ノースアメリカンSNJ-5/-6テキサン『まつかぜ』

《シリアルナンバー》

SNJ-5
館空-151/155館山航空隊
時代
6161/6165(元 館空-151/155),
6166,6172/6177,6180/6181,6184/6187,6189/6190,6192/6195,
6197/6212
鹿屋航空隊
移管以後
SNJ-66167/6171,6178/6179,6182/6183,6191,6196
不明6188

《実機について》

 1935年4月1日に初飛行した単発の固定脚練習機NA-16をそのルーツとするT-6は、アメリカ陸軍航空隊(USAAF、後に空軍)向けと海軍型SNJを含む各型合わせて15,000機以上が生産されました。SNJ-5/-6はUSAAFのAT-6D/F(後にT-6D/F)に相当するタイプです。また、カナダではライセンス生産も行われ、世界30ヶ国以上で使用されました。なお、英連邦諸国では本機をハーバードの名称で使用しました

《自衛隊での使用状況》

 日本では1954年8月17日から海上自衛隊向けにSNJ-5/-6が計52機引き渡され、翌年1月20日からは航空自衛隊にもT-6D/F/Gが計180機引き渡されました。
 海上自衛隊では初等練習機として使用されましたが、1962年からのKM-2導入により1966年9月30日に最後の機体が退役しました。自衛隊での愛称は『まつかぜ』です。

《性能諸元》

SNJ
全幅12.90m
全長8.82m
全高3.52m
主翼面積23.6u
運用重量1,884kg
最大離陸重量2,550kg
発動機プラット&ホイットニーR-1340-AN-1
空冷単列星形9気筒×1
出力600hp
プロペラハミルトン・スタンダード
直径2.85m/2枚羽根
燃料容量140gal(機内)
最大速度340km/h
巡航速度272km/h
実用上昇限度24,500ft
海面上昇率1,600ft/min
飛行航続距離1,290km
乗員2名

《配備部隊》

1954〜1961
部隊名備考
館山航空隊
鹿屋航空隊
鹿屋教育航空隊第201教育飛行隊1961年以降は鹿屋教育航空群第201教育航空隊

1961〜1966
部隊名(旧上位組織→)上位組織
第201教育航空隊鹿屋教育航空群→小月教育航空群
当初は館山航空隊に配備されましたが、すぐに鹿屋航空隊に移動しています。後に鹿屋教育航空隊が編成されるとそちらに移管され、1961年の航空教育集団編成後は第201教育航空隊の所属となりました。

《キット》

※ほとんどのキットがT-6G(SNJ-7)なので、SNJ-5/-6にするにはキャノピーの変更などの改造が必要です。
1/32 キティホーク
モデル
T-6G
2014年1月発売の中国製キットです。海上自衛隊デカール入りバージョンも2014年12月下旬に発売されました。
1/48 ハセガワ/
モノグラム
AT-6D
【限定版】レベルモノグラムの箱・デカール替え。ハセモノのAT-6Dは2種類出ていましたが、海上自衛隊デカールが入っているのは『ノースアメリカンAT-6Dテキサン』というタイトルで、ボックスアートに描かれたアメリカ空軍機の胴体に“TA-133”と書かれているほうのキットです。
AT-6/T-6G
レベルモノグラムT-6G元モノグラムのキット。
ドイツレベルT-6G元モノグラムのキット。
イタレリT-6G2006年9月発売の最新キット。中身はオキシデンタル製だそうです。(^^)v
オキシデンタルT-6G
1/48のベストキットでポルトガル製。空自バージョンには一番適したキットです。
モデルクラフトT-6G/SNJ-7ポルトガル製。オキシデンタルの箱・デカール替え。オリジナルとは細かい部分が若干異なったバージョンです。
オーロラAT-6【絶版】
1/72 ウルフパック
  デザイン
T-6G
2021年8月発売。プレミアムエディションとしてアカデミーのキットにキャノピー等のマスキングシールとレジン製砲弾型レドームパーツそれに空自&米空軍デカールをセットしたものです。
アカデミーT-6G
1999年2月発売。1/72の決定版的出来。限定版で自衛隊デカール入りパッケージが2001年7月に発売されました。
ホビーボスT-6G
2007年7月発売。もともと塗装済み完成品のために開発されたものを組み立てキットとしてパッケージングしたもので、ただ組んで色を塗ってデカールを貼るだけなら3日もあれば出来てしまうという、文字通り「イージーアッセンブル」で「ワンシッティングモデル」を地でいくようなキット。プロポーションもまぁまぁのようです。
ドイツレベルT-6G/
ハーバードMk.4
2006年発売、なのにエレールの箱・デカール替えです。
AT-6/T-6G
【絶版】いずれもエレールの箱・デカール替え
ハーバード
Mk.IIB
エアフィックス T-6G2005年8月発売。ですが中身はエレールの箱・デカール替えです。
ハーバードII【絶版】エアフィックスのオリジナルキットです。
エレールT-6G
アカデミーが出るまでは1/72のベストキットでしたが、機首周りなどはこちらのほうがいい雰囲気だという説もあります。
アンコールモデルT-6Gエレールの箱・デカール替え
テスターSNJホークの箱・デカール替え
AモデルSNJ
【絶版】記念すべきAモデルの第1作。キットタイトルはSNJですがデカールは空軍のT-6で、しかもシリアルナンバーがデタラメです(爆)。キットの出来は推して知るべし。(^◇^;)
ホークT-6G?
【絶版】マーキングが凸スジでモールドされている、古き良き時代のキット。
アリストクラフトSNJ-2/-3【絶版】簡易インジェクションキット?
1/144 プラッツSNJ2014年12月発売。キットのタイトルは「航空自衛隊練習機T-6テキサン」です。下記エフトイズの完成品をキット化したもので2機入りパッケージになります。
バロムT-6Gチェコ製の簡易インジェクションキット。2機セットです。
FEレジンT-6Gチェコ製のレジンキット。ブランドが違うだけで中身はほぼ同じです。入手は困難。
ミニウイング
(ホーネット)
エフトイズ・
  コンフェクト
SNJ【限定版】番外編2014年8月発売、『日本の翼コレクション4』のアイテムで塗装済み完成品。コクピット後方のアンテナドームの有無とマーキングで空自のT-6Fとの違いを出しています。

