シコルスキーS-62J『らいちょう』

《シリアルナンバー》

S-62J
33-4771/4772 43-4773 53-4774/4775 63-4776/4778 73-4779

《実機について》

 S-62はシコルスキー社がS-55の部品を流用して自社開発したターボシャフト単発ヘリコプターです。もともとはS-61(HSS-2、後にH-3)開発のための設計資料収集のための機体だったので、外形はS-61を単発にしたようなものになっています。初飛行は1958年5月14日です。アメリカでは沿岸警備隊がHU2S-1G(後にHH-52A)の名称で使用しました。

《自衛隊での使用状況》

 日本では三菱重工が民間向けにS-62Aの製造ライセンスを取得し、自衛隊でも航空自衛隊と海上自衛隊で採用されました。航空自衛隊では1963年から1968年にかけて9機の三菱製S-62AをS-62Jの名称で導入し救難ヘリコプターとして全国の救難隊で使用しました。その後より大型のKV-107IIの導入により1983年には全機退役しました。自衛隊での愛称は『らいちょう』です。

《性能諸元》

S-62J
主回転翼直径16.15m,3枚羽根
胴体全幅4.57m
胴体全長13.58m
全高4.88m
キャビン寸法W1.63m×L4.27m×H1.83m
運用重量3,012kg
最大離陸重量3,675kg
発動機ゼネラル・エレクトリックCT58-IHI-110
ターボシャフト×1
出力730shp/18,970rpm
燃料容量325gal(機内)
最大速度167km/h(外部搭載なし)
巡航速度150km/h
実用上昇限度11,000ft
海面上昇率1,020ft/min
飛行航続距離660km
乗員3名+座席数13名(最大)

《配備部隊》

(旧部隊名→)部隊名
航空救難群→航空救難団

《キット》

1/51 ITC
モデルクラフト
S-62
【絶版】キット名は「SIKORSKY AMPHIBIOUS HELICOPTER」となっていますが、ボックスアートに描かれた機体は紛れもなくS-62です(機体に「S-62」と書かれてるし)。いつ頃出たモノかはよく判りませんが、相当に古いことだけは確かです。(情報ありがとうございます> kyoto菌さん)
1/72 ワイリーバードS-62J
2013年12月発売のフルレジンキットで風防はバキュームフォーム。航空自衛隊デカール入り。なんとか作れそうな気がするというか、下記ユニクラフトに比べればはるかに宜しいのではないかと。(^^;
ユニクラフトS-62/HH-52
2011年6月発売のフルレジンキット。風防はバキュームフォーム。定評ある(笑)メーカーなので相当に手強いと思はれ。

《デカール》

1/72 ワイリーバードキット付属S-62J航空救難群
「航空自衛隊」の文字は一見するとモノスゴイんですが、実機も当時の書体はこんな感じなんですよね。(^^;

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