川崎C-2

《シリアルナンバー》

XC-208-1201 18-12022016年5月現在
C-268-1203/1204 78-12052016年12月現在

《実機について》

 C-2C-1の後継機として2001年11月に川崎重工(KHI)を主契約社として開発がスタートしたターボファン双発の戦術輸送機です。P-3Cの後継機となる海上自衛隊の対潜哨戒機P-1と同時に開発し、パーツや生産治具を共用することで開発費や生産費の低減を図っています。

 当初予定では試作1号機は2007年3月6日ロールアウト、同年夏頃に初飛行の予定でしたが、ロールアウト直前の2月に製造に使用したアメリカ製リベットの強度不足が判明したため、ロールアウトは延期されました。その後必要な措置を行って機体強度の問題点を解消し、改めて2007年7月4日にロールアウトしています。初飛行は9月中を予定していましたが、今度は強度試験中に機体の一部に不具合が見つかり、その対策のため初飛行は遅れに遅れ、2010年1月26日にようやく初飛行を行いました。また試作2号機はそのちょうど1年後の2011年1月26日に初飛行しています。

 なお、KHIでは本機をベースにした民間向け貨物輸送機を、2012年の事業化を目指して開発することを表明しているほか、(財)日本航空機開発協会(JACD)ではC-X/P-Xを100〜150席クラスの民間旅客機に転用するための開発調査を行ないました。しかし2017年1月19日、商業化に必要な型式証明取得などの費用が莫大になる恐れがあるなどとして、KHIが民間転用を事実上断念したと「日経ビジネス」で報じられました。

《自衛隊での使用状況》

 試作1号機は2008年3月31日に航空自衛隊に引き渡される予定でしたが、初飛行が2010年1月にずれ込んだため、引き渡しは同年3月30日に行われました。シリアルナンバーも2010年1月に「88-1201」から「08-1201」に変更されました。引き渡し後は防衛省技術研究本部と飛行開発実験団で各種試験が行われています。また試作2号機は2011年3月29日に航空自衛隊に引き渡されています。量産1号機の予算要求は2008年度に行われる予定でしたがこれは結局見送られ、2011年度予算で2機が計上されました。その後2011年度の東日本大震災復旧・復興関連補正予算でさらに2機が追加されています。

 量産1号機は2014年度納入の予定でしたが、2014年1月に強度試験機の胴体に不具合が発生したため開発期間を2年延長し、これに伴い量産機の部隊配備も2年先延ばしになりました。新設計の胴体に交換した試作1号機は2016年2月24日に納入されています。量産1号機(68-1203)は5月17日に初飛行、6月30日に防衛省に納入されました。2017年3月27日には部隊使用承認が下り、翌28日にはそれまでに製造された量産型3機が美保基地の第3輸送航空隊に配備されました。今後9月ごろまで運用試験を実施する予定になっています。

 また、C-2はYS-11EB電波測定機の後継となる電波情報収集機の搭載母機となることが決まっていて、試作1号機と入れ替わりに工場に入る試作2号機は胴体の交換と同時に、電波情報収集機の1号機としての改修が実施され、2018年2月に納入される予定です。なお試作1号機は飛行開発実験団においてC-1FTBの後継機に転用されることも決まっています。

 今後の納入予定は、2017年度に3機(2011年度発注分、#204/205含む)、2018年度に2機(2012年度発注分)、2020年度に2機(2014年度発注分)となっています。2015年度と2016年度予算では発注されていませんが、2017年度予算では3機を発注、2018年度予算概算要求では2機の調達予算が盛り込まれています。計画ではC-1すべてを代替するため20機以上の調達が見込まれています。

《性能諸元》

XC-2
全幅44.4m
全長43.9m
全高14.2m
主翼面積120.5u
キャビン寸法W4.0m×L15.7m×H4.0m
空虚重量60,800kg
最大離陸重量141,400kg
発動機ゼネラル・エレクトリックCF6-80C2
ターボファン×2
推力27,900kg(1基)
最大速度0.82Mach
飛行航続距離4,500km(ペイロード36,000kg)
乗員3名

《配備部隊》

部隊名上位組織
第403飛行隊第3輸送航空隊
飛行開発実験団

《キット》

1/300 エフトイズ・
コンフェクト
XC-2【限定版】番外編。2016年2月発売。『日本の航空機コレクション2』のアイテムのひとつで、塗装済み完成品です。一般に販売される初のC-2の模型ということになるのではないかと。

《デカール》

航空自衛隊デカールはありません。

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