《デカール》

1/32キティホーク
モデル
キット付属SNJ-5鹿屋航空隊
1/48ハセガワ/
モノグラム
キット付属
【限定版】
SNJ-5鹿屋航空隊
インストの塗装指示図の機種名が「SNJ-5/6」という謎なものになっていますが、シリアルはSNJ-5のものです。
フライングパパス48M017SNJ-5第3術科学校
退役後に教材となっていた時のマーキングです。デカール自体はMDプリンターで印刷されたもので、赤や黄色あるいはグレーなどの中間色に網目が出ている場合がありますので、その点を承知した上で使いませう。「ホビーセンターえんどう」でのみ入手できましたが、どうもサイトを閉めてしまったようです。(´・ω・`)
1/72 アカデミーキット付属
【限定版】
SNJ-5第201教育航空隊[小月教育航空群]
鹿屋教育航空隊第201教育飛行隊
インストの「鹿屋教育航空群」は誤り。またシリアル#6284は#6184の誤りです。あと『隊』の文字がちょっと違います。(^_^;)
カルペナデカールNo.7203SNJ-5第201教育航空隊[小月教育航空群]
フランス製デカール(現在はアメリカのコロラドデカールが販売)。フランス人のデザインした漢字は読めはするもののけっこうツライところです。(^_^;)
フライングパパス72M031SNJ-5第3術科学校
マーキングは1/48と同じです。デカール自体はMDプリンターで印刷されたもので、赤や黄色あるいはグレーなどの中間色に網目が出ている場合がありますので、その点を承知した上で使いませう。「ホビーセンターえんどう」でのみ入手できましたが、どうもサイトを閉めてしまったようです。(´・ω・`)
1/144 プラッツキット付属SNJ-5鹿屋航空隊
鹿屋教育航空隊第201教育飛行隊
アシタの
デカール
(MYKデザイン)
A-401
【限定版】
SNJ-5第201教育航空隊[小月教育航空群]
第3術科学校
フライングパパス44M031XSNJ-5第3術科学校
マーキングは1/48、1/72と同じです。デカール自体はMDプリンターで印刷されたもので、赤や黄色あるいはグレーなどの中間色に網目が出ている場合がありますので、その点を承知した上で使いませう。「ホビーセンターえんどう」でのみ入手できましたが、どうもサイトを閉めてしまったようです。(´・ω・`)

《便利グッズ》

1/72バードマン企画バードマン・キャノピーマスキングNo.72-23
アカデミーT-6G用のキャノピー用マスキングシートですが、SNJ-5のキャノピーフレームを再現するためのシートも付いてます。

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