ビーチクラフトSNB-5『べにばと』
《シリアルナンバー》
SNB-5(JRB-4)
| 6401/6435 |
《実機について》
もともとは民間向けのレシプロ双発旅客機モデル18として開発され、原型機は1937年1月15日に初飛行しました。その後アメリカ陸軍(AT-7/-11,F-2、後にC-45)、アメリカ海軍(JRB,SNB、後にC-45)でも4000機以上が使われました。JRB-4はアメリカ陸軍航空隊が使用していたUC-45Fが海軍に移管された後の名称です。
《自衛隊での使用状況》
海上自衛隊には1957年5月17日から計35機の輸送機型JRB-4が供与されましたが、海上自衛隊では偵察・練習型に付けられていたSNB-5の呼称で航法訓練機として使用していました。1966年までにB65と交替して退役しています。自衛隊での愛称は『べにばと』です。
《性能諸元》
| SNB-5(JRB-4) |
全幅 | 15.1m |
全長 | 10.7m |
全高 | 2.9m |
主翼面積 | 33.5u |
運用重量 | 2,820kg |
最大離陸重量 | 4,500kg |
発動機 | プラット&ホイットニーR-985-AN14A 空冷単列星形×2 |
出力 | 450hp(1基) |
プロペラ | ハミルトン・スタンダード カウンターウェイト式定速 |
燃料搭載量 | 870kg(機内) |
最大速度 | 380km/h |
巡航速度 | 350km/h |
実用上昇限度 | 20,300ft |
飛行航続距離 | 2,400km |
乗員 | 2名+最大11名 |
《配備部隊》
1957〜1961 |
部隊名 | 備考 |
鹿屋航空隊 | |
岩国航空教育隊→岩国教育航空隊 | 1961年以降は岩国教育航空群 |
1961〜1966 |
部隊名 | (旧上位組織→)上位組織 |
第202教育航空隊 | 岩国教育航空群→宇都宮教育航空群 |
当初は鹿屋航空隊に配備されましたが、すぐに岩国航空教育隊に移管され、1961年9月1日の航空教育集団編成後は第202教育航空隊の所属となりました。 |
《キット》
1/48 | ICM | JRB-4
| 2017年2月発売のウクライナ製キットで海上自衛隊デカール入り。2015年1月に発売された米陸軍C-45F/UC-45Fのデカール替えになります。キットは機内もそこそこ再現されていますが、帆布張りの動翼のリブの表現が少々ウルサイかも。 |
バトルアックス | UC-45/JRB | 簡易インジェクションキット。キャノピーはバキュームフォーム製です。 |
マッハ2 | UC-45
| 上記バトルアックスとほぼ同じモノですが、キャノピーはいちおうインジェクションパーツが入っています。 |
1/72 |
PMモデル | SNB-4/5
| PMモデルのキットは2011年12月に発売されたもの、一方パイオニア2のキットは恐らく絶版です。PM(プラスチック・モデル社)はトルコ、パイオニア2はイギリスの会社ですが、中身はどちらも同じトルコ製キットです。 |
パイオニア2 | C-45
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アンコール モデル | C-45 | 上記パイオニア2/PMのキットにエンジンや動翼などのレジンパーツとバキュームフォームのキャノピーを追加したもの。 |
レアプレーン | C-45 | 【絶版】バキュームフォームキット |
《デカール》
1/48 | ICM | キット付属 | SNB | 岩国教育航空隊 |
「海上自衛隊」の文字や数字は書体も含めて完璧といっていい感じです。 |
カラカルモデルズ | 48079 | SNB | 岩国教育航空隊 |
2015年4月発売のアメリカ製デカール。「海上自衛隊」の文字は完璧ですが書体が現在のものなのが残念。 |
1/72 | PMモデル | キット付属 | SNB | 岩国教育航空隊 |
パイオニア2 | キット付属 | SNB | 岩国教育航空隊 |
PMモデルのデカールにある「海上自衛隊」の文字は完璧ですが、惜しむらくは書体が現在のものです。パイオニア2のデカールのほうは読めません。(^◇^;) |
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