バートル(パイアセッキ)V-44A『ほうおう』

《シリアルナンバー》

V-44A
50001/50002

《実機について》

 レシプロ単発のタンデムローターヘリコプターH-21は、現在のH-46、H-47に続くパイアセッキ社(後にバートル社、ボーイング・バートル社を経て現・ボーイング社)製タンデムローターヘリの基礎となった機体で、原型機YH-21の初飛行は1952年4月11日です。H-21Aはアメリカ空軍向けの救難・人員輸送型、H-21Bは同じくアメリカ空軍向けの救難・人員輸送型です。H-21BのエンジンはH-21Aと同じR-1820-103ですが、出力が1,150hpから1,425hpにアップされ、胴体には後部ドアと窓がふたつ、胴体下の増槽、装甲板などが追加されています。H-21CはH-21Bとほぼ同じ規格の、アメリカ陸軍向け貨物・人員輸送型です。エンジンを胴体の中央の折れ曲がったあたりに置き、延長軸で前後のローターを回すというレイアウトで、折れ曲がった胴体の形から“フライングバナナ”の愛称で呼ばれていました。

《自衛隊での使用状況》

 陸上自衛隊では1959年にV-44A(H-21Cの輸出仕様)を2機導入しました。航空自衛隊のH-21Bと違って新造機で、ローターも全金属製で信頼性は格段に向上しています。ヘリボーン用大型ヘリコプターの研究や機種選定の参考のためのテストなどを行いましたが、1972年までに退役しました。自衛隊での愛称は『ほうおう』です。

《性能諸元》

V-44A
主回転翼直径13.41m,3枚羽根(前後とも)
胴体全幅2.45m
胴体全長16.04m
全高4.70m
キャビン長さ6.1m
運用重量4,000kg
最大離陸重量6,500kg
発動機ライトR-1820-103
空冷単列星形9気筒×1
出力1,425hp/2,700rpm
燃料容量300gal(機内)
最大速度185km/h(外部搭載なし)
巡航速度160km/h
実用上昇限度10,600ft
海面上昇率1,000ft/min
飛行航続距離580km
乗員2名+座席数22名(最大)

《配備部隊》

部隊名上位組織備考
明野本校[S]航空学校
霞ヶ浦分校[SK]
第1ヘリコプター隊[H]現・第1ヘリコプター団

《キット》

1/45 オーロラ型式不明【絶版】
1/48 イタレリH-21C
2016年11月発売の最新キット。もちろん新金型でエッチングパーツも入っています。発表時には日の丸デカールも予告されていましたが結局入りませんでした。残念。(´・ω・`)
ファンドリー
ミニチュア
H-212004年8月発売の簡易インジェクションキット。
スペシャルホビーH-212007年11月発売の簡易インジェクションキット。
1/72 イタレリH-21B/C
2011年11月にメーカー再版(日本国内では2012年9月発売)された際に空自デカールが入りました。キット内容は従来の“GUNSHIP”に準じているようで増槽のパーツがあります。
H-21C
1999年8月発売のキット。前脚柱付け根のフェアリングの自作、胴体左側の窓の数を減らすなど、少々手を加える必要があります。
ドイツレベルH-21C
最新キットですが中身はイタレリ。改修点も同様です。こっちのほうが値段が高いのであえて探すこともないでせう。(^_^;)
ホビークラフトカナダH-21C
2000年にパッケージ替えで再版されましたが、イタレリが出た今となっては存在価値はないかも。
エアモデルH-21【絶版】バキュームフォームキット
1/144 FEレジンH-21チェコ製のレジンキット。ブランドが違うだけで中身はほぼ同じです。入手は困難。
ミニウイング
(ホーネット)
1/700 ホワイトエンサイン
モデル
H-21胴体はレジン製でモールドも何もありませんが、ローターはエッチングでシャープな出来です。

《デカール》

1/48フライングパパスKA48M084V-44A航空学校霞ヶ浦分校
※所沢航空発祥記念館展示機
1/7272M042
V-44A航空学校霞ヶ浦分校
※所沢航空発祥記念館展示機
1/14444M042XV-44A航空学校霞ヶ浦分校
※所沢航空発祥記念館展示機
デカール自体はMDプリンターで印刷されたもので、赤や黄色あるいはグレーなどの中間色に網目が出ている場合がありますので、その点を承知した上で使いませう。ホビーセンターえんどうでのみ入手できます(通販可)。

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