デ・ハビランド・バンパイアT.55

《シリアルナンバー》

バンパイアT.55
63-5571

《実機について》

 DH100バンパイアはイギリスのデ・ハビランド社(後にホーカー・シドレー社を経て現・BAe社)がイギリス空軍向けに開発し、1943年9月20日に初飛行したターボジェット単発の単座戦闘機です。直径の大きなデ・ハビランド・ゴブリン遠心式ターボジェットエンジンを胴体の真ん中に配置、直後に排気口を設けてテイルパイプを短くすることで排気のロスを極力減らし、尾翼は胴体左右の主翼中程から後方に延ばされたブームで支えるという機体デザインが特徴です。
 その後1950年代になって、デ・ハビランド社は前部胴体を改設計し機首にレーダーを積んだ並列複座の夜間戦闘機型、DH113バンパイアNF.10を自主開発しました。そのNF.10からレーダーをなくした練習機型がDH115バンパイアT.11で、イギリス空軍の初級練習機として採用されました。T.55はT.11の輸出型です。

《自衛隊での使用状況》

 日本には、T-1練習機開発の参考とするために1956年1月に防衛庁によって輸入され、2月2日に航空自衛隊に配備されました。実験航空隊にて各種テストが行われた後1960年には早々と退役し、現在は浜松基地の航空自衛隊浜松広報館“エアーパーク”で展示されています。

《性能諸元》

バンパイアT.55
全幅11.59m
全長10.51m
全高2.06m
主翼面積24.25u
運用重量2,950kg
最大離陸重量5,060kg
発動機デ・ハビランド・ゴブリン35
ターボジェット×1
推力1,590kg
最大速度870km/h
飛行航続距離1,320km
武装なし
乗員2名

《配備部隊》

部隊名
実験航空隊

《キット》

1/48 パイロットレプリカT.11/22/55/Sk28C[2024年発売予定]2024年1月にようやく発売時期が判明しましたが、詳細は相変わらず不明です。
ホビークラフト
カナダ
T.11
作った方の話では相当にツライ出来だそうです。(´・ω・`)
クラシック
エアフレーム
T.22/35/55
航空自衛隊デカール入り。ボックスアートはオーストラリア海軍機です。
エアロクラブFB5/9,NF10/T11【絶版】バキュームフォームキット
1/72 チェコマスター
レジン
T.11
チェコ製のレジンキット。航空自衛隊デカール入り。
(キットご提供ありがとうございます>motanさん)
エアフィックスT.11
2013年1月発売の完全新金型キット。まさかこれが新金型で出るなんて。。・゚・(ノ∀`)・゚・。
エアロクラブT.Mk.11いずれも簡易インジェクションキットですが、入手は困難です。
マーリンモデル型式不明
1/700 ホワイトエンサイン
モデル
FB.5胴体はレジン製でモールドも何もありません。単座型ですがこのスケールですから少しの改造で複座型にできるでせう。(^_^;)

《デカール》

1/48 クラシック
エアフレーム
キット付属T.55実験航空隊
フライングパパス48M056T.55実験航空隊
デカール自体はMDプリンターで印刷されたもので、赤や黄色あるいはグレーなどの中間色に網目が出ている場合がありますので、その点を承知した上で使いませう。「ホビーセンターえんどう」でのみ入手できましたが、どうもサイトを閉めてしまったようです。(´・ω・`)
1/72 チェコマスターレジンキット付属T.55実験航空隊
フライングパパス72M078T.55実験航空隊
デカール自体はMDプリンターで印刷されたもので、赤や黄色あるいはグレーなどの中間色に網目が出ている場合がありますので、その点を承知した上で使いませう。「ホビーセンターえんどう」でのみ入手できましたが、どうもサイトを閉めてしまったようです。(´・ω・`)
部隊マークはもともとないので、どのデカールも機番のみです。

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