ノースアメリカンF-86Dセイバー『月光』
《シリアルナンバー》
F-86D |
F-86D-26 | 84-8105,8120/8121,8141/8142,8145,8152,8155,8159 94-8137 |
F-86D-31 | 84-8106/8117,8119,8122/8124,8126/8129,8131,8134/8135, 8143,8148/8151,8154,8158 94-8118,8125,8130,8132/8133,8136,8138/8140,8144, 8146/8147,8153,8156/8157 |
F-86D-36 | 84-8101/8103 94-8160 04-8161/8174 |
F-86D-45 | 84-8104 04-8175/8188,8193,8197,8199/8202,8207,8210,8212/8213 14-8217 |
F-86D-50
| 04-8189/8192,8194/8196,8198,8203/8206,8208/8209,8211, 8214/8216 14-8218/8222 |
《実機について》
F-86Dは1950年代を代表する傑作戦闘機F-86セイバーから発展した全天候戦闘機で、試作機YF-95A(すぐにF-86Dと改称)の初飛行は1949年12月22日です。F-86AにAN/APG-37レーダーとE-4火器管制装置を搭載、機首にはレドームが付きました。エンジンはF-86AのJ47にアフターバーナーを付けたものになり、機内搭載燃料の増大も相まって胴体は大型化されました。垂直/水平尾翼も改修されドラグシュートを装備、キャノピーも後方スライド型から上方開放式(クラムシェル型)に改められ、武装も機首下面の引き込み式パックに収納される空対空ロケット弾のみとなったため、F-86Aから受け継いだものは主翼と降着装置だけとなってしまいました。
《自衛隊での使用状況》
航空自衛隊には1958年1月16日から1962年までに122機の中古機がアメリカ空軍から供与されました。中古であったためブロックナンバーはバラバラですが、運用上特に区別はしていなかったようです。その後F-104Jの導入により1968年10月1日までに全機退役しました。自衛隊での愛称は『月光』です。
《性能諸元》
| F-86D
|
全幅 | 11.31m |
全長 | 12.28m |
全高 | 4.57m |
主翼面積 | 26.7u |
運用重量 | 6,120kg |
最大離陸重量 | 9,070kg |
発動機 | ゼネラル・エレクトリックJ47-GE-17B ターボジェット(アフターバーナー(A/B)付き)×1 |
推力 | 2,460kg/3,400kg(A/B使用時) |
燃料容量 | 610gal(機内) 最大850gal(120gal×2の増加タンク) |
最大速度 | M0.98(外部搭載なし) |
実用上昇限度 | 49,500ft |
戦闘行動半径 | 426km(増加タンクなし) |
武装 | 2.75in空対空ロケット弾×24発 |
乗員 | 1名 |
《配備部隊》
部隊名 | 上位組織 |
第101飛行隊 | 第3航空団 |
第102飛行隊 | 第3航空団 |
第103飛行隊 | 第3航空団→第2航空団 |
第105飛行隊 | 第3航空団 |
実験航空隊 | |
《部隊マーク》
第101飛行隊 |
1958年8月1日に松島基地の第3航空団隷下に編成された当初はノーマーク (編成当時部隊は岐阜基地に置かれ、10月6日に第3航空団とともに小牧基地に移動) |
旧マーク | 制定 | 不明 (第101〜第103飛行隊が揃った後?) | 図柄 | 第3航空団を表す赤い3本帯と小牧基地に近い名古屋城にちなんだ黄色のシャチホコをデザインした第3航空団のマーク
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最終マーク | 制定 | 不明 (1962年3月15日に第105飛行隊が編成された頃?) |
図柄 | 赤いシャチホコを大描きしたマークと、その下に緑の帯 (第102,105飛行隊と同デザイン、帯色違い)
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第101飛行隊は1968年10月1日に解散しました。
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第102飛行隊 |
1959年3月1日に小牧基地の第3航空団隷下に編成された当初はノーマーク |
旧マーク | 制定 | 不明 (第101〜第103飛行隊が揃った後?) | 図柄 | 第3航空団を表す赤い3本帯と小牧基地に近い名古屋城にちなんだ黄色のシャチホコをデザインした第3航空団のマーク
