コンベアPBY-6Aカタリナ

《シリアルナンバー》

PBY-6A
5881/5882

《実機について》

 1935年3月28日に原型機XPBY-1が初飛行したアメリカ海軍向けの双発大型哨戒飛行艇です。PBY-6Aは水陸両用型PBY-5Aの発展型として1939年11月22日に初飛行したPBYの最終モデルで、コクピット上の胴体上面にレーダーを装備し、垂直尾翼を高くして方向安定性を改善しています。

《自衛隊での使用状況》

 海上自衛隊は1956年2月1日と5月20日に1機づつ、計2機のPBY-6Aの供与を受けました。JRF-5とともに救難/哨戒飛行艇として使用していましたが、1960年6月6日に#5882が事故で大破して用廃となり、残る#5881も同年11月に退役しました。

《性能諸元》

PBY-6A
全幅31.8m
全長19.7m
全高6.5m
主翼面積130u
運用重量8,755kg
最大離陸重量17,237kg
発動機プラット&ホイットニーR-1830-92
空冷複列星形14気筒×2
出力1,200hp/2,700rpm(1基)
最大速度299km/h
巡航速度200km/h
実用上昇限度18,000ft
飛行航続距離4,170km
武装12,7mm機関銃×3、7.7mm機関銃×1、1000lb爆弾×4
乗員5名

《配備部隊》

(旧部隊名→)部隊名
鹿屋第2航空隊→大村航空隊第91飛行隊
1956年2月に鹿屋第2航空隊(大村基地所在)に配備されましたが、同隊が同年12月に大村航空隊に改編された後は第91飛行隊所属となりました。

《キット》

1/48 ベルチャービッツPBY-6A

(レジン製改造パーツ)
レベルorプロモデラーPBY-5A用のカナダ製改造パーツ。垂直尾翼直前から後ろの胴体、垂直/水平尾翼がパーツ化されています。
(キット情報ありがとうございます>ジージョさん)
1/72レベルPBY-6
【絶版】PBY-6の唯一のインジェクションキット。『COUSTEAU'S PBY Flying Boat』というキット名で出ていたもの。フランスの海洋学者ジャック・イブ・クストーが使用した機体をモデル化したものなので、民間機に転用された後の姿が再現されています。
(キット情報ありがとうございます>もでりんぐ割烹さん)
ブロプランPBY-6A
(バキュームフォーム製
改造パーツ)
アカデミーPBY-5A用のポーランド製改造パーツ。垂直尾翼直前から後ろの胴体、垂直/水平尾翼がパーツ化されています。
RVHPPBY-6A
(レジン製改造パーツ)
アカデミーPBY-5A用のチェコ製改造パーツ。こちらも垂直尾翼直前から後ろの胴体、垂直/水平尾翼がパーツ化されていますが、レジンのムクなのでテールヘビーになるのは避けられません。最初に出たキット(72129)のデカールは米海軍、ソ連、フランスでしたが、後に海上自衛隊とソ連のデカール入り(C7220)が出ました。
(キット情報ありがとうございます>ジージョさん)
エアモデルPBY-6A
(バキュームフォーム製
改造パーツ)

【たぶん絶版】エアフィックスのカタリナ用改造パーツ。垂直尾翼直前から後ろの胴体、垂直/水平尾翼、コクピット上部のレドームがパーツ化されています。デカールはありません。
1/700 ピットロードPBY-5「WW-II米国軍用機1」及び「WW-II英国軍用機1」(中身はおおむね同じ)に付属。PBY-5は下のグリーンマックスのものと同じです。このスケールですからPBY-6Aにするのは難しいことではないでせう。
グリーンマックスPBY-5【絶版】「STRATEGIC AIR BASE/戦略空軍基地」および「ボーイングB-17フォートレス/コンソリデーテットPBYカタリナ飛行艇(世界の傑作機シリーズ)」に入っています。箱に書かれた機種名は「PBY」だけですが、胴体側面に格納状態の車輪らしき丸いモールドがあるのでPBY-5なのだと思います。
 なお、このキットは『スカイウェーブシリーズ』のひとつで、このシリーズは後にピットロードに移管されました

《デカール》

1/72 RVHP改造パーツ付属
(C7220)
PBY-6A鹿屋第2航空隊
「海上自衛隊」の文字はなんとか読めそうに見えます。(^^;
フライングパパス72M035PBY-6A大村航空隊第91飛行隊
デカール自体はMDプリンターで印刷されたもので、赤や黄色あるいはグレーなどの中間色に網目が出ている場合がありますので、その点を承知した上で使いませう。「ホビーセンターえんどう」でのみ入手できましたが、どうもサイトを閉めてしまったようです。(´・ω・`)

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