日経新聞朝刊の“裏”一面記事(1999年10月1日)

 日本経済新聞朝刊の最終面は「文化」というページである。今日10月1日の朝刊で取り上げられたのは、『珍ナンバーの車を追え 「ゾロ目」や「対称」、カメラでパシャリ』というもので、書いたのは札幌市在住の75歳無職の男性である。

 この面は、なんか日経が『堅い記事ばかりではないんだよ』と訴えるページになっているように思える(笑)。夕刊には家庭欄的な記事があるが、世の中には朝の出勤時に駅の売店で朝刊を買って読むだけの日経新聞読者も恐らく多いと思われるわけで(サラリーマン時代の私もそうだった)、そういう読者にも息抜きを、という配慮なのであろうか。

 今朝のこの記事の内容は、要するにクルマのナンバープレートの数字のうち、「・・・1」「77-77」「12-12」「●●33 ● 22-11」といった面白い並びのものを写真に撮って集めるということを12年間もやっている、あと25年、100歳になるまで続けたい、というただそれだけのことである。いくら一生懸命になっても儲かるわけでもなく、地位や名声が上がるわけでもなく、世の中の役に立つわけでもない。

 実にいい話ではないか(笑)。私がやっている模型作りは「趣味」の範疇を越えないものであるが、この方のやっていることはもう非の打ちどころのない立派な「道楽」である。こんな非生産的な、毒にも薬にもならないことに打ち込めるなんて最高ではないか。それに、裏でおカネがからむようなイヤラシさが全くないのがいい。そう、「趣味」は高じて仕事になったりするが、「道楽」は高じると身を持ち崩すのである(爆笑)。

 しかし、今朝の場合は一面トップの『国内初の臨界事故』と、最終面のこの記事があまりにも好対称で、不謹慎ではあるが正直いって笑ってしまったのであった。


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