川崎P-1,UP-1

《シリアルナンバー》

XP-15501/55022007年9月〜2013年3月
P-15502/55142017年9月現在,5502はXP-1から改修
UP-19501(元5501)XP-1から改修

《実機について》

 P-1(P-X)P-3Cの後継機として2001年11月に川崎重工(KHI)を主契約社として開発がスタートしたターボファン4発の対潜哨戒機です。C-1の後継機となる航空自衛隊の戦術輸送機C-2(C-X)と同時に開発し、パーツや生産治具を共用することで開発費や生産費の低減を図っています。なお、本機では搭載するターボファンエンジンも国産で、石川島播磨重工業(IHI)製F7-10を採用しています。

 当初予定では試作1号機は2007年3月にロールアウト、同年夏頃に初飛行の予定でしたが、ロールアウト直前の2月に製造に使用したアメリカ製リベットの強度不足が判明したため、ロールアウトは延期されました。その後必要な措置を行って機体強度の問題点を解消し、改めて2007年7月4日にロールアウト、9月28日に初飛行に成功しました。2号機は2008年6月19日に初飛行しています。2012年9月25日には量産1号機(5503)が初飛行しました。

 なお、(財)日本航空機開発協会(JACD)ではC-X/P-Xを100〜150席クラスの民間旅客機に転用するための開発調査を行いましたが、結局中止になったようです。

《自衛隊での使用状況》

 試作1号機は2008年8月29日に防衛省に引き渡されました。引き渡し後は防衛省技術研究本部の所属となり、厚木航空基地の海上自衛隊第51航空隊と協同で各種試験が行われています。量産機の予算要求は2008年度に行われ、先の中期防衛力整備計画(2005年度〜2009年度対象)で調達予定の4機(試作機2機含む)を一括で調達しました。2013年3月12日の開発完了をもって部隊使用承認が下り、量産型2機(5503/5504)は2013年3月26日付けで第51航空隊に配備されました。2015年4月には第3航空隊に配備され実運用が開始されました。

 なお部隊使用承認取得後に1号機は汎用任務型UP-1に用途変更され、対潜装備などを降ろされた後2014年12月19日に改修後の初飛行を行いました。2015年6月にはシリアルナンバーが #9501 に変更されました。

 今後の納入予定は、2017年度に3機(2014年度発注分、#5513/5514含む)となっています。2015年度予算では後年度分を合わせて20機の一括調達が行われ、2018年度から2021年度にかけて各年度5機ずつ納入される予定です。最終的にはP-3Cすべてを代替しますが、P-3Cより航続距離や連続哨戒時間が向上しているため70機程度の調達になる見込みです。

《性能諸元》

P-1
全幅35.4m
全長38m
全高12.1m
最大離陸重量80,000kg
発動機石川島播磨重工業F7-10
ターボファン×4
推力60kN(1基)
巡航速度833km/h
航続距離8,000km
乗員13名

《配備部隊》

P-1
部隊名上位組織
第3航空隊第4航空群
第51航空隊航空集団直轄
2015年4月(1日付け?)には6機が第3航空隊に移管されました。

UP-1
部隊名上位組織
第51航空隊航空集団直轄

《キット》

1/144 FOX ONEXP-1
2015年1月発売で3Dプリンタ製です。パーツ表面のディテールはなかなか良さそう。
1/300 エフトイズ・
コンフェクト
XP-1【限定版】番外編。2016年2月発売。『日本の航空機コレクション2』のアイテムのひとつで、塗装済み完成品です。
P-1
1/700 アオシマP-1護衛艦「DD-115あきづき」のキットに付属。
ピットロードP-1[2017年12月発売予定]「海上自衛隊 哨戒機セット」に付属。

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