ビーチクラフトT-34Aメンター『はつかぜ』
《シリアルナンバー》
T-34A
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41-0291/0298(元警備隊 7103/7110) | 供与機 |
41-0301/0310(元保安隊 H1101/H1100) |
41-0311/0321,0323/0326 51-0322,0327/0356,0358/0387 61-0388/0413 71-0414/0435 | 国産機 |
51-0357 | ビーチクラフト製 |
《実機について》
1945年12月22日に原型機が初飛行したレシプロ単発軽飛行機の大傑作機、モデル35ボナンザをルーツとするT-34は、1948年12月2日に1号機が初飛行、1953年3月4日にアメリカ空軍に採用された初等練習機です。T-34Aはアメリカ空軍向けの最初の量産型です。
《自衛隊での使用状況》
1953年に 保安隊(現・陸上自衛隊)と 警備隊(現・海上自衛隊)に10機づつ供与されました。1954年7月1日の防衛庁の設置とともに陸海空3自衛隊が発足すると、保安隊の10機と警備隊の8機は1958年までに航空自衛隊に移管され、これらに加え1954年10月28日から1957年にかけて富士重工製が124機とビーチクラフト製が1機導入されました。
その後、1962年から1964年にかけて7機が航空大学校に貸与されたほか、1964年に9機が 陸上自衛隊に、1962年から1964年にかけて11機が 海上自衛隊に連絡/訓練用として移管されました。飛行教育団と航空実験団の機体は1981年3月までに T-3と交替し、航空救難団の機体も MU-2Sと交替し1982年8月3日に最後の機体が退役しました。自衛隊での愛称は『はつかぜ』です。
《性能諸元》
| T-34A |
全幅 | 10.00m |
全長 | 7.88m |
全高 | 2.91m |
主翼面積 | 16.5u |
運用重量 | 1,184kg |
最大離陸重量 | 1,352kg |
発動機 | コンチネンタルO-470-13 空冷水平対向6気筒×1 |
出力 | 225hp/2,600rpm |
プロペラ | ビーチクラフト278-101/278-207-80 直径2.03m/2枚羽根 |
燃料容量 | 50gal(機内) |
最大速度 | 304km/h(外部搭載なし) |
巡航速度 | 278km/h |
実用上昇限度 | 20,000ft |
海面上昇率 | 1,230ft/min |
飛行航続距離 | 1,185km |
乗員 | 2名 |
《配備部隊》
学生教育 |
(旧部隊名→)部隊名 |
操縦学校→第1操縦学校→第11飛行教育団 |
第1操縦学校分校→第12飛行教育団 |
連絡/訓練/捜索救難 |
(旧部隊名→)部隊名 |
臨時航空訓練部→航空総隊司令部飛行隊 |
実験航空隊→航空実験団 |
航空救難隊→航空救難群→航空救難団 |
配備先は操縦学校と第1操縦学校分校が中心でしたが、臨時航空訓練部、実験航空隊、航空救難隊にも少数機が配備されました。 |
《部隊マーク》
操縦学校→第1操縦学校→第11飛行教育団 |
1954年7月5日に浜松基地にて編成された当初はノーマーク |
旧マーク | 制定 | 不明 (1959年6月1日に第11飛行教育団と改称) |
図柄 | 「11」を表す赤の2本帯に「School」を表す青い「S」をデザインしたマーク
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最終マーク | 制定 | 1970年5月 (1964年5月30日に静浜基地に移動) |
図柄 | 静浜基地のある静岡県にちなんで富士山を赤、富士川と「11」を青でデザインしたマーク
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このマークは1980年3月28日にT-3に機種改編した後も引き継がれています。
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第1操縦学校分校→第12飛行教育団 |
1955年11月1日に防府基地にて編成された当初はノーマーク |
制定 | 1967年 (1959年6月1日に第12飛行教育団と改称) |
図柄 | 防府基地のある山口県にちなんで毛利藩の紋と翼を赤でデザインしたマーク
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このマークは1981年3月27日にT-3に機種改編した後も引き継がれています。
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航空救難群 |
制定 | 不明 |
図柄 | 白地に黒で「救」の文字と翼をアレンジしたマーク
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《キット》
1/48 |
モノクローム (アカデミー) | T-34A | 2023年11月発売。↓のミニクラフトのキット(ミニクラフトはアカデミーに吸収されたらしいです)をモノクロームが日本語パッケージ化して空自デカールを入れたものになります。 |
ミニクラフト | T-34A
| 2018年8月発売の完全新金型キット。日の丸デカールが入ってますが部隊マークはなく尾翼の空自S/Nのみなのでかなり物足りません。ということで代理店のプラッツが航空自衛隊の別売デカールを出してくれました。(^^) |
アコンカグア | T-34B
| アルゼンチン製のレジンキット。デカールはアルゼンチン空軍と米海軍のみ。入手は困難と思はれ。(情報ありがとうございます> kyoto菌さん) |
ラクーンモデル | T-34A | 【絶版】レジンキット。デカールなし。 |
サンガー | T-34A | 【絶版】イギリス製のバキュームフォームキット。脚、シート、プロペラなど細かいパーツはホワイトメタル製。日の丸と機番だけデカールに入ってます。 |
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ハセガワ | T-34A
| 【絶版】一緒にトーイングトラクターがセットされていた楽しいキットでしたが、この金型を使ってT-3を作ってしまったため残念ながら絶版になってしまいました。 |
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プラッツ | T-34A | 2014年12月発売。下記エフトイズの完成品をキット化したもので2機入りパッケージになります。
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エフトイズ・ コンフェクト | T-34A | 【限定版】[番外編]2014年8月発売、『日本の翼コレクション4』のアイテムで塗装済み完成品。3点姿勢はさすがにキツイようで尻餅防止用の台が付きます。(^^;) |
《デカール》
1/48 |
モノクローム | キット付属 | T-34A | 第11飛行教育団 | 最終マーク |
実験航空隊 |
航空救難群 |
ミニクラフト | キット付属 | T-34A | 日の丸と機番のみ |
サンガー | キット付属 【絶版】 | T-34A | 日の丸と機番のみ |
NBM21 (プラッツ) | JD48-24 | T-34A | 第11飛行教育団 | 旧マーク |
最終マーク |
第12飛行教育団 |
実験航空隊 |
航空実験団 |
航空救難群 |
カラカルモデルズ | CD48086 | T-34A | 第11飛行教育団 | 最終マーク |
第12飛行教育団 |
2018年6月発売のアメリカ製デカールで印刷はマイクロスケール。数字のフォントも正しいようです。 |
1/72 |
ハセガワ |
キット付属 【絶版】 | T-34A | 第11飛行教育団 | 旧マーク |
最終マーク |
第12飛行教育団 |
航空救難群 |
1/144 |
プラッツ | キット付属 | T-34A | 第11飛行教育団 | 最終マーク |
実験航空隊 |
アシタの デカール (MYKデザイン) | A-399 【限定版】 | T-34A |
第11飛行教育団 | 旧マーク |
最終マーク |
第12飛行教育団 |
実験航空隊 |
航空実験団 |
芦屋救難隊[航空救難群] |
入間救難隊[航空救難群] |
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