エンストロムTH-480B

《シリアルナンバー》

TH-480B 62351/62380

《実機について》

 原型はアメリカのエンストローム社(通常この表記が用いられることが多いのですが、防衛省の書類上では「エンストロム」となっているので、このページの表題もそれに倣っています)が開発したレシプロ単発の小型乗用ヘリコプターF-28で、初飛行は1962年11月12日です。その後、F-28の発展型F-280FXのエンジンをタービン化したモデル480が開発され、1989年10月7日に初飛行しました。モデル480Bは2000年1月に発表されたモデル480の発展型で、エンジンは変わらないもののトランスミッション系を強化して利用可能出力を上げています。

《自衛隊での使用状況》

 防衛省は2010年2月10日、OH-6Dの後継機となる陸上自衛隊の新練習ヘリコプターとして、エンストロム480Bの採用を発表しました。2009、2010年度予算で各1機が調達されています。
 陸上自衛隊名称はTH-480Bで、2011年2月4日に1号機(#62351)が国内初飛行を行いました。全部で30機を導入し、最初の1、2号機を除く28機は2011年度予算で3ヶ年度分の集中調達を行い、2015年2月までに全機納入されました。

《性能諸元》

エンストロム480B
主回転翼直径9.8m,3枚羽根
全長9.1m
胴体幅1.8m
全高3.0m
自重826kg
最大離陸重量1,361kg
発動機RRアリソン250-C20W
ターボシャフト×1
離陸時出力305shp
(420shpを減格使用)
燃料容量341L
最大速度231km/h
巡航速度212km/h
実用上昇限度13,000ft
飛行航続距離685km
乗員2名+最大3名

《配備部隊》

部隊名上位組織
飛行実験隊[TE]開発実験団
明野本校[S]航空学校
宇キ宮校[SU]航空学校
2011年2月4日に確認された1号機には航空学校明野本校の所属を示す「S」レターが書かれています。28日には明野駐屯地に到着し、飛行実験隊によって試験が行われました。2013年11月には宇キ宮校に新規受領機が配備されました。

《キット》

1/72 Decarli Modelsエンストロム
480B
2019年12月発売。チェコ製のレジンキットで胴体はまるまる透明レジン(?)。キットのタイトルはタイ陸軍しか書かれてませんが陸上自衛隊デカールも入ってます。そもそもメーカー名が読めません。デカルリモデルズ?(^^;(jetjunさんありがとうございます)

《デカール》

1/72 Decarli Modelsキット付属TH-480B航空学校明野本校
「陸上自衛隊」の文字はきちんと読めますが、警告マークの「危険 近づくな」はぁゃιぃです。(^^;。

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