テキストロン(セスナ)U-680A

《シリアルナンバー》

U-680A
02-3031(ex.N137A/LN-NSM)/3032(ex.N145A/LN-SUA) 12-3033(ex.N869QT/LN-TAI)

《実機について》

 セスナ・サイテーションは1960年代後半から開発が開始されたセスナ社の双発ビジネスジェット機で、最初のモデルであるサイテーション500は1969年に初飛行、1971年にFAAの型式証明を取得しました。当初はモデル名であった「サイテーション」の名は、この後セスナ社のビジネスジェット機のシリーズ名となり、初期の直線翼モデルに続き胴体延長モデル(米軍のT-47AやUC-35A〜Dもこのモデル)、太胴モデルと発展していきました。1979年には太胴に後退翼を備えたモデル650が登場、1993年にはシリーズ最速の巡航速度マッハ0.92を誇るモデル750サイテーションX(10)、2002年には主翼をスーパークリティカル翼としクラス最大のキャビンを持つモデル680サイテーション・ソヴリンへと発展しました。モデル680Aサイテーション・ラティテュードはモデル680の廉価版として2014年2月18日に初飛行、キャビン容積を縮小し(客席数12→9)航続距離も若干短くなっています。
 なお、セスナ社は2014年3月にテキストロン社に買収されており、セスナの名は固定翼機のブランドとして残されています。

《自衛隊での使用状況》

 防衛省は2016年12月1日に、YS-11FCの後継および4月の事故で失われたU-125の補完として2017年度予算概算要求に計上する飛行点検機として、テキストロン・アビエーション社製サイテーション680Aを選定したと発表しました。その後2018年10月5日に開催された飛行点検隊創立60周年記念式典において、空自名称がU-680Aであることが公表されました。
 航空自衛隊では2020年度までに3機を取得する計画で、2017年度予算で調達した2機は2019年度に納入、2017年度補正予算で調達した残り1機は2020年度内に納入とされました。2020年3月21日に最初の2機(#031/032)が、2021年1月20日に最後の1機(#033)が入間基地に到着し納入は完了しました。

《性能諸元》

U-680A
全幅18.97m
全長22.05m
全高6.38m
最大離陸重量13,971kg
発動機プラット&ホイットニー・カナダPW306D1
ターボファン×2
出力26.28kN(1基)
巡航速度826km/h
航続距離5,278km
乗員8名

《配備部隊》

部隊名
飛行点検隊
3機すべてが直接入間基地に飛来し飛行点検隊に配備されたようです。

《部隊マーク》

飛行点検隊
制定1960年3月
図柄「飛行点検=Flight Check」にちなんだ赤/白チェッカーの帯を垂直尾翼の上端部分に描く
●部隊のエンブレムは機体に貼られていない模様。(´・ω・`)

《キット》

キット化はされていません。

《デカール》

航空自衛隊デカールはありません。

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