シコルスキーS-62J『らいちょう』

《シリアルナンバー》

S-62J
8921/8929

《実機について》

 S-62はシコルスキー社がS-55の部品を流用して自社開発したターボシャフト単発ヘリコプターです。もともとはS-61(HSS-2、後にH-3)開発のための設計資料収集のための機体だったので、外形はS-61を単発にしたようなものになっています。初飛行は1958年5月14日です。アメリカでは沿岸警備隊がHU2S-1G(後にHH-52A)の名称で使用しました。

《自衛隊での使用状況》

 日本では三菱重工が民間向けにS-62Aの製造ライセンスを取得し、自衛隊でも海上自衛隊と航空自衛隊で採用されました。海上自衛隊では1965年から1970年にかけて9機の三菱製S-62AをS-62Jの名称で導入しています。その後より大型のS-61A救難型の導入により1986年には全機退役しました。自衛隊での愛称は『らいちょう』です。

《性能諸元》

S-62J
主回転翼直径16.15m,3枚羽根
胴体全幅4.57m
胴体全長13.58m
全高4.88m
キャビン寸法W1.63m×L4.27m×H1.83m
運用重量3,012kg
最大離陸重量3,675kg
発動機ゼネラル・エレクトリックCT58-IHI-110
ターボシャフト×1
出力730shp/18,970rpm
燃料容量325gal(機内)
最大速度167km/h(外部搭載なし)
巡航速度150km/h
実用上昇限度11,000ft
海面上昇率1,020ft/min
飛行航続距離660km
乗員3名+座席数13名(最大)

《配備部隊》

部隊名上位組織
鹿屋航空基地隊救難飛行隊第1航空群
八戸航空基地隊救難飛行隊第2航空群
厚木航空基地隊救難飛行隊第4航空群
下総航空基地隊救難飛行隊下総教育航空群
徳島航空基地隊救難飛行隊徳島教育航空群
小月航空基地隊救難飛行隊小月教育航空群

《キット》

1/51 ITC
モデルクラフト
S-62
【絶版】キット名は「SIKORSKY AMPHIBIOUS HELICOPTER」となっていますが、ボックスアートに描かれた機体は紛れもなくS-62です(機体に「S-62」と書かれてるし)。いつ頃出たモノかはよく判りませんが、相当に古いことだけは確かです。(情報ありがとうございます> kyoto菌さん)
1/72 ユニクラフトS-62/HH-52
2011年6月リリースのフルレジンキット。風防はバキュームフォーム。定評ある(笑)メーカーなので相当に手強いと思はれ。
ワイリーバードS-62J[発売予定、時期不明]イギリス製フルレジンキットで風防はバキュームフォーム製。2013年12月に航空自衛隊デカール入りが出ましたが、海上自衛隊デカール入りも出るようです。

《デカール》

海上自衛隊デカールはありません。

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