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最終マーク | 制定 | 不明 (1962年3月15日に第105飛行隊が編成された頃?) |
図柄 | 赤いシャチホコを大描きしたマークと、その下に黄の帯 (第101,105飛行隊と同デザイン、帯色違い)
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第102飛行隊は1967年12月1日に解散しました。
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第103飛行隊 |
1960年3月1日に小牧基地の第3航空団隷下に編成された当初はノーマーク |
旧マーク | 制定 | 不明 (第101〜第103飛行隊が揃った後?) | 図柄 | 第3航空団を表す赤い3本帯と小牧基地に近い名古屋城にちなんだ黄色のシャチホコをデザインした第3航空団のマーク
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最終マーク | 制定 | 不明 (1961年6月10日に千歳基地の第2航空団に異動) |
図柄 | 白フチ青帯2本のマーク (第3飛行隊(F-86F)と同デザイン、色違い)
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第103飛行隊は1968年10月1日に解散しました。
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第105飛行隊 |
制定 | 不明 (1962年3月15日に小牧基地の第3航空団隷下に編成) |
図柄 | 赤いシャチホコを大描きしたマークと、その下に青の帯 (第101,102飛行隊と同デザイン、帯色違い)
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第105飛行隊は1967年12月1日に解散しました。
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実験航空隊 |
配備当初はノーマーク |
制定 | 1964年7月 |
図柄 | 衝撃波と人工衛星の軌道を組み合わせたデザインの青のマークに、赤で「APG」(Air Proving Group)と書かれたマーク |
《キット》
1/32 |
キティホーク モデル | F-86D
| 中国製キット。尾部にドラグシュートを装備したタイプで空自デカール入りです。 |
1/48 |
アカデミー (モノクローム) | F-86D | 2020年7月発売。ドイツレベルのキットをOEMしたアカデミーのキットにモノクロームが空自デカールを入れたものです。 |
ハセガワ/ ドイツレベル | F-86D
| 【限定版】ドイツレベルのキットに空自全飛行隊のデカール(内容は1/72のスケールアップ)を入れたもの。デカールはカルトグラフ製。箱の脇に貼られている赤字に白文字の半円形のステッカーが目印です。 |
ドイツレベル | F-86D | 2001年夏発売の最新キット。レベルモノグラム・プロモデラーシリーズのF-86Dとほぼ同じ内容ですが、ドイツレベル版は尾部にドラグシュートを装備したタイプになっているので空自機を作るのならこちらになります。 |
リンドバーグ | F-86D | 【絶版】 |
イーグルスタロン | F-86D | 【絶版】バキュームフォームキット |
オーロラ | F-86D | 【絶版】 |
1/50 |
マルサン | F-86D | 【絶版】フジホビーのキットは旧マルサン、アルカンシェールのキットは旧フジホビーのもの。つまりみんな中身は同じです。すべて航空自衛隊デカールが付いており、動翼全て可動、エンジン内蔵のゴージャスな内容でした。なおフジホビーとアルカンシェールは箱のスケール表記が1/48になっています。 |
フジホビー | F-86D
|
アルカンシェール | F-86D |
1/72 |
ハセガワ | F-86D
| 航空自衛隊のデカール入りで1996年に発売されたもの(品番 BP4)で、1/72のベストキット。2023年10月に品番 E49 として新たに定番化されました。 【限定版キット】
●“航空自衛隊コンボ”(2機入り) (デカール内容は定番品と同じ…なら再版でええやん('A`))
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エアフィックス | F-86D
| ハセガワのキットがあるので往年のエアフィックスキットの味を楽しみたい方向け。(^^;) |
MPC | F-86D | エアフィックスの箱・デカール替え |
エアモデル | F-86D | 【絶版】バキュームフォームキット |
