kN(1基) |
燃料容量 | 181,250L |
巡航速度 | M0.84 |
飛行航続距離 | 14,685km |
乗客数 | 客席数最大550(1Class) |
《配備部隊》
《キット》
1/144 |
ズベズダ | B.777-300ER | 2016年2月発売。内容はまだ把握していませんが、昨今の同社1/144旅客機キットの力の入りようからして期待できます。 |
1/200 |
ハセガワ | B.777-3SB(ER) | ようやく実機通りのS/Nが入ったキットが定番品(キットNo.23)として2019年4月に発売されました。これより前、2018年4月に限定版で発売された“テストフライト”(キットNo.10824)は実機引き渡し前の発売のため、デカールのレジナンバーは「N509BJ」です。なお2014年11月にも限定版の“日本政府専用機”(キットNo.10810)として発売されましたが、当時はまだ防衛省から塗装デザインが発表されていなかったので、B.747政府専用機塗装を元にした想定マーキングになっています。 |
1/500 |
エフトイズ・ コンフェクト |
B.777-3SB(ER) | 【限定版】番外編。2015年12月発売の『日本の輸送機コレクション』のアイテムのひとつで、エフトイズが従来から出している旅客機モノ食玩の塗装替えです。塗装は2015年4月28日に防衛省が発表した塗装デザインに準じています。パッセンジャーステップ付き。 |
B.777-3SB(ER) | 【限定版】番外編。2019年12月発売の『日本の輸送機コレクション2』のアイテムのひとつで、塗装済み完成品です。恐らく上記のものと同じ型を使っているのではないかと思はれ。トーイングトラクター付き。 |
《デカール》
1/200 |
ハセガワ | キット付属 | B.777-3SB(ER) | 第701飛行隊[特別航空輸送隊] |
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