グラマンJRF-5グース

《シリアルナンバー》

JRF-5 JRF-49012
JRF-5
9011,9013/9014

《実機について》

 もともとは民間向けの双発小型水陸両用飛行艇で、原型機G-21の初飛行は1937年6月です。翌年アメリカ陸軍がOA-9として採用、その後アメリカ海軍(JRF-1)、アメリカ沿岸警備隊(JRF-2)にも採用され、合計345機が生産されました。JRF-4はJRF-1の主翼下に250lb爆雷を左右1発づつ搭載できるようにした沿岸哨戒型、JRF-5はエンジンを換装した本格的な量産型です。

《自衛隊での使用状況》

 海上自衛隊は1955年10月18日にJRF-4/-5それぞれ1機づつ、11月25日にJRF-5を2機、計4機の供与を受けましたが、型式による区別はせず全機をJRF-5として運用していたようです。PBY-6Aとともに救難飛行艇として使用していましたが、1961年にはUF-2と交替して退役しました。

《性能諸元》

JRF-5
全幅14.95m
全長11.7m
全高4.57m
主翼面積34.8u
運用重量2,461kg
最大離陸重量3,630kg
発動機プラット&ホイットニーR-985-AN6
空冷単列星形9気筒×2
出力450hp/2,300rpm(1基)
最大速度320km/h
巡航速度300km/h
実用上昇限度22,000ft
海面上昇率1,800ft/min
飛行航続距離1,290km
乗員2名+キャビン6名

《配備部隊》

(旧部隊名→)部隊名
鹿屋航空隊
鹿屋第2航空隊→大村航空隊第91飛行隊
1955年10月の配備当初は鹿屋航空隊に配備されましたが、同年12月に鹿屋第2航空隊(大村基地所在)が新編されてそちらに移管され、同隊が1956年12月に大村航空隊に改編された後は第91飛行隊所属となりました。

《キット》

1/48 シニファーJRF-52004年6月発売のフランス製簡易インジェクションキット。海上自衛隊デカール入り。
チェコモデルJRF
2004年1月発売の簡易インジェクションキット。
アンコールモデルJRF2016年発売。中の人は上記チェコモデルと思はれ。
1/72 ソードJRF
オリジナルキットは2002年3月に発売された、チェコ製の簡易インジェクションキット。海上自衛隊仕様のキットは2002年7月末に発売されました。日本語塗装解説書入り、ウインドシールドはバキュームフォーム、エンジンやシートなどはレジン製で、またデカールはテクモッド製のとても綺麗な印刷のものが入っています。なお海上自衛隊仕様のキットもボックスサイドはオリジナルキットと同じイラストなので、購入時には注意してください。(^◇^;)
AZモデルJRF-52009年9月に発売された最新のチェコ製簡易インジェクションキット。中身は上記のソードとほぼ同じですが、ウインドシールドはインジェクションパーツになっています。デカールには日の丸が入ってますが、海上自衛隊機ではなく旧日本陸軍に鹵獲された機体です。
レアプレーンJRFバキュームフォームキット。長らく絶版でしたが最近再販されています。デカールはエクストラデカール製のものが入っています。
チェコマスター
レジン
G-21レジンキット。JRF-1/-2とカナダ海軍機のデカールが入っています。
ARNE ANDERSONG-21【絶版】バキュームフォームキット
オニールG-21【絶版】バキュームフォームキット
デザインセンターG-21【絶版】簡易インジェクションキット
1/144 エフトイズ・
 コンフェクト
グース
【限定版】番外編。2005年10月発売(東日本地区)の『水上機コレクション』のアイテムのひとつになっているものです。塗装済み完成品なので番外としましたが、このスケール唯一のものですし、プラキットと並べても遜色のない出来です。

《デカール》

1/48シニファーキット付属JRF-5大村航空隊第91飛行隊
フランス人のデザインした漢字は全く読めません。キットの発売当時にSKデカールというところが文字類を補完するMDプリンタ製別売デカールを出していましたが、今では入手困難でせう。
1/72ソードキット付属JRF-5大村航空隊第91飛行隊
チェコ人のデザインした漢字はそのまま使えるいい出来です。(^^)
レアプレーンキット付属JRF-5大村航空隊第91飛行隊
イギリス人のデザインした漢字はちょっとツライです。(^^;

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