川崎KAL-1/-2

《シリアルナンバー》

KAL-1
20001
KAL-2
20001(元空自 41-1555)

《実機について》

 KAL-1は川崎重工が戦後初めて手掛けたレシプロ単発の4座機で、1953年7月21日に初飛行しました。保安隊での採用と輸出を狙ったものでしたが、結局2機だけの生産に終わりました。
 KAL-2はKAL-1をベースにしたレシプロ単発5座の連絡機で、コクピットを視界の良いデザインに変更、降着装置を尾輪式から首輪式にし、主翼は練習機として自主開発されたKAT-1のものに替えて強度と運動性能を向上させています。初飛行は1954年11月25日です。

《自衛隊での使用状況》

 KAL-1は1機が1954年に陸上自衛隊に買い取られて1964年頃まで連絡機として使用されました。KAL-2は陸上自衛隊の多座連絡機選定を富士重工のLM-1(T-34改造)と争って破れましたが、2機生産されたKAL-2は防衛庁に買い上げられ1954年に航空自衛隊海上自衛隊に1機づつ引き渡されました。航空自衛隊に引き渡された機体は1964年に陸上自衛隊に移管されましたが、その年のうちに退役しました。現在は埼玉県所沢市の航空発祥記念館に展示されています。

《性能諸元》

KAL-1KAL-2
全幅10.4m11.93m
全長9.00m8.75m
全高2.5m2.93m
主翼面積18.0u19.2u
運用重量1,100kg1,060kg
最大離陸重量1,400kg1,630kg
発動機ライカミングGO-435-C2B
空冷水平対向6気筒×1
ライカミングGO-425-02B
空冷水平対向6気筒×1
出力195hp/2,500rpm240hp
最大速度285km/h295km/h
巡航速度160km/h265km/h
実用上昇限度16,000ft18,000ft
飛行航続距離850km1,600km
乗員2名+乗客2〜3名2名+乗客2名

《配備部隊》

KAL-1
部隊名上位組織
明野本校航空学校

KAL-2
部隊名上位組織
教育支援飛行隊航空学校

《キット》

キット化はされていません。

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