川崎KAL-2

《シリアルナンバー》

KAL-2
9001

《実機について》

 KAL-2はレシプロ単発5座の連絡機で、1954年11月25日に初飛行しました。川崎重工が戦後初めて手掛けたKAL-1をベースに、コクピットを視界の良いデザインに変更、降着装置を尾輪式から首輪式にし、主翼は練習機として自主開発されたKAT-1のものに替えて強度と運動性能を向上させています。

《自衛隊での使用状況》

 陸上自衛隊の多座連絡機選定を富士重工のLM-1(T-34改造)と争って破れましたが、2機生産されたKAL-2は防衛庁に買い上げられ海上自衛隊と航空自衛隊に1機づつ引き渡されました。海上自衛隊には1955年2月に引き渡され、連絡機として使用されましたが、1966年4月1日付けで退役しました。

《性能諸元》

KAL-2
全幅11.93m
全長8.75m
全高2.93m
主翼面積19.2u
運用重量1,060kg
最大離陸重量1,630kg
発動機ライカミングGO-425-02B
空冷水平対向6気筒×1
出力240hp
巡航速度265km/h
実用上昇限度18,000ft
飛行航続距離1,600km
乗員2名+乗客2名

《配備部隊》

部隊名備考
館山航空隊第103飛行隊1961年以降は第21航空群
鹿屋航空隊1961年以降は第1航空群
徳島航空隊1961年以降は第3航空群
上記の3部隊を移動したことは判っていますが、それぞれの使用期間などは不明です。

《キット》

キット化はされていません。

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