レアプレーン | F-86D | 【絶版】バキュームフォームキット |
1/144 |
エフトイズ・ コンフェクト | F-86D
| 【限定版】番外編。2010年12月に発売された『日本の翼コレクション3』のアイテムのひとつで、塗装済み半完成品です。ようやく“さぶれ犬”のイッチョンチョンが我が手に。(T^T) |
約1/150 |
バンプレスト | F-86D
| 【限定版】番外編2004年12月発売の『ミニプラモデルコレクション〜マルサン 東宝キャラ編〜』のアイテムのひとつです。古の名キットであるマルサン1/50キットの1/3スケールモデル(笑)的なもので、無彩色(成形色)と彩色済みの2種類があり、実際に組み立てることが出来ます。完成後の寸法を測ると約1/150程度の大きさですが、縦横高さの寸法がまちまちですし、出来のほうもそれなりですかね。(^◇^;) |
1/700 |
ピットロード | F-86D | 【限定版】ホワイトメタル製。「ザ・ウエスト・ウイングス2」のスペシャル版に付属。日の丸はデカールにありますがシリアルナンバーと部隊マークはありません。 |
《デカール》
1/32 |
キティホーク モデル | キット付属 | F-86D | 第105飛行隊[第3航空団] | |
1/48 |
アカデミー (モノクローム) | キット付属 【限定版】 | F-86D | 第3航空団 | 団マーク |
第105飛行隊[第3航空団] | |
浜松広報館、小牧基地、静浜基地の展示機 |
第103飛行隊とされているマークは第105飛行隊のものです。(^^; |
ハセガワ/ ドイツレベル | キット付属 【限定版】 | F-86D | 第3航空団 | 団マーク |
第101飛行隊[第3航空団] | |
第102飛行隊[第3航空団] | |
第103飛行隊[第2航空団] | |
第105飛行隊[第3航空団] | |
フライングパパス | 48M040 | F-86D | 第3航空団 | 団マーク |
第103飛行隊[第2航空団] | |
48M041 | F-86D | 第101飛行隊[第3航空団] | |
第102飛行隊[第3航空団] | |
第105飛行隊[第3航空団] | |
48M063 | F-86D | 第11飛行教育団 | 静浜基地の展示機 |
デカール自体はMDプリンターで印刷されたもので、赤や黄色あるいはグレーなどの中間色に網目が出ている場合がありますので、その点を承知した上で使いませう。「ホビーセンターえんどう」でのみ入手できましたが、どうもサイトを閉めてしまったようです。(´・ω・`) |
1/50 |
マルサン | キット付属 【絶版】 | F-86D | 第3航空団 | 団マーク |
フジホビー | キット付属 【絶版】 | F-86D | 第101飛行隊[第3航空団] | |
第102飛行隊[第3航空団] | |
第103飛行隊[第2航空団] | |
第105飛行隊[第3航空団] | |
アルカンシェール | キット付属 【絶版】 | F-86D | 第3航空団 | 団マーク |
1/72 |
ハセガワ | キット付属 (定番品と限定版の 内容は同じ) | F-86D | 第3航空団 | 団マーク |
第101飛行隊[第3航空団] | |
第102飛行隊[第3航空団] | |
第103飛行隊[第2航空団] | |
第105飛行隊[第3航空団] | |
フライングパパス | 72M093 | F-86D | 第11飛行教育団 | 静浜基地の展示機 |
デカール自体はMDプリンターで印刷されたもので、赤や黄色あるいはグレーなどの中間色に網目が出ている場合がありますので、その点を承知した上で使いませう。「ホビーセンターえんどう」でのみ入手できましたが、どうもサイトを閉めてしまったようです。(´・ω・`) |
NBM21 (プラッツ) | JD-27
| F-86D | コーションデータ2機分 |
1/144 |
アシタの デカール (MYKデザイン) | A-341 【限定版】 | F-86D | 第3航空団 | 団マーク |
第101飛行隊[第3航空団] | |
第102飛行隊[第3航空団] | |
第103飛行隊[第2航空団] | |
第105飛行隊[第3航空団] | |
実験航空隊 | |
A-342 【限定版】 | F-86D | コーションデータ1機分 |
《専用色塗料セット》
Mr.COLOR特色セット |
航空自衛隊機アルミナイズドオールドタイマーカラー |
機体外面に塗装されたアルミナイズドシルバーFS17178と、脚周り等で使われたホワイトFS17875、コクピット内で使われたダークガルグレーFS36231の3色を各々10mlビンに入れてセットにしたものです。 